となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2009年11月05日

忘れていました。。。受賞です。。

帯の賞を受賞しました。
IMG_0387.JPG

11月3日 京都の上賀茂神社で行われた、
西陣きもの・帯フェスティバルで、です。


年に数回、帯に賞を付ける、
コンテストがあります。

社内にも受賞した帯は以前のモノは壁一面に、
写真が貼ってあります。

ただ、ここ数年は、どの帯が何賞だったのか、
風化?してしまい、忘れ去られているものもたまにあります。
(賞をもらうことはとても嬉しいのですが、
 それを上手く使うことが、苦手なようです。)

良い言い方をすれば、過去を忘れて、
前向きにモノづくりしている。

悪く言えば、商売下手?
それとも、整理下手?
それか、無頓着?

ですので、ここでUPしておいて、
忘れても、後から探せるようにと思い、
今までも何度かUPをしていました。

その、わたしも何回か抜けていたようです・・・
(反省しています。)

もちろんもちろん、受賞は嬉しいですよ!


もし、どこかでこの帯を見かけられて、
何の表示もなかったり、
受賞の説明がなかった場合は、
心の中で『受賞柄でしょ・・・』
と、思ってもらえると、この帯はとても喜ぶと思います。。

2009年11月04日

偶然、イメージ通りのモノが上がってきました。嬉しいの様なちょっと残念な様な。。。

昨日名古屋から、
帰ってきて京都にいます。

朝から冬のような寒さで、
『寒い寒い』と言いながら会社へ出てきました。


ここ数日、京都を出たりしていて、
刺激を受けたのか、モノづくりできそうな
イメージが膨らんでいます。

それを形に・・・

と思っていたら、それ通りの帯を自分で
製作していました。

しかも、今日出来立ての帯で、
最初に見た帯がそれでした。
IMG_0335.JPG

『こういうこともあるんだなぁ』と、
思いながら帯を見ていました。。。
(そのお陰か、いつの間に寒さも飛んで・・・)

この柄は、経糸を一本一本縞に並べたモノで、
すぐに機に掛けたかったのですが、
機がいっぱいで織れずに倉庫に置いていました。
(上の工程は整経というものです。)

ちなみに、こんな感じです。。
IMG_0222.JPG
これに経糸が、
数十~100数十メートル巻かれています。
何十年使い続けてきたもので、何十年の年季もの。

この帯の織は・・・
見ていただいたら、パッともう気付かれて
いるかもしれませんが、『総紗縫』です。

人気のある織物なので、こんなことを
色んな人から、良く言われます。

『新しいものを作らずに、
売れるモノをずっと織っていたらいいのに。』

昨日も同じようなことを言われましたが、
作り手として、モノ作りは命ですので、
そんなことをするとメーカーとして、終わってしまいます。

それよりも、自分が全然楽しくないのが問題です。


今の現状は、
数少ない機で新しいものを作りつつ、ご注文を頂いたもの
を織り、さらに織れるかどうかすら分からない
織物の試験も織っている(ほとんどの原因は私ですが・・・)

その分、納期に時間が掛かってしまいます。
この辺りが、今後の大きな課題です。

昨日も総紗縫の帯だけでなくて、嬉しいことに
小物もすごい人気でしたよ。。。

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2009年11月04日

偶然、イメージ通りのモノが上がってきました。嬉しいの様なちょっと残念な様な。。。

昨日名古屋から、
帰ってきて京都にいます。

朝から冬のような寒さで、
『寒い寒い』と言いながら会社へ出てきました。


ここ数日、京都を出たりしていて、
刺激を受けたのか、モノづくりできそうな
イメージが膨らんでいます。

それを形に・・・

と思っていたら、それ通りの帯を自分で
製作していました。

しかも、今日出来立ての帯で、
最初に見た帯がそれでした。
IMG_0335.JPG

『こういうこともあるんだなぁ』と、
思いながら帯を見ていました。。。
(そのお陰か、いつの間に寒さも飛んで・・・)

この柄は、経糸を一本一本縞に並べたモノで、
すぐに機に掛けたかったのですが、
機がいっぱいで織れずに倉庫に置いていました。
(上の工程は整経というものです。)

ちなみに、こんな感じです。。
IMG_0222.JPG
これに経糸が、
数十~100数十メートル巻かれています。
何十年使い続けてきたもので、何十年の年季もの。

この帯の織は・・・
見ていただいたら、パッともう気付かれて
いるかもしれませんが、『総紗縫』です。

人気のある織物なので、こんなことを
色んな人から、良く言われます。

『新しいものを作らずに、
売れるモノをずっと織っていたらいいのに。』

昨日も同じようなことを言われましたが、
作り手として、モノ作りは命ですので、
そんなことをするとメーカーとして、終わってしまいます。

それよりも、自分が全然楽しくないのが問題です。


今の現状は、
数少ない機で新しいものを作りつつ、ご注文を頂いたもの
を織り、さらに織れるかどうかすら分からない
織物の試験も織っている(ほとんどの原因は私ですが・・・)

その分、納期に時間が掛かってしまいます。
この辺りが、今後の大きな課題です。

昨日も総紗縫の帯だけでなくて、嬉しいことに
小物もすごい人気でしたよ。。。

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2009年11月02日

名古屋にいます。

attached.jpg
(null)

2009年11月02日

名古屋にいます。

attached.jpg
(null)

2009年10月31日

数は作れません。

引箔と言うと、ミツマタを原料とした和紙を使い作ります。
(ちなみに、お札と同じ)

その引箔でいつもよりも、手の込んだ製作したものがあり、
(ここは実物を見せながらの話をしたいので、
割愛させてください。。)

漆を何重にも何重にも重ねて、作った箔ですので、
無地でも、ずっと奥がありそうな。。
そんな色目です。
IMG_0298.JPG
さらに経糸に別の色を入れましたので、
その絡みでより絶妙な色に上がりました。

意匠は、『瓢箪』。
見られたこと、ありますよね?

上に載せた『墨色+黒』にも立体感を付けて、
織り出しました。

今までも織り上げていた『意匠』ですが、
素材を変化させると、完全に違った空気を持つ
モノに仕上がりました。

これが上がってきて、今はとても満足中です。


ただし、箔自体が製作が困難で、織自体も同じで、
綺麗に上げるのがとても難しいものです。

おそらく、この一本か、織れてもう一本くらい
が限界な帯になってしまいそうです。
(実際には箔は全く同じモノは難しいので、違うものか・・・)

この辺りは、コスト意識を無視しているので、
この帯が心から気に入った人に結んでもらいたい、
と思っています。

いろんな人に見てもらいたい帯でした。。

2009年10月29日

結局、同じ・・・

本当は、こっちの着物(織御召・角通し)
を着ようと思っていましたが・・・。

attached.jpg


吊った着物を無意識に手に取って、
結局昨日と同じ着物を着ていました。

評判がイイので良かったのですが・・・

2009年10月28日

今日の東京での着物。

attached.jpg
織りたて、仕立てあがりたて着物を初めて手を通しました。
着物:御召麹塵
帯 :組紐角帯
羽織:御召、立涌柄

2009年10月27日

目の中、縞々

ここ数日、特に
昨日の晩から、『縞』尽くしです。

今は様々な資料を集めていきます。
その中には、100年近く前のもので、
ページを開くのに気を使いながらするものや、
本屋さんに並んでいるモノまで、山ほどです。

ネットで縞と検索しても、結構ありますね。
この本は、
514J3QMPCXL._SL500_AA240_.jpg
縞の名前をど忘れした時に役に立ってます。
それに小さいし。。

今からしばらく、そんな資料をじっと眺めていると、
どんなものを見ても、『縞』だけが目に入ってきます。

例えば、帯シリーズの平田・堀先生の人形等を見ていても、
衣裳部分の縞だけが妙に気になります(現状)。

もうしばらく(数日)、縞のことばかり考えていると、
縞しか目に入らなくなってくると思います。

そうなってくると、
『そろそろ縞作りでも・・・』
という気になります。

むかし、楽器を弾いていた時も同じでしたが、
その自分のパートしか聞こえない(聞いていない?)

そんな風にならないと、自分の場合は、
真剣にモノに取り組めないのかもしれませんね。

というわけで、今週は東京方面に3日間ほど
行きますが、縞の本を鞄に入れて、行きたいと思います。

2009年10月26日

続報。。。

続報・・・

と、あ~でもない、こーでもないと
試行錯誤していた帯がこれで完成と、
言えるようになりました。
IMG_0218.JPG
次からこの織物で織るものの、
基準になりますので、とても大事な一本です。

ただ、この帯としては、
このイメージ↓から

 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/130932033.html

少し『白』が変わってしまったように見えるので、
(遊んでいた感じから、堅くなったような・・・
今度は微妙な配色の手直しをする必要がありそうです。

これにしばらく掛かっていましたので、
モノづくり、なかなか進んでいませんでしたが、
ここからもう少し違うものへ、一歩出れそうですよ。

次考えているのは、『縞』のリメイクです。

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