2016年11月21日
雪がある時でも外へ行ける様になる草履。
『京都は雪ふらないしなぁ』と言われた所からスタートした『防寒草履』のモノづくり。
今年も少しだけ新作が上がってきました。
モノづくりの最初は、滑り止めは素晴らしいけど、台の高さが足りない。
(京都人、雪=滑る、が一番怖いところ。でも、そこまでは積もらない、だからかな?)。
反対に草履台が高すぎると、雪に足(草履)が取られて、かえって危険。
また、ある程度以上積もると、それから先は長靴履くから、それまでの草履が欲しい。
などなど台の高さだけでも、一つ聞くと20〜30は意見を頂けました。
さらに、ちょうどその頃、ある程度の期間、雪の降る地方に出張していたこともあり、
その時に聞いたことを形にしていった型が、現在のモノになっています。
ちなみに、この仙福屋の防寒草履、ほかとの違いは『最大限に帯地を使う。』こと。
花緒だけ帯地を使って、台には他から見つけてきたものに挿げる。そんなものがほとんどです。
そうしてしまうと、カバーは面積的に大きいし、花緒の大部分は隠れてしまいます。
せっかくの帯屋が作る草履として、それは嫌だったので、帯地が活きる様に考え、最終的に
帯地をコーティングしたモノでカバーを作ることにしました。
今ではこの『せっかくの帯屋が・・・。』と思ってこだわった部分。
ここが、この草履の特長として活きていますので、拘っては、ごねて(苦笑)良かったと思います。
皆さんが雪の日に着物で外出することが、
少しでも億劫じゃなくなれば、このモノづくりは大成功です。
生地やコーティングの問題、台自体の制作は早いものではありません。
少し作っては展示会に出したり、UPしたりしています。
→https://goo.gl/XmtTFr(仙福屋の防寒草履へ)