2010年07月08日
東京。
ということで、
うちスタッフのコーディネートをパチっと撮りました。
本人は、全体黒っぽくしたので、帯と足袋は白っぽくアクセントでということです。
着物、羽織:濃い地+角帯;白地
というのは、涼しげよりも、
ドンと落ち着いた感じです。
さらにさらに、
総紗縫に縞の着物。
縞に縞ですが、大きな縞に小さな縞なので、
全体が流れて、とても涼しげです。
そんな環境で今週は東京周辺に滞在します。
タグ: 総紗縫
となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。
五代目日記 > 『日記』
2010年07月08日
ということで、
うちスタッフのコーディネートをパチっと撮りました。
本人は、全体黒っぽくしたので、帯と足袋は白っぽくアクセントでということです。
着物、羽織:濃い地+角帯;白地
というのは、涼しげよりも、
ドンと落ち着いた感じです。
さらにさらに、
総紗縫に縞の着物。
縞に縞ですが、大きな縞に小さな縞なので、
全体が流れて、とても涼しげです。
そんな環境で今週は東京周辺に滞在します。
タグ: 総紗縫
2010年07月06日
不思議な雰囲気を持つ柄でしたので、その雰囲気を残しつつ、
捻らずに製作した帯です。
シンプルな地の上に、色目のついたお菓子のような勾玉を
パラパラと配置して・・・、とあまり悩まず、作りました。
(多少、多色ということを念頭に置いたぐらいです。)
ベース自体が難しい、とても手間のかかる織物なので、
こうやってシンプルで楽しみながら、柄を製作するのも
いいもんですね~。
タグ: 総紗縫
2010年07月05日
製作には、一からに近いモノづくりが必要だったので、
気を入れて製作してみました。
→http://senpukuya5.seesaa.net/article/138850602.html
(袋帯の千鳥)
見た目はほぼ一緒?と、似ていますが、
糸使い等は変更しました。
(八寸と袋帯は多少異なった作りなので)
八寸は裏糸のことを含めて、制限が数多くあり、
袋帯ともまた違った楽しさがあります。
(完璧に作るサイドのはなしですが・・・)
最初は、『制限内で作る』というと、何か手を抜いた感じが
少ししたのですが、そうではなくて、その中で真剣に考えると、
発想が違った新しいものを作らないと、
面白いものはできません。
そんなことで、今はこの八寸作りも
自分の時間の中で、大きな部分を占めるようになっています。
携帯も折角のiPhone4にしましたので
もうちょっと動画を使ったモノを載せたいと
思いましたので、早速使ってみました。
(一瞬ですが・・・)
2010年07月03日
先日こういうドンヨリとした気分を吹き飛ばそうと、
かなり辛い料理を食べにいきました。
明るくない所で撮ったので、赤が効いた配色に
なっていますが、実際も上のような印象でした。
(粉っぽい赤、どこかに使いたい好きな色です。)
ぱーっと辛いものを食べて、
ちょっと気分が晴れたようになりました。
と言いつつ、今秋の発表にに向けて配色しているのは、
じわーっとしたものです。
新しい組織ですので、まだ一部しかお見せできないのと、
色もここ数日の京都の天気のようなモノです。
上のは、完成はまだまだ先ですが、色々と問題を越えて行って、
最終的に『完成!』言えるようにとなると、
同じような色糸を使っていても、曇りでなく晴れやかに
見えるようになるのが不思議です。
かなり制約の多い織物なのですが、完成した時は、
その分、今まで見たことがない帯になっていくと思います。
下の方のブルーも、織の仕様を微妙に変えて、
実験中です。
雨ですが、モノづくりは結構快調です。
2010年07月01日
ブログの配置、幅等も変えてみました。
(写真を大きく使いたかったのが理由です。)
デザインも少しずつイジったりと考えていますので、
何か良いアイディア等があれば、是非ご連絡ください~。
→info@kyo-tonami.com
今日はほぼ一日外へ出ていて、帯以外の部分の
小物づくりの打ち合わせ等をしていました。
内容はまた後ほど、お知らせしますが、
新しいものが出来そうです。
帰ってきてみると、
南蛮七宝の御召が上がってきました。
ほぼ予想通りの薄地配色です。
今の季節に見ていると、薄物のような気になりますが、
もちろん単衣でも良いです。
袷の時期でも、白大島のように、
憧れの着物になってくれれば、と思っています。
タグ: 南蛮七宝
2010年06月30日
今ちょうど、
専務業もしつつ、モノづくりのバランスが良いので、
毎月、月末は、とて~も気忙しくなります。
その中で作っている新しい帯のテーマが、
『ぼかす』というものです。
この6月も色々と帯を紹介していますが、
現状のモノづくりは、色々な帯を並行して製作してます。
通常の3倍近くのモノづくりを抱えています。
こう書くと、手抜きを抜いてしまいそうな感じもしますが、
そうではなくて・・・
今年前半は、様々な地域に出て行ったので、
イイ刺激があって、溢れるくらい『モノづくりができる!』
というアイディアと気持ちがあります。
とにかく、作りたいモノが数多くあって、
時間がいっぱい欲しい、そんな今の状態です。
その気持ちを形にするのには、比例して
普段の何倍もの量の参考の文献や風化しそうな裂地などに、
埋もれていて、モノづくりそれぞれのシリーズが、
お互いに良い影響を与えているという好循環になっています。
ただし、時間は限られているので、進むのは、
全体がじわ~っと、しみ込んで行く様に進んでいます。
その中の『ぼかす』というテーマで製作している
モノづくりなのですが、まず私の場合、『ぼかす』というと、
頭にあるのが、
『細かい所ほど、いかに綺麗にぼかすか?』
ということです。
例えば、
『麹塵:作楽』
紫色の部分ですが、唐草の根元に行くまでに、
すっと流れるようにぼかすのが好きです。
(ここを見るだけで、誰が作ったか、
分かってもらえるかもしれませんよ。)
ただ単に、紫に変化を付けるために、
ちょんちょんと唐草の先に乗っているだけ、
というのはあまり好きではありません。。
ぼかすイメージとしては、染料に手を入れて、
すっと手を引き抜いて指先の方が濃く、
腕に近づくに連れて薄くなっていく、そんな感じです。
上の帯は、紹巴織なので、こういう手法は得意です。
ただ、今回のモノづくりは、紹巴と違い、それ以外の織物で
このイメージを使うというものです。
言うのは簡単ですが、設計の段階でもとても難しく、
今までほとんどしてこなかったので、未知の部分です。
何とか応用できるようにして、さらにその部分を広く使って、
帯の形にしたいと思っています。
現在の試作は、進度が分かりやすいように、
派手で大柄という分かりやすいのを使っています。
そのために、周りから見ると、
『何かえらいもの、作ってはるな・・・』
という目で見られていると思います。
(聞いていないので、分かりませんが・・・)
試験は上がってきていて、良い手応えなので、来週くらいには、
実践的な柄で織ってみて、どうなるか・・・
そんなのが今の状態です。
『モノづくりがしたい!』
というモチベーションの時に、大枠を決めて、
一歩も二歩も前へ進めると、思っても見なかったものが
できますので、頑張ります!
2010年06月29日
その横では、他のスタッフがモノを作っています。
モノづくりの最初は、まず自分内のアイディアを固める所からです。
方向性を作って、職人さんと打ち合わせしていきますが、
形、イメージが定まっていないと、ふらふらの帯になってしまいます。
たまに、上手く行かず、そうなりそうなこともあるのですが、
その時は、思い切って『ストップ』です。
(考えてみると、良くありますね・・・)
また、困ったときは、周りにいる人のモノづくりへの
参加もなかなかの刺激になって良いこともあります。
(自分のモノづくりと違う視点もありますし)
完成までの道のりも違うので、長居は禁物ですが・・・。
そんな帯作りですが、一本織り上がりまでには、
何十という工程を経ていきます。
結果的には、
何人もの職人さんの手を渡ってのモノづくりになるのですが、
やっぱり最初のイメージが大きく影響します。
人のモノづくりを見学する際も、周りから見ていて、
口を出したくなることも数多くあるのですが、
それをして、上手く行ったとしても、イイ帯にならず、
綺麗なだけの帯になってしまいます(不思議なんですが)。
そんなことにも、気をつけながら、人のモノづくりを
見学するようにしています。
2010年06月28日
実際には、そんな偏った帯も好きなのですが、
そんな帯ばかりでは、『新しいモノ』は生まれにくいです。
(これも私の場合)
同じテーマだけを追っかけて行くと、確かに深いものが
できます。(これはこれでもちろん、大事なのですが・・・)
そういったものは、とても体力と集中力がいるので、
毎日のモノづくりでするか?というと、しません。
私の場合は、気がそっちの方向に向いた時に、
じっとじっくり集中してする。というタイプのようです。
で、普段のモノづくりは、
(上に書いたような)集中したモノづくりをした際に、
頭に残ったモノを使って行います。
(残り物でなく、エッセンスです)
モノ、素材、テーマを追求をしていた際、
(時間を経て)それがある程度消化され、
お互いにくっ付いて、新しいものができる。そんな感覚です。
できるというよりも、勝手に柄、イメージが落ちてくる、
というようなのが近いかもしれません。
そんなことが起きるようにと、帯だけでなく、着物、
帯締めや帯揚、バッグ、草履などの小物も、製作していると、
新しいモノづくりの種が出てくることが多いです。
モノづくりの漠然とした話ですが、今回出張行ったときに、
良く聞かれたので、良い機会だと思って、考えていました。
今は、以前書いた『難関の配色』と同じ織りの帯を
→http://senpukuya5.seesaa.net/article/153241169.html
配色しています。
最初は、濃い地で織る予定でしたが、薄地も
織ってみて、様子をみています。
上がってきた感じは、
柔らかく涼しげなものができました。
柄が、『松』をモチーフとした、スッキリなものなので、
配色は簡単(単純)そうに見えます。
ですが、最終に上げる感じは(柔らかく優しい)似ていても、
細部の色目は全く違って上がってきたので、かなりビックリです。
この織物は、本当に配色が難しい~。
2010年06月27日
そんな話をすることが多いです。
作り手とすると、やっぱり沢山見てもらいたいから、たくさん並べる。
というのが、普通の流れです。
ただ、同じように全部ずらっと並べていても、
目が飽きてしまいます。
今までは、そこまで考えてませんでした。
実際のモノのより良く見せるわけではなくて、
その帯の特長が一目で分かる、そんな並べ方。
理想ですが、探したいですね~。
総紗縫などは、
基本的に丸巻きで並べるようになっていますので、
特長も出るし、他の帯との差別化が出来ています。
じゃ、全部丸巻でとういうと、
今度はえらく見た目が、寂しくなってしまいます。
タグ: 総紗縫
2017.01.03
五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…
2016.12.28
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2016.12.26
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