2016年03月23日
もうそろそろ上がり始めます。
今年も夏に向けて(早いですね〜)準備を進めている着物があります。
生地は去年から織り始めた『南蛮七宝文様/紋紗』。
折角の南蛮七宝の夏着物。自分へのハードルを高くして、一つの反物を染めた後、染料は破棄=同じ色は作らない⇒『全部違う色』。この着物は、そういうコンセプトで製作しています(各色1反限り)。
こんな意見もありました、『とは言っても(色は無数にあるから)ちょっと変えれば、どれだけでも作れんじゃないですか?』。たしかにそれはその通りですが、『これ売れそう。』と、元の色から作る微妙な色違いの反物を作っても、モノづくり的には全く全く面白くありません。だから、色を考えて、考えて悩んで、作りたい色が無くなってしまった時点、そこで、この夏の着物は終了となる予定です。
そんな色つくりですが、去年染めに出す予定でまだ染めていない色もあります。それらは(もう一度精査して使う色、そうでない色は出てくると思います)今までの流れとして、継続してやっていきます。続けて、今年出す色。それは去年から今年にかけて一年間、唐長さんにより深く入ってモノづくりさせてもらった、その上での色つくり。この2つがどう変わるのか?
見た目からして違うのか?着た段階で、それとも帯を合わせた段階で変わるのか?
怖いようでいて、楽しみでもあります。