2016年07月06日
南蛮七宝/綿薩摩を仕立ててみる
東郷織物の綿薩摩を使って制作した南蛮七宝文様の着物。
サラッと書くとそれまでですが、よくよく考えると、とても贅沢ですし、作った時も何反物かボツになったりと、結構大変でした(不思議と、それが今ではイイ思い出と話のネタになりつつありますよ(苦笑))。
綿薩摩を使った着物=いい物に違いない。
とイメージも出来ますが、実際にこの着物に関しては自分が着るイメージはありませんでした。(反物の幅が、自分には全く足りないこともありますが・・・。)
だからこそ(笑)、仕立ててみました。
(そのための工夫は色々として仕立ててあります。)
『上:三重紗、下:綿薩摩/南蛮七宝』
着物が仕立て上がってくる度にすることですが、時期が袷モノであろうが夏物であろうが関係なく、まず羽織る。そして、しばらく重みを楽しみながら、季節にあっていない(この着物の場合は、単衣時期。だから、本当はちょっと遅い)着物の場合、そこまで。あとは、粛々と畳んで仕舞います。
ですが、この綿薩摩の場合、その季節も無視したくなります。無視して、(帯は結ばなくても)そのまま羽織って、座って、くつろいでいたくなります。
浴衣としては、かなり勿体無いにしても、サラサラした紗の夏襦袢を着て、羽織は羽織らず、建物に入ったら着ようか?そうだったら、着ていけそうだなぁ・・・。
と妄想が広がっていく綿薩摩の南蛮七宝着物です。
私物として、意外に早く登場しそうです。
商品としても、もう間もなく登場です。