となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2016年03月25日

自分のりんぐ大島。

 

去年、購入⇒仕立、そのまま寝かしてしまった『りんぐ大島』。
昨日、初めて袖を通しました。羽織る前から、着心地の良さは予想がしていましたが、それを上回る生地の軽さ、裾捌きの良さ、りんぐ糸の着心地の良さ等々、抜群にイイです。予想外は、単衣で仕立てていたので、この夜の寒さくらいで、本当にいい着物になりました(一年越しの今更ながら・・・苦笑)。

 
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りんぐ大島というのは、今現在ではほんの僅かな生産量で、となみ織物が依頼して製作する分でほとんどを占めます。だから、あまり世間には流通していない着物です。昨年大島へお邪魔した際に、『来年から、本格的に作っていくから。』と言われ、今年はその言葉通り、定期的に織り上がりを送って頂いています。その本格な生産になる前も、ときどき一反、二反と全然継続的ではありませんでしたが、長い目で見て、ここ10年近く取り扱い続けてきた着物です。そのため、お客さん認知度が上がっていた中、今年火が付き、今は生産が全然追いついていない状態です。
 
草木で染めた糸を使っているので、今以上の増産はむずかしいですが、職人さんに織り続けて頂ける様に仕事を出せるので、本当に有り難いです。当たり前ですがある時にしか無い着物(笑)ですので、もし好みのモノを見つけれたら、ぜひ手に取って見ていただきたいです。わたしたちも、大事にしていきたい着物です。
 
 
今のこの状態を見ていると、自分の寝かしてしまった着物も、今であれば『来年まで待って。』と言われてしまいますので、結果作っておいて良かったな・・・と前向きに考えて(笑)、今年は沢山着たいと思っています。
 
 
 
ちなみに、この着物は『ある草木』で染めています(まだ内緒・・・)。写真ではなかなか出にくいクリームがかった仄かなグリーン。今まで自分の手持ちには無い色目でした。『どうかな?』そんな気持ちも持っていましたが、ある方からイイ評判を頂けましたので、今後自分の帯や着物に取り入れたい色味になるかも?と嬉しい気持ちです。新しい(?)モノが入ると、しばらく楽しい気分で過ごせますね。

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