2016年05月26日
最大4ヶ月待ち・・・。
最近は待つ、もしくは並ぶことに縁があるようです。若冲展しかり、昨日上がってきた襦袢も、注文を頂いたお客さんに最大で4ヶ月待って頂くことになっています(短縮の努力は行っています)。
この襦袢の良いところとしては、まずは意匠の南蛮七宝、夏としては究極の耐久性、手触りの秘密等々、他にも挙げる点はいくつもあります。が、それだけやりたいことを詰め込んだので、どうしてもコストは膨れ、ヘタしたら着物を買える金額になっています。それなのに、次から次へと注文を頂き、現在では最大4ヶ月待って頂いています。制作する方からすると、なんて幸せな襦袢なんだ、と滅多に思わないことをこのお襦袢には感じます(笑)。
そんな襦袢に今回は新色『白✕金』配色を作りました(写真右)。
商品として、なかなか上がってこない理由の一つに、満足する数量の生地がまず上がってこない、というのがあります。
そんな状態ですので、生地が限られた中、注文の合間に新色を挟んでいますので、『私の後回し、もしかして?』とのクレームを頂いてしまいそうですが(頂いた納期は遅れませんので、ご安心を・・・ 苦笑)、納期の邪魔にならない限り(繰り返します 苦笑)、新しいモノは加え続けるべきだと思います。
特に、人気が出始めた時や定着しそうな時、ここでなにもせず、注文だけをこなす(=作業)みないになってしまうと、どれだけ人気があっても、いつの間に陳腐化して、はるか遠い昔の過去の商品群になってしまいます。そうやって頭で思っていても、上手く行っているうちは、本気で意識をするようにしないと、手を入れるのを忘れてしまいます。今までも何度かそいうことを経験していますので、今回関しては、少し早めに、意匠は同じでも、ちょっと冒険を繰り返し、モノづくりしています。
今回の金配色は、手にとって見ていただくしか無いのかなぁ・・・。という存在感であふれています。
良いものが出来ました。