となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業 , 唐長 > もうそろそろ上がり始めます。

2016年03月23日

もうそろそろ上がり始めます。

 

今年も夏に向けて(早いですね〜)準備を進めている着物があります。

SDIM0098.jpg
生地は去年から織り始めた『南蛮七宝文様/紋紗』。

 

折角の南蛮七宝の夏着物。自分へのハードルを高くして、一つの反物を染めた後、染料は破棄=同じ色は作らない⇒『全部違う色』。この着物は、そういうコンセプトで製作しています(各色1反限り)。

 

こんな意見もありました、『とは言っても(色は無数にあるから)ちょっと変えれば、どれだけでも作れんじゃないですか?』。たしかにそれはその通りですが、『これ売れそう。』と、元の色から作る微妙な色違いの反物を作っても、モノづくり的には全く全く面白くありません。だから、色を考えて、考えて悩んで、作りたい色が無くなってしまった時点、そこで、この夏の着物は終了となる予定です。

 

そんな色つくりですが、去年染めに出す予定でまだ染めていない色もあります。それらは(もう一度精査して使う色、そうでない色は出てくると思います)今までの流れとして、継続してやっていきます。続けて、今年出す色。それは去年から今年にかけて一年間、唐長さんにより深く入ってモノづくりさせてもらった、その上での色つくり。この2つがどう変わるのか?

見た目からして違うのか?着た段階で、それとも帯を合わせた段階で変わるのか?
 

怖いようでいて、楽しみでもあります。

Instagram

tonamiorimono

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...