となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2016年09月30日

となみ帯地を使った利休バッグ/草履の鼻緒をセットで。

帯地を使った草履バッグセット。となみ織物が作る小物を扱う「仙福屋」では、草履とバッグももちろん作っています。どちらも帯地の意匠を見て、「草履の花緒として相応しいか?」「バッグに使える帯地としては?」と一つずつ個別に制作をしています。


そんなこともあって世間で言う、いわゆる「草履バッグセット」にはあまり興味が無い、さらに言えば、良いモノのイメージはありませんでした(イメージだけですみません)。もちろん、制作もかなり特別な場合を除き、ほとんどしていませんでした。

ただ最近、『帯と同じ草履や和装バッグがほしい。』以外にも、『草履の花緒と同じ帯地のバッグがほしい。』とか、反対に『バッグと同柄の花緒で草履がほしい。』そんな要望を頂くちょこちょこ増えています。

つい最近、花緒探しをしていると、そのことが頭の片隅に入っていた(アンテナが立っていました)こともあり、見つけてしまいます。

IMG_7854.jpg

これは二重織という織り方。
経糸に8000本近くの糸を使い、それを上下させることで柄を織り成す帯。
色数は少ないのに、何重にもなった経が作る重厚さが特長、バッグとしても花緒に使っても、
この帯地の意匠が活きています。

これは経紬という帯を使った草履と利休バッグ。しかも花緒は柄取りを変えて2種類。

DSCF1047.jpg

意匠的に相応しくないもの、経糸の関係でどうしてもできないこともありますが、
皆さんからの要望もありますので、少しずつ揃えていければ・・・、と考えています。

それと、帯作りしている時はいつも『メーカーとして何かできないかな?』というのが、
頭の中にあります。

皆さんからの要望を頂いて形にする、それもメーカーとしての大きな仕事です。
リクエスト頂いた帯地の小物を作る、たとえば『お持ちの帯と同じバッグを後から作る。
今までは、諸事情から難しかったところもありますが、もしご要望があるようであれば、
皆さんに喜んで頂けるのかなぁ・・・。

とか考えたりもしています。

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