2015年11月07日
鹿児島へ
久しぶりに鹿児島へ行ってきました。本場大島紬織物協同組合の創立100周年(!!)記念式典へ参加のためです。
天気は2日間、ど快晴。
業界のパーティーでは初めてお会いして名刺交換が基本ですが、今回は一般の方の方が大多数。名刺交換するゾーンと歓談や大島紬を使ったショーを楽しむゾーンとに分かれた何とも多用で不思議な会でした。500人を超えていましたので、盛大で楽しませて頂きました。
『なんで帯屋のとなみがここにいるの?』と数人の方言われましたが、今回のもう一つの目的はモノづくり。帯で普段行うモノづくりとは立ち位置が変わりますが、大島紬のモノづくりへ参加しています。大島紬の現状として、それなりの規模の機屋さん(織り手ではありませんよ)でも月産10反(年間100反前後)程度しか生産されていません(昔の20〜30分の1)。そうなると当然、世の中に出回っているものを頑張って探しても良いのに当たる可能性は極めて低い、多分残ったもの、あるだけマシ、そんなことが当たり前になっています。
帯屋として、でんと構えていただけでは、ほとんど妥協でしか着物(ここでは大島紬の場合)が手に入らない。販売するだけの帯ではなくて、お洒落に格好良く着るための帯を作るのであれば、着物にまで手を広げないと、以前よりもずっと状況は悪くなっています。信頼できるメーカーさんに自分たちのモノづくりやカラーを伝えて一緒にモノづくりを行う。ちょっと前だったら信じられない所まで、今ではやっていまs。
従来扱ってこられているお店ですら、あまり産地へは足を運ばないそうなので、そういうことはチャンスと考えて、進んでいければと思います。もちろん、帯も同じ。スタッフ含め、やらなくてはいけないこと沢山あります。
風邪をこじらせてしまったので、かなり今日は辛いです。というわけでお休みなさいm(__)m