となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2010年07月28日

テスト

テスト

2010年07月26日

バランスのとれた丸さ。

土曜日に祇園のあるお店に行ってきました。

とても感じの良いお店です。


できれば、季節が変わる度に行きたいのですが、

そういうわけにもいかず、たまのたまで行くことがあります。


そこで、見たお料理がバランス良くて、思わず写真を撮ってみました。


IMG_0681_2.jpg


いつも食べ物を見て、

『いいなあ』と思うのは、ほとんどが色目についてですが、

この日は形を見て、ワクワクしてしまいました。

(中に何があるんだろう?というのも込み)。

 


他にも、最近目にする機会の多い骨董も、

全然詳しくなく、安いのか高いのかもわかりません。


ただ、たまに目を奪われる形や色目のものがあります。

そう考えると、

ホントに美しいモノは美しいですね。

 

そんな帯を一本でも作れるように、

というのも良い目標になります

 

 


話は変わって、以前評判の良かった『燦々』。

他の色も見たいと、お声も頂いたので、紹介します。

IMG_0361.jpg


今度は、結んでもらった所が紹介できるようにしますね。

この帯シリーズは、かなり力を入れているものの一つです。

 
 
 

2010年07月21日

蓋置き・・・。

今日は、来客が多く良い刺激をもらえた日です。
本社近所の『仙福屋』にコラボで置こうと、
骨董品屋さんにアンティークのモノを見せてもらっていました。

その中で、帯や小物と一緒に並べていて、面白かったものを
載せてみます。

お茶関係で使われる、
IMG_0582.jpg
『蓋置き』です。

蓋の下敷きになっているのは、夏らしく
『サザエ』(銅製です。)
IMG_0583.jpg
数十年前のもので、そんなには古くないものですが、
質感と良い、色目と良いイイ味が出ています。

他にも、瑞玉を載せてみたりと。
IMG_0578.jpg
カニを単独で置くよりも、なんとなく喜んでそうな感じがします。

こんな感じのものに、ちょっとハマっていました。

この二つは、机の上に飾りで置いとこうと思っています。。

2010年07月18日

昨日の話・・・

昨日は、山鉾巡行でした。
『今までに見に行ったのは?』と考えると・・・
実は、記憶にありません。。


やっぱり、京都人はあまり京都を回らない、
というのは、本当かもしれませんね・・・

烏丸御池辺りから、新町にかけて、天気も良く、
大勢の人ごみの中にいました。
IMG_0495.jpg

前日も今年は山鉾を見ていますので、
縁のある年です。

夜見るのは見慣れたものですが、
何回見ても、動く美術館。いいもんです。

IMG_0473.jpg


IMG_0526.jpg

また、さらに24日に八坂さんにも行く予定です。
ちょっとでも巡行の空気をお送りしますね。

IMG_0499.MOV

2010年07月16日

紋図を蔵から出してきて。

蔵というか、倉庫というか、こういう帯を織るための紋図が、
うちの一つの宝です。

IMG_0435.jpg

すべて、手で描かれていて、細かい部分は、
このように、点でつぶしていきます。
DSC_7488.jpg
(今では、無くなりつつある技術です。)
  →詳しくは、こちら

そして、この積み重ねで作られている紋図を出してきて、
目の前にして、じっと眺めていると、アイディアが溢れてきます。

過去の紋図には、作った人の完成までに、こだわった所が、
時々見えて、とても面白いものですよ。

今日は、そんなモノづくりが続きそうな一日です。

昨日に引き続き、今日の京都も雨だそうで、
雨ばかりの祇園祭もとても珍しいですね。

夕方の空の色も少し変で、記憶に残っています。
こんな感じ。
IMG_0430.jpg


IMG_0431.jpg

蒸し暑い気温に、暖色系の空。。。
まあ、今の時期の京都は大変です。


今年は祇園祭との関わりが一番濃い年になっています。
だから、雨なのかなぁ?

2010年07月15日

続 祇園祭 COCON周辺。


祇園祭の山鉾が立っている京都です。
今日は打ち合わせも会って、COCON烏丸へ行きました。

入り口は、唐長文様の天平大雲。
IMG_0421.jpg

久しぶりに間近で見ると、相変わらずの迫力ですが、
最初見た時の『派手やなぁ』という印象から、
『着いた。着いた。』と何かほっとした気持ちになります。

見慣れて、馴染んだという感覚は面白いですね。

別件だったので、一階の唐長さんへ顔を出す程度の
お邪魔をして、柄と色目を楽しんできました。
さすがに、『この柄、見たことないなぁ』というのはありませんが、
いつお邪魔しても『この感覚いいなぁ』というものが数多くあります。

これだけの人ごみなので、わざわざ、祇園祭に来なくても・・・
とは思いますが、この辺りの人ごみ『動』と唐長さんの落ち着いた感じ『静』
とのギャップを楽しめたので、今日は思わぬ収穫でした。

IMG_0424.jpg
遠~くに長刀鉾


今日は一日雨でしたが、昼間をほんの少し、雨も止み、
団扇片手に少しだけの鉾見物でした。

IMG_0425.jpg
これぐらいの団扇がもらえると、嬉しいですね。

タグ:

2010年07月14日

祇園祭ということで、京都らしい帯。。

京都も、これでもか~、
というくらい雨が続いています。
IMG_0398.jpg
気分がドンヨリです。

昨日は打ち合わせも兼ねて、南の方へ行っていましたが、
折角の鉾も雨にさらされています(車も一杯です。)。
IMG_0392.jpg
そんな今年の祇園祭です。
ちなみに、今日も納涼会でこの辺り行く予定ですので、
明日ももしかして鉾の写真が来るかもしれません。


今日も外に出ることはあまり無く、社内でのモノづくりですが、
ちょっと昔の帯が手をついた横にありましたので、
今日は、趣向を変えて・・・

以前メルマガでも、祇園祭の帯を紹介しましたが、
それと兄弟と言っても良い、京の雅の帯です。
IMG_0390.jpg

御所車(牛がひいているので、牛車ですね)を
囲む雅な世界が表されています。

紹巴織の細かい技で織り上げられているので、
それぞれの人の顔、右下の方の松ボカシなどが、
素晴らしく良い出来です。

最新作ではなくて、昔に作られて今でも注文が来ると
織っている帯になりますが、たまに昔の人が作った帯を見て、
紋を想像して、今のモノづくり活かせるので、とても勉強になります。

裏は、ただの無地ではなくて、金を通してあり、
少し光沢、雲母のような感じです。
IMG_0391.jpg

最近では、裏に柄があるものが見慣れているので、
無地が新鮮に見えてしまいました。。。

2010年07月13日

二つの合わせ技。


長らく五代目日記も同じデザインでしたので、
トップを修正してみました。

画面を広く使えるようになったのと、
両方にメニューがあるので、色々と置いてみたいと思います。

大きい写真がドンと使えるのが、個人的には嬉しい所です。
(もう少し修正が入るかもしれません。)

先日、東京へ行った時の写真を整理して、
この着姿を発見しました。

IMG_0307.jpg

       『総紗縫 premium』 (総紗縫+汕頭刺繍)
ベースの総紗縫は、
黒い地の上に、点で献上風に柄取りしたもの。

(ちなみに、私が作った柄です)

その点と点の間を、汕頭で敷き詰め行って、
縞を際立たせる。

今、柄を見ていると、当然考えられる刺繍のパターンですが、
完成品を見ると、やられた~、という感が強いです。
(汕頭刺に関わっていない分、余計にかんじますね~。)

刺繍の間から見える白い芯の色もシンプルな柄と相まって、
とても遊び心がある帯になっています。

コーディネートしてある、着物も絞りの技法を使った
相当変わった『縞』ですので、
合わせると、とにかく変わった珍しい雰囲気です。

帯に対する汕頭刺のコーディネート、
その帯に対する着物のコーディネートともに、
とても面白いです。

こんな着姿、
いかがでしょうか?

タグ:

2010年07月12日

細部へ

帰って来た京都は大雨です。
祇園祭の鉾立てがちょっと心配になるくらいの雨です。

先週の半分は京都にいませんでしたので、
その前に作っていた紋の試験織り等、
多数上がっていました。


この出張モードから、モノづくりモードに、
パッと切り替えるのが、いつも一番大変です。

現在の所、製作しているのは、色々と書いていた通り、
まだまだ試験ものが多いのですが、
中にはもう少しで完成か、それに手が届きそう・・・、
なモノもあります。

例えば、
完成に近いものが、この柄です(そのアップ)。
IMG_033f9.jpg
 
琳派らしい『松』のアップですが、
最後の最後まで、悩むのは、松の葉の部分です。
中心が濃く、周りが薄く(ボカシ)なっていますが、
この上がりがとても難しい所です。

地色が薄系の色なので、その糸を上手く使って、
白地の地にスーッと溶け込んだような『松』を
目指しています。

まだ、もうちょっと頑張りたい所ですので、
てを加えたいと思いますが、
イメージとしては、良い所にいます。

同じように他にも、
IMG_034f2.jpg

渦の中を経糸、横糸で上手いこと、ボカす所で
この帯作り全体が詰まっていました。

『たたく』というような表現で、表しますが、
この『たたいて』いる時には、どこまで強くたたいて、
ボカシを強めるか、イメージしながら、紋を作っていきます。


これらの細かい所は、遠くから見てても細かすぎて分からない、
という程のモノですが、こういうところに強く強く拘ると、
それ以外の部分も立ってきて、全体の帯としてレベルが上がります。
(帯はそれの積み上げなので、当然と言えば当然ですが・・・)

うちの帯を見る時は、遠くから見て、細部に近づいて、
見てもらえると、モノづくりの立場からすると、嬉しいです。

2010年07月10日

さらに引き続き。

今日も横浜にいます。
毎日、夏の着物を目にしていて、

前の10件 26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...