2010年09月03日
次の季節に向けて、毎日こんなことをしています。
車内の温度計ですが・・・。あまり見ない温度ですね。
雪輪に結晶というものですので、涼しげです。
(何度か書きましたが、夏の柄としてもOK です。)
この帯は、まだ試験中ですが、新しい九寸帯です。
紹巴織をベースにして、ちょっと組織を変化させたもので、
しっとりとしたコシがある風合いが特徴です。
燦々といい、この九寸といい、いくつか考えているモノづくりの中で、
大きな部分を占めるモノですので、素材や織った時の色、風合いに
最大限気を付けながら、バランスを取っています。
真っ黒で織っても、裏から透けるグレーの箔で、見る角度によって、
柄に陰影を付けたり、奥行きを出したり、配色のバランスを取ったりと、
紋を作るのと同じく、気を使う作業です。
イメージを掴むために、こうやって似た色目の箔を出してきて、
頭の中で、一度織ってみて、出来上がりをイメージしています。
今は京都にいる限り、この繰り返しが日々の中心になっています。。。タグ: 唐長