2016年06月02日
今日は伝える仕事の打ち合わせ。
午前中は広告のデザイン、打ち合わせがメインの一日でした。
『帯づくり』の時は、今まで蓄積したモノに、その時のひらめきみたいなモノを掛け合わせ、反応を起こして(もしくは期待して)、形にしていく仕事です。
今日の打ち合わせは、そうやって作ったモノをもう一度見直す。(自分の中にあるものを無理やり、ほじくり返すの方が近いかも?)そんな仕事です。帯を目の前で作っている時は、それが精一杯ですが、ちょっと時間を置いて、しかも何人かで出来上がったモノを囲みながらの打ち合わせです。そうなると、たとえ自分のモノづくりであっても、『これは本当に良い帯だぁ。』というちょっとした思い込みは、横に置いておいて、結構冷静に帯を見ることができます。
この広告の対象にならないと、なかなか冷静に振り返る機会は多くありませんから、大事ですし、次かその次のモノづくりに必ず繋がります。その意味で、大きな括りの中のモノづくりかもしれません。
ちなみに、出来上がったモノが、よくできている帯の場合は、しゃべりたくて(振り返りたくて仕方がない 笑)となりますが、そうじゃないもの、例えば、自分のイメージと違ったモノが仕上がる(しかも人気があったりすると余計、イヤかも・・・苦笑)か、そこまで好きじゃない(自社と言えども自分のモノづくり以外になると、稀にあります。ダメですけどね。)に関しては、帯と冷静に向かい合い、それについて真剣に語るということは、形式的にできたとしても、相手にちゃんと伝えるとなると、なかなか難しいです。
もちろん、今日はそんなことはなく、対象となる帯がとても好きで、しゃべりたいスタッフがいましたので、充実した打ち合わせになりました(笑)
そんな今回は第一回目なので、その帯の作り方、思い、他との違い、ウリ、手間、用途、今後どうなるか、どうしていきたいのか?等々の事情を聴取してもらって、考えつく限りの材料を出しきって、方向性を見つける、そこまでです。結構な時間を取っても、それらはほとんど直接は誌面に出ないことなのですが、こういうことを繰り返すことで、最終のデザインや雰囲気に活かされて、皆さんに少しでもイイ形で伝わるように、とおもっています。
まだまだ、形はおぼろげですので、あれやこれや、いろんな可能性を考えています。自分たちは帯を作るのは得意かもしれませんが、それを100%に近づけて伝えるというのは、下手くそ(しかも相当 苦笑)です。帯づくりも同じ、伝える仕事も沢山の方の力をお借りしてます。
本当に感謝感謝です。