2016年12月26日
襦袢のものづくり・・・。とくに色目
来年に力を入れていきたい、襦袢があります。
さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。
(生地の詳細は後日に・・・)
うちが独自に襦袢制作する場合、となみが帯で行うこだわりをそのまま通して、モノづくりします。
帯の場合は、糸の準備から染め、図案、意匠図、織り段階まで、行います。
襦袢の場合には、生地は仕入れることも、依頼して織ってもらうこともありますが、
となみ織物の名前が入るものに関しては、意味のあるモノづくりを行うことを心がけます。
襦袢生地でいえば、なんでその生地なのか?を制作スタッフはちゃんと応えることができます。
基本、染めも同じ。
そんなことをモノづくりの大事な所に据えていますので、このモノづくり当初言われたことは
『(染める場合)そこまで色合わせますか?』とか、『(生地の場合)これは襦袢地なので・・・。』
ということでした。
だんだんとこだわり続けていると、周りもそれに慣れてくれるのか、
今では、多大な理解を頂いています(と思います 苦笑)。
ただ、今日入ってきた襦袢は、今までのモノづくりの中でも強烈に難しい配色です。
これ襦袢・・・?。
だれが見てもそう思わってしまう、柔らかな色目です。
地は淡い桜色に、その色に添える位の若葉色で文様が浮き出ています。
また、生地のしぼが作る僅かな陰影が、柔らかな色目を浮かべたり沈ませたりする、
襦袢です。
写真では色目が消えてしまうので、これは実際に見てもらうしかありませんね。
もう一色も現在染めていますが、それは対象的な感じ上がってきます。
来年に掛かっていくモノづくりでした。
色つながりで・・・
昨日下鴨神社で、ずいぶん季節外れの紅葉を見ました。
目が冬に慣れてしまっているので、紅葉のオレンジがとっても印象的でした。
季節外れの色でも、モノづくりの参考に大きなってくれそうですね。