2016年05月14日
金銀と紬と経の箔
先日、紹介した『角花』の意匠を使ってフォーマル地の試験しています。
3種類3色、すべて素材を変えて織ったところ、ギリギリ織れたのが、上の2種類。
ほかは全滅です(数センチが織れないモノもあり)。金銀糸は通常の糸よりも太いものを使い、経は箔、打ち込みも多く入る、と何かをイジるには条件が悪すぎるので、ある程度予想はできました。そのおかげで、この一回目の目出しで、(いつもだったら何回も取る必要があり)ある程度の限界が掴めたので、満足しています。
そして、この生地作りが間違っていなかったら、次は色。
『金糸』が立ち過ぎると合わせにくいし、経の箔とケンカする、立ち無さ過ぎると、この帯の風合いを作る&金色をグッと抑えている『紬』が前へ出てくるので、フォーマルらしさが薄れてしまう。こんな風に、最近はデジャヴの様に、対極の2つのバランスを取るような仕事ばかりしている気がします(笑)。
まだ、織り見本の初期ですが、ちょっと無理して一本目を織って頂いていますので、次はそれを見て、軌道修正を行いたいです。もし、その生地が想像と違う結果になっても、フォーマルバッグ用として『今まで無かった感じで、抜群にいいんじゃないか?』とも言われていますので、そっちの方も視野に入れておきたいです。
ここ2週間、ずーっと色んなことが詰まっていたので、ちょっとバテ気味です(苦笑)。。。