となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2010年09月21日

これはチョコマーブル。

 
先週末は、東京へ行っていました。
 
先月と今月は平日に京都、週末は出張&お客さんが来られる。
そんなリズムで、ポンポンポンと、
あっという間に日が過ぎて行きました。
 
その東京では、数多くの着物姿を見ることができました。
 
本当はゆっくり、ジーッと見たかったのですが、
バタバタしながらの合間に・・・、という感じでした
 
 
そんな時間の中、ふっと目を離すと、
連れていった『しゃねこ』がエラいことになっていました。
 
IMG_22281.jpg
絶体絶命。。このあと、無事救出しました。。
 
 
 
 
さてさて、結ばれてお太鼓になった帯、
活きた帯、を見ているのはとても楽しいですし、
いつも新しい発見を頂くことが出来ます。
 
例えば、この『imonシリーズ』でも、そうでした。
 
IMG_2289_2.jpg
 
 
それとは別に、自分が関わった帯は見ているだけで
満足感があります。
 

 

IMG_2194.jpg

『作楽:バームクーヘン』
 
 
今日は、京都にいてモノづくりを引き続き行っています。
 

例えば、 先日の意外なほど評判が良かった『バームクーヘン』。 

モチーフは全く別ですが、同時期に作っていて、 最終上がってみると、

これもバームクーヘン? という帯が上がってきました。

上の帯は、裏の柄と考えていますが、

こちらは、『作楽』シリーズで、表の柄です。

IMG_2291.jpg

 

今度も、チョコマーブルと言われていますが・・・。

お太鼓にすると・・・。

IMG_2296.jpg

 

益々、美味しそうに。。

2010年09月17日

鋭利実験中。。

ちょっとの間、この帯地を織っていた機が、

IMGP3243.jpg

http://senpukuya5.seesaa.net/article/160740507.html

他のものを織っていましたので、その際ついでに
実験しています。

IMG_2261.jpg

何の試験か?というと・・・

まず、結ぶ人の視点から見ると、
帯が完成したとして、それがどんな色か?
という所に興味を持たれると思います。

この帯の場合、裏糸が大きな影響を持つので、
どこまでの色の糸を通したら、地色が汚くなるか?
というのが、最大の問題です(幅の問題)。

簡単にいえば、『極端にしてみる。』という試験です。

結果としては、一番上の写真の帯と見比べてもらうと、
下は地の色目がくすんで見えると思います。

このままでも、『帯』としては問題ないので、
このまま完成品でも構いませんが、それよりも、
もうちょっと工夫すれば、何か面白くならないか?
ということを考えて(良いアイディアがありました。)、
一捻り、二捻りしたい、と思っています。

黒配色にして見ると、パックマンみたいです(あれは黄色ですが・・・)が、
地色もちょっとくすんで、他にも色々問題発生中です。

でも、こういう柄には愛着が湧くんですよね?。
みなさん、好きなかな?


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2010年09月16日

たまには、伝える仕事も・・・

恒例の『美しいキモノ』掲載。
打ち合わせがほぼ最終段階で、ほぼ終了です。

後は、最後の大きなハードル。
色合わせだけです。

それを皮切りに、今週末出張する際に使う資料や
なごや帯の説明文を作ったりと、紙に向かう時間が多い日です。

帯を作ってた方が、自分の性に合っているとは、
思いますが、これはこれとして、じっくり頑張っています。


この日記もそうなんですが、見たものとか、イメージをこう伝えたい!
とおもって、文章にというのは、難しいなぁと・・・。
いつも思います。

雑誌の色目も、『もうちょっと明るく』とかはまだマシでも、
『ここをもう少し、優しく』とか、『パッとしないなぁ』
というのでは、目的にたどり着きにくいです。
(しかも、多用しますし・・・)


先ほどは別件で、帯について、こんなことがありました。
こんな質問です。

『この帯の良さを教えてください。』

教えるものじゃ無いと思いましたが、
・・・一瞬、考え込んでしまいました。

R0012675.jpg

自分が関わった帯で、この帯を結ばれたシーンを想像するのが、
ワクワクする帯の一本ですので、帯については話できますが、
(織や配色とかの気を使った所)

いざ、この良さというと・・・。。。
なかな書いたり、言葉で伝えるのは、難しい所です。。

他にも、電話越しに『柄』を口で伝えるのも難しいですね。
『ほら、あの柄、なんやったけ。』
とすぐになってしまいます。

今日は、そんなことが立て続けに起こる、えらくもどかしい
日になりました。。

2010年09月15日

月モチーフ。


総紗縫/作楽シリーズで少し前に製作した帯です。

何度か日記上でも紹介していますし、
覚えてもらっている方もおられるかもしれません。

IMG_2187.jpg
http://senpukuya5.seesaa.net/article/133865487.html
http://senpukuya5.seesaa.net/article/136549861.html

先日、こういうコーディネートで着て、
社内を歩いている姿をじーっと見ていました。

秋も近いせいか?この辺りの柄で、
なにか作り忘れたものがありそう、
という落ち着かない気分になっています。

午後、時間を見つけて図案と資料を集めて、
月尽くしになってきます。


昨日の『木花』といい、
9月後半は休みも多いので、モノづくりに使える
時間がいつもより取っていけそうです。

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2010年09月14日

新シリーズ『木花』。 裏は、バームクーヘン。


自分の製作しているシリーズとして、『作楽』があります。
自分なりに考えて、どこかを捻って、遊びを入れたシリーズです。
(今までの作楽→こちら

柄の数も相当に膨れ上がって、いつの間にか大きなブランドになりました。

そんなことと、
新しいテーマを持って製作することも楽しそうだと
思って今手がけています。

名前は、『木花』
読みがなは、『このはな』ですが、『このは』でも、
響きがいいので、どちらとも気に入ってます。
(一応は、このはな、です。)

1柄目は、こういう柄です。
IMG_2015.jpg

テーマとしては、小さな柄に、ポイント/アクセントを
加えた帯、全体的にシンプルなもの。
織は紹巴織で。

IMG_2190.jpg IMG_2192.jpg
タレを無地に出来るようにもしています。
印象は変わりますね。

裏地には、先ほど上がってきたばかりなのに、
IMG_2194.jpg
すでにあだ名が付いてしまった、『バームクーヘン』

この『木花』シリーズは、基本的に
このバームクヘーンが付くようにしたいと思います。
(バームクヘーン、バッグがあっても良いかも、花緒は難しいかな?)


今まで、作るばかりで、
価格のことを考えたことはあまりなかったのですが、
よくお問い合わせ等もあるので、ちょっと考えてみました。

それで、イメージとしては、
『木花』の方が、作楽よりもシンプルな分、
価格的に少し抑えた感じになりそうです。

今からのシリーズなので、分かりませんが、
現状としてはそのような形です。

名前的に、『木花』とは、桜のことなので、
『作楽』=『さくら』=『桜』とすると、兄弟姉妹のように、
なるように思っています。


『作楽(さくら)』も今進めている柄があって、
新しいモノづくりを進めていきたいと思います。


新しいシリーズのお披露目でした。
皆さんに気に入ってもらえることを楽しみにしています。


2010年09月13日

京都へ来てもらって…

週末はお客さんが来られ、うちのスタッフともに、
楽しい時間が過ごせました。

一緒に車乗って、食べて、歩く。
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時々こういう機会があるので、遠くから来られる方と、
一緒に京都を回りますが、その度に京都の魅力に気付かされます。

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その時心の中でいつも、
『まあ、(自分が)勿体ないことしてるなぁ。。』
とつぶやいています。

帯を織る現場(うなぎの寝床も帯も)や西陣の町並み、
祇園など、(祇園は除いて、)いつも見ている風景ですので、
感動は無いのですが、見て驚く方と一緒にいると、
いつもなんて勿体無いんだ、と思わされてしまいます。

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慣れているのか、目が曇るというか、見えてないというか、
分かりませんが、今回も同じ思いでした。

明日からはモノづくりに戻りますので、
そこでも同じような気持ちでアンテナを張り直したい、
と思っています。


総紗縫の面白い地紋ができましたので、
まずは明日その辺りから・・・。

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2010年09月10日

9月10日は・・・

今日9月10日は、伊藤若冲の命日。
ちょっと縁もあって、伏見の『石峯(石峰寺)』へ
お墓参りに行ってきました(生前墓は相国寺)。
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昔は、この近所に良く来ていましたが、
このお寺にお邪魔するのは、はじめてです。

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そして、参道には、五百羅漢像が・・・。
ゆっくりぐるっと歩いて15分。

IMG_2098.jpg
静かな竹林を見渡しながら行くと、
表情豊かな羅漢像が・・・

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若冲の軸も見せもらい、
今日は若冲一色です。

2010年09月09日

京都へ帰ってきて・・・。

昨日、今日の午前中と名古屋城の前にいました。
IMG_1391.jpg

こんな近くで、しかも夜の暗闇の中に浮かんでいる姿を
見るのが初めてだったので、しばらく見とれていました。

ただ、名古屋城→といえば、しゃちほこ、というば、
あ、あの帯!
紗80.jpg
総紗縫:鯱に波』

と、あの帯を思い浮かべてしまうのは、
このシチュエーションが勿体ないですね。。


明日は、9月10日。
へ?、そうなんだ。という話ができるかもしれません。
(予定ですが・・・)

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2010年09月07日

腰を据えて、なかなか出来ていませんが・・・。

昨日は、東京へ行ってきました。
明日明後日(午前中まで)名古屋、終わると、北海道から
お客さんが来られると・・・。

なかなか腰を据えて、モノづくりとはいかない状態です。

ただただ、毎日京都の西陣でじっとしていても、
良いアイディアは降ってきません。

東京へ行ってきたのは、よかったのかもしれません。
こんなところです。
IMG_1342.jpg

詳細は、後日の方が楽しんでもらえると思いますので、
また後日ですが、一泊宿泊してレトロな空気を吸収してきました。

帰って来た京都で、食事へ行って、
でてきた『プッチーニ』とこの前の『ズッキーニ』とを比べて、
盛り上がっていました。
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『ズッキーニ』                 『プッチーニ』

少し夏バテ気味です。。。


帰ってくると、こういう帯が上がってきていましたよ。
IMG_1291.jpg

シックに配色変えしてみました。



2010年09月04日

横にいれるのがまた。。 『(頒布+蛇革+英字新聞)×帯地花緒』

こんな草履を作ってもらいました。(私用もの)
説明するよりも、この草履はまず見てもらいたいです。

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『男物真綿入り草履:(頒布+蛇革+英字新聞)×帯地花緒』

見てもらえれば、一目で分かりますが、この草履は横部分がこだわりです。
蛇の革に、英字新聞を印刷したモノを使っています。

あまり蛇革というと、自分で持つ(履く?)というイメージは
全くと言っていいほどありませんでしたが、この全体の色目とバランスに
負けてしまいました。。

帯地の花緒を挿げた出来上がりには、とても満足です。
(特に帯地の地紋と英字新聞とがいい具合にまとまっていますね)

また、この草履の皆さんの評判が楽しみです。


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