2016年04月27日
アリスの着姿を見て・・・。
先日出張先でお客さんに結んで頂いていた、アリスシリーズの3柄目。
マザーグースに出てくるハンプティダンプティの詩を毛筆で書き、図案→意匠図→製織したもの。
アリスシリーズは文字をデザインに使いたくて、何かとチャレンジ中、面白いんじゃないか?と製作した柄です。実験的な要素も色々と含んでいます。デザインが個性的過ぎて帯としてどうなんだろ?周りの目を見てもそんな感じもありました(苦笑)。特にアリス3に関しては、結ばれる際にお太鼓の中心がズレてしまうと、柄として成立しないので、結構ハードルも高い帯です。
その分、着物と合わせてお太鼓に結ぶと、(好きずきはあっても)目を惹き、本当に素敵な着姿を作ってくれます。
ちなみに、このお太鼓の丸は詩の答えを表しています。
この帯を作った時のことは忘れてはいませんが、改めて、しかも着姿として見せて頂くと、過去と今のモノづくりの差に気が付きます。今は技法的に新しいことが出来るようになっても、もっともっと新しいことをしよう、そんな意志・勢いは、この帯の製作時の方がある様な気がします。反省よりも、これからのモノづくりに、もっとそういう意志が込めれる?感じられる様に、遊び心をもって、取り組もうと思います。
アリス帯2
帯揚げも
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