2016年04月06日
生地作り。
途中の図案や仕上げ段階の意匠図(紋)を待つ間、次は『これやってみよう。』と、少しだけ新しい試みを色々としています。
試みが全てが思い通りに行くわけではないので、また思いついたこと全てを試すわけにも行きませんが、自分の中で上手く行きそう、やってみたい、そう思ったことに関しては試験を進めます。
今日紹介するのは、それなのに『今のところは』失敗に終わった風通の帯です(苦笑 ややこしい)。
『右側が今回の試験。左側(無地っぽく見える方)は地紋の見本』
この試験織の経糸は、麹塵。そこに緯糸(横糸)として太めの紬糸を打っています。ここで入れた紬糸は通常の絹糸よりも倍近く太く、ただでさえ打込んでいる(目が細かい)この織物ではこれ以上織れません。この試験でも精一杯、織り手さんに織ってもらったものです。おそらく紬糸を細くすればなんとかなりそうですが、今進めたい帯の風合いがつくれませんので、このやり方では難しいため、今は方向転換を考えています。
もし、そのやり方が上手く行けば、ここにもう一色余分に使うことでき、さらに風合いも作ることができそうです。
もう何度か試験は必要ですが、ここで上手く行けば八寸名古屋帯(唐長文様)が進められそうです。以前から作りたかったモノづくりですので、継続して続けていきます。