2016年08月19日
色をメインに。
今までに無いイイ色を作りたい。と試験を繰り返しながら制作しています。
色というと、今では定着した『となみブルー』もそうでしたが言うのは簡単、
そこに至るまでの、作る・発見する・使う&使える。ようになるまでには、試行錯誤の連続。
この制作方法で着物は、今までもちょこちょこ登場していますが、試行錯誤を繰り返し、段々と形になりつつあります。
今までのモノをご存知では無い方のために、まず通常染めの着物は白生地を使います。
白(または生成り)の上に色を置くため、染めあがりの色は当然予想し易いです。
今、制作しているモノは、元々色の入っている先染めの着物(これだけで製品として成り立つ)の上に色を加えて、 元々ある色が底から照ってくることを想像しながら、深い色を作る。
そんなモノづくり。特に今回挑戦したのモノは、底にピンク色があり、その上からグリーンを足す。
料理だと隠し味に、りんご、チョコレートでコクを・・・。イメージとしては一緒ですが、なかなか思い通りに行かず、 最終のブレ幅も大きいので、苦戦中。
また、この着物の場合、同じものは作りたくありませんので、完成する度に異なる色を作る。
そのため、経験も蓄積されにくく、失敗も未だにあります。
それでも少しずつは欲しい色が作り出せてきました(現状5反のうち、失敗は1くらいです)。
帯が最大限にイキイキしてくれるイイ色作り、帯作りと同じくらい力を入れていきたいです。