となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2013年03月18日

京都も春らしくなって来ました。

 

京都も随分暖かくなってきました。

桜と紅葉では京都も観光客の方で一杯になりますが、

今の時期も意外に見どころが沢山あります。

 

杏と梅です。

 

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杏(あんず)

 

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梅や桜はまじまじと見ることはありますが、

杏はあまり見ませんし、周りの方も『桜』と思われていました。

(周りの気温と期待で、遠くからは確かに桜に見えます)

 

着物で言うと、最近は『桜の花』は様々なところに顔を出していて、

年中見られますが、梅はそれよりもずっと季節と連動している感があります。

 

昔はそこまで季節ごとの『花』に興味はありませんでしたが、

今は、花を見るたびに、帯と連動して考えしまします。

 

この日も梅を見ていて思い出すのは、『若冲の梅』。

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こういうのが思い浮かばない時が、モノづくりのチャンスかな?

と思っていますので、花が沢山咲いている時は、出来る限り(花粉症を我慢して)、

外へ出る。

 

重要です。

 

 

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2012年06月12日

松島にいます。

 

家を出てから電車で6時間ちょっと掛けて来ました、

松島です。

 

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ほとんどホテル内で夜遅くまで仕事なので、ちょっと観光というのも

難しいですが、それでも移動中は、とても気持ちいい景色をみれます。

(久々にいやされています。)

 

本当はもう一泊して、もう少し松島らしい観光をしたいのですが、

今日昼くらいここを出て、京都へ戻ります。

 

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着物はこんな感じです。

ケルティック御召と南蛮七宝の襦袢。

 

襦袢はお馴染みになりつつありますが、

このケルティック御召はとても評判がよく、

もうちょっと他の色も含めて織りたいとおもいます。

 

腰が痛いですが帰って、またモノづくりがんばります〜。

2012年05月15日

出張週スタート。

 

最近は、短期の出張ばかりでしたが、

今回は一週間。

 

札幌⇒奄美大島と日本ほぼ縦断です。

 

昨日からは札幌です。

 

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『木花七宝×仙福屋御召』

 

新しく作ったものを見てもらって、

色々な意見を聞く。

 

意見そのままにモノづくりというのは、

自分の性格上なかなか上手く行きませんが、多くの人から頂いた意見を

消化して、上手くモノづくりに持ち込んでいく。

 

ずっと行なっている自分のモノづくりスタイルです。

 

今回の縦断も環境も大きく変わりながらなので、

色々と吸収して行けそうです。

 

 

 

 

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早速かどうかは判りませんが、

いつも少し早めに起きて、朝からランニングしてきました。。

(相当ひさびさの運動で気持よかったです。)

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2012年05月13日

今日はお神輿が通った。

 

一年に一回、会社の前をお神輿が通っていきます。

今宮神社のお祭り(還幸祭)です。

 

となみ織物は堀川寺之内通りにあって(裏千家の向かいです)、

この寺之内通りは休日、とても静かな通りですが、さすが賑やかでした。

 

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こういう感じのとても風情のある通りです。

 

 

ビールとジュースを用意して、休憩場所にもなっているので・・・。

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こんな感じです。

お疲れ様です!

 

 

明日からは朝一で、久々の北海道です〜。

2011年02月22日

ベトナム滞在 一日目

ベトナムで文化交流を行うということで、

着物のショーをしに、ホーチミンにいます。

 

いいなぁと思うのが、全くのボランティアというところです。。

京都にいるときや、他地域に行った時でも、

『ベトナムで着物ショーに参加してきます。』というと

売れへんで、購買層がないよ、

等々言われますが、

来てもそう思いますが、全くその通りです。

 

ただ、ショーに参加するモデルさんには現地の人も大勢いて、

(多分着物って名前を知っているだけ位の人たちが)

着物を着せてもらっただけて、

嬉しそうな顔をして、周りの人に見せ回って、記念撮影をして、

という姿を見ると来て良かったと思います。


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この計画自体は、随分昔から約束をしていて、

この時期、どうしても忙しいのですが、

ホントに良かったです(まだ、初日ですが。)。

モノづくりに役立つものありますし、色々と経験して帰りたいと思います。

 

ちなみに、花婿役で出演しますので・・・

 

2011年02月16日

唐長さんへ

唐長さんへ行ってきました。

 

修学院で、毎年当主が行われている個展です。

普段は非公開の場所で行われて、邸宅内全部からかみです。

 

部屋の真ん中に一筋の光とブルー基調のからかみ、

ラリックのコーディネート。

 

非日常な空間ですが、

ここまで『からかみ』が一杯でも、不思議と圧迫されず、

(圧倒はされますが・・・)

とても居心地のよい時間を過ごさせてもらいました。

 

一緒に行った、唐長初体験の方の、

ハアーという感嘆のため息が沢山聞こえてきました。

 

残念なのが・・・

写真ではあの空気は間違いなく伝わらないので、

中途半端に伝えるのも勿体無くて、

撮る前にあきらめてしまいました。。

 

 

かわりに、頂いたお皿を。。

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『唐長瓢箪マーク』

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部屋の色は、ブルーなんですが、この色とも違うけれども、

同じような優しい感じのするブルーです。

(ややこしくて、すみませんm(__)m)

 

近々、単衣用の襦袢を作ろうとしていましたが、

この色目を見て、これを仕立てることに決めました。

(右の薄地の襦袢です)

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『南蛮七宝・襦袢/となみ織物』

 

一緒に行っていたお客さんにも言っていましたが、

似た柄のはありますが、

唐長由来の南蛮七宝には、上の瓢箪マークを入れています。

 

ベタな表現ですが、類似品にはご注意下さい〜。

 

と言っていたら、ネット上で

下の神坂雪佳の柄が、そのまま半巾にコピーされていました。

神坂雪佳246.jpg

 

この柄はそのまま雪佳図案を帯にしたのではなくて、

雪佳の書かれた図(横段が独立した物)をモチーフに

作ったものです。

それを図も色もほとんど一緒にして、販売していました。

偶然、似ていたとは言えないものなので、

とても悪質です。

 

ホントにイヤになってきますね。。。

一緒に嫌な気持ちになりたい方は、是非検索してみてください。

(全くオススメはしませんが・・・)

 

 

 

それよりも、こちらを読んで温かい気持ちになった方が、

幸せなので、こちらをおすすめしますね。。

唐長さんのお人柄が伝わってきます。

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唐長に興味ある方は、ぜひ読んでみてください〜。

 

 

 

 

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2011年01月31日

南蛮七宝に合わせる帯留め。

以前、紹介した南蛮七宝の帯。

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南蛮七宝+下弦の月』

この帯を気に入って下さった方が、この帯に合わせた
帯留めを製作しました。

ちなみに、この兎の色とモチーフは、以前唐長さんに
見せて頂いた、作品の中の兎です。
(青の中に、赤い兎が大きなスペースに浮いた月を見ている。。)

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そのイメージが強烈に残っていましたので、
この兎を作りましたが、強度とお腹の部分にくるバランス上、
こういう形になっています。

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さすがに、唐長さんの空間を帯の中で再現というのは不可能ですが、

それでもこの構図は、訴えるものがあります。

(皆さんには、唐長さんで、からかみを見てもらいたいですね。)

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本当にこの柄は素晴らしいですね。。。

 


こちらには、唐長さんが少し載っています。

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同感です。。

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2011年01月29日

一歩離れて。

今日は土曜日ということもあって、
京都は ほんの少し、いつもよりも静かな一日です。
ほぼ、一日中図案や配色を見ていました。
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一度完成したものの配色をいじってみたり、
(やっぱり、右のほうがイイ。)
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骨董品の金具を触って、
図案のモチーフにしてみたり、
と練っていました。
 
この写真を見ていると、
帯ができそうじゃないですか?
 
机の周りも、図案が雪崩を起こしそうなので、
コツコツと整理しながら、よそ見。。
ふとした所に、いいヒントが落ちていました。
前回のこれ関係です
 
明日は今のところ、
休みの予定ですので、
今まで柄を中心に目を向けていた、
『ケルト』。 再度、中身も深化していきたいと思います。
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伊藤若冲や神坂雪佳、その他日本関連に関しては、
ある程度バックボーンのようなものは、
意識しなくても、 入ってきます。
 
そこから少し離れた世界のものになると、
なかなか意識していかないと、
上っ面だけのものづくりになってしまいそうです。
 
ちょっと怖いので、明日はしっかりと。。

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2011年01月28日

ひそかな角帯ブーム

帯のことや着物のことを全くわからない若手が
会社にいて、毎日すこしずつ、
モノづくりやお客さんと話していって、経験を積むと、
ドンドン、自分のお洒落が気になるようです。

最初は、着物を着る機会があっても、どこからか
誰かのを借りていた若手が、少しずつ目覚めて、
今ではちょっとした『角帯のブーム』になっています。

男物というと着物が無地ということが多く、
世間一般には、男物でお洒落さを出すのは、

なかなか難しいと言われています。

生地の素材面で頑張るか、羽織紐か、羽織りの裏か、
でお洒落をします。あと、草履も大事です。。。
(意外に多かったですね)

ポイントは幾つかありますが、
そんな中でも目立つのは、『角帯』です。

無難な色目の無地、角帯も良いですが、
シンプルな無地でも色目でバチっと決めてもなおイイですし、
柄をガッツリ個性的に合わせるのも、さらに面白いです。

そんなことが分かってきたのか、
若手男社員らの角帯を見る目が変わってきています。

『一本ずつプレゼントするよ』と言ってしまったので、
特に、(余計なほど)すごいです。


モノづくりに、『自分が結ぶのだったら・・・』という
視点はとても大事なことなので、良いことですが、、

ちょっと困ったことに、今では普通に袋帯を見ていても、
『この帯、角帯にしたらカッコイイ。』と思っているようです。

最近上がってきた、
この角帯も狙われています。
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南蛮七宝:つむぎ角帯』


唐長さんの『瓢箪マーク』を入れています。
また、最初から仕立て済なので、すぐに結んでもらますし、
結んだとしてもこのマークを外から見えるようにすることも
できます。

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もちろん、この帯はプレゼントすることはありませんが、
みんな欲しそうです。。。

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2011年01月27日

その季節限定。

総紗縫の帯はオールシーズン向けで、
用途、コーデイネートの幅の広いものです。
(たまに、蛍、金魚、ヨットなど例外もありますが)

ということもあって、とても人気です。

ただ、最近は『オールシーズン』ではなくて、
その季節やその時のみというものも
人気が出てきています。

たとえば、この雨草履。
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当然雨の降ったときが用途なのですが、
以前は『雨には着物は着ない!』という方が多く、
梅雨の前の時期に盛り上がりました。

ちょっと傾向が変わったのか、着物を着る人が増えたのか、
仕方無しに着てはるのか?

そのいずれもか。
その辺りは、わかりませんが、
とても人気です。


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この時期には人気のある『防寒草履』も
以前であれば、雪の降る地域中心だったのが、
京都でも結構な人気です。

(ちなみに、予定数を超えて、2ヶ月待ちです。。
雪がなくなりそうで、職人さんを優しく急かしてます)


やっぱり、雪が降らなくても、冬は足先が
冷たいので、カバーはあったほうが良いですもんね。
というような意見も、最近は多く聞くことができます。
(今年は特に寒いので来年定着するか、ですね。。)

他にも
写真.jpg
『南蛮七宝:紋紗』

これは、まだ非売品なのですが、この襦袢などは、
評判を聞くために、見てもらうと、とても人気です。

『夏は暑いし、着ないよ』という声は、まだまだ
良く聞かれますが、涼しげな夏物に日傘・・・。
やっぱり、素敵ですもんね。


そういうことを考えていたら、
面白そうな夏物の帯ができそうです。。

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