となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2009年10月09日

若冲展(2009年度版)。

伊藤若冲展を行うにあたって、
本社の3階展示場を大幅に陳列直ししています。
(というよりも、総入れ替え

スタッフ4~5人で丸一日かかった準備ですが、
いつも帯がずらっと並んだ景色が、スッキリとして、
帯・着物が一柄ずつはっきりと見えます。

業者向けの場合、色々なテーマがあって、
それごとにブースで区切って、並べています。

今回とは目的が違いますが、たまにスッキリも、
『変わった感』がして、気持ちイイもんです。

普段を見慣れていて、今の状態が初の人には
『商品ないなぁ』とボソッと言われそうですが・・・。

商品というより、作品を見せる美術館のような
雰囲気に近いですよ。

自分が使ったのも数多く並んでいます。

例えば、の尻尾、とか・・・

改めて並べてみると、
共通して、とにかく全部シンプル

自分の傾向が分かり易すぎて、
恥ずかしい気もしますが、
そんなのも含めて、楽しいですね。

今のところ、全部は写真でお見せできませんので、
入り口付近の写真を載せておきますね。

IMGP2082.JPG


ちなみに、準備中はこんな感じで、
こちらが話しかけても、かなり迷惑そうな
雰囲気が漂っています・・・

IMGP2067.JPG

これだけ揃うことは一年に一回あるかないか
なので、皆さんに喜んでいただけそうです。

とても楽しみですね~。

2008年度版に続き、
今回は2009年度版です。

2009年10月08日

若冲2

IMGP20821.JPG

IMGP2075.JPG

IMGP2074.JPG

2009年10月08日

染めたて、ホヤホヤ

台風が京都を通り過ぎていったようで、
まずは一安心と思っていたようですが、

京都でも(うちの社内スタッフでも)、
結構大きな被害があったようです。

京都だから。。。
とちょっと気を抜いていたのですが、
ダメですね。

これから、台風が通る地域の方、
お気を付けください。


京都の空は、少し明るくなった中で、
染め糸が上がってきました。

ちなみに、曇りの午前中に色を見ると
糸がシックリした状態に感じます
(私の個人的な意見ですが・・・)。

昼は、元気に見えますし、
夕方は、静かに見えます。

そして、今日は染め糸だけ登場です。
これは、『麹塵の糸』。

IMGP2063.JPG

写真の糸も帯のためのものですが、
今までの紹巴織で織っていた
糸とは、また違う糸です。

糸質は紹巴で織ったいた糸と同じで、
その糸を2本合わせて撚ったものです。

もちろん、どちらが良いものというのではなく、
経糸のバランス、風合い等を考えて使います。


先日、糸倉庫をぼーっと眺めていて、
思いついた使い方のため、
まずは実験的に染めてみました。

今から、糸の様子を見て
試し織りに入っていきます。

試しといっても、一番最初にあまりに
できの悪いモノ
が上がってしまうと、
そこで即中止になります。

慎重に気を入れて今から柄選びです。

ここで、安全なシンプルな柄にいくか、
個性的に行くか、作る人の性格がでますよ。

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2009年10月07日

最近増えた仕事・・・

昨日は半日と少し大阪で、
今日は半日、下の写真のような仕事です。

IMG_9056.JPG

最近は、こんな風にDM作ってみたり、
POPを作ってみたりしています(写真だけ・・・)。

ちょっと息抜きになり、
しかも帯を実物で見るよりも一歩引いて、
客観的に見る事が出来るので、
モノづくり的にも◎です。

自分で作った帯(実物)を見ていると、
相当感情移入して、見ているようなので・・・

今回撮った写真を見ていると、
帯作りが完成した時と同じように、
もう一度『帯』と真剣に向き合えるような
気がしました(配色というより織の上げ方で)。

ヤヤコシイですが、
上の写真の中のDMの写真が下のカメラです。
上と下の写真は携帯カメラです。


IMG_0074.JPG
いつも撮る写真は、空、植木鉢、うちの犬、
と人に見てもらって評価頂くものでないです。

ですので、周りから、褒めてもらえるのは、
新鮮な感覚ですが、(今のところ)
ほぼカメラの性能だけですので、もう少し、
写真を撮る腕も磨かなければなぁ。。。

と思っています。。。
(新しいレンズもほしいな・・・)

DM作りは、雑誌掲載の時と同じで、
帯らしく、周りの色を考えながら、
というのはとても楽しい仕事ですね~。
(今までやってなかったのが、勿体ない!)

2009年10月05日

竹の色、発色、風合い、光沢、もった重量感、地紋、立体感。

完成までもう少しという所で、
ずっと止まったままのモノ作りがあります。

止まってから早くも2か月目に入ります。
IMG_9039.JPG
これは、そのうちの一柄。

今日はちょっと根をつめて、
進めています。

大体の組織(織り方)は決まっています。

後は細かい地紋や風合い、色の隠れ方など、
の手直し&自分の好きな所へ落ち着かせる、
という細かい所なのですが、
まだもうちょっと掛かりそうです。

今やっている『新しい組織を作る』ということは、
毎日のように、行っているのではないので
(頭のどこかにはありますが)、
『なかなか無い良い機会』と思って、近くにいた
新しいスタッフにその辺りを説明していました。

自分では新しいモノを作るときに、
『どこから、発想するのか?』という0から作るのでなくて
『できるだけ早く、真似でない自分の好きなモノを探す』

という空気中に飛んでいる『あるもの』を探す感覚が大事、
と思っていますが、この辺りは『感覚』なので、
とても伝えることは難しいです。

そうは言っても、この帯、10月完成予定でしたので、
あまり偉そうなこと言えませんけどね・・・

目標は分かっているので、この際、もう一度全体見直して、
次の夏・単衣に間に合うように、ドッシリ構えて、
モノづくりしようかなぁ~。と思っています。


2009年10月02日

無地場にこだわり。

明日発行予定のメルマガ。

恒例の柄説明の所(最近は帯紹介になっていますが)で、
今回登場させるのは、『作楽』から。

一番の新作です。

今年のテーマは、『つながり』です。

それに加え最近は、
帯の
『地の部分』を無地っぽくするのが、
拘りです。
IMGP1984.JPG

ちなみに、『地』とは、柄の空いた所や、
無地が広がっているようなイメージで、
問題ないです。

作る際の拘りは、
『いかに無地らしくしないか、
+無地に見せるか。』

というものです。

以前も紹介し、人気の南蛮七宝ですが、
地の部分には、同色で何色も重ねて
色深くしています。
(そのために、角度によって表情が変化

IMG_6004.JPG IMG_1064.JPG
撮り方が違うので、単純に比べにくいですが、
同じ柄でも雰囲気が異なります。

どちらが良いかは、好みもあると思いますが、
色目で言えば、左の方が、たくさん色が入ったように、
見えると思います。

実際は、左よりも右の方が、たくさん杼が走っています。

そんな風にして、
一見しただけの見た目でない所にこだわる。

最初の写真の無地も
『無地に見えて、無地じゃない。でも無地?』
というくらい微妙な所を狙っています。

そうすると、着姿に奥行きが出てくるのではないか?
そんな風に思って、やっています。

まあ、何とか表現しようとしましたが、
やはり実物を見てもらうのが一番ですね。

今しばらくは、この無地場にこだわって見ようと
思っています。

帯の柄に興味のある方は、
是非メルマガをどうぞ・・・
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=mailmaga

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2009年10月01日

自分の中の秋スタート。

今日の朝、
堀川通を走っていると、
何か目の前にある色が違いました。

なんとなく、空が赤黄色いのと、

空気もシックになった気がしましたので、

早速、車を停めて、一枚。
IMG_8016.JPG

昨日はそうではなかったので、

『もう10月かぁ』と秋を意識しすぎたか・・・

と思い、今改めて、
写真を見直ししても、

やっぱり秋色に見えます。


昨日ちょうど、
『気温と食事だけが秋らしいな~』

と話をしていた所でしたが
とうとう、京都は確実な秋になったようです。

と、
そんな、10月1日に間に合ったのが、
新しい帯締め

詳しくは後日に紹介しますが、
シンプルな組に、シンプルな色、合わせ易さ。』
IMG_8023.JPG
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/10388.html

秋らしいちょっとヒネタ色が、
なかなか好きな帯締めです。

こういう帯締めで秋の京都歩いてもらいたいなぁ


2009年10月01日

TESTです。

テストです。

2009年09月30日

必需品:紙と鉛筆

東京の店長と話をしていました。
帯から、小物まで様々です。

帯は、また改めて新作を紹介するとして、
今日はちょっと新しい草履を・・・

IMG_6008.JPG
名前は『帆布おたま』

『おたま』という名前の由来は、なにかな?
と思って、形をじっと見ていると・・・

『しゃもじみたい・・・』
『だから、おたま?』

と、意味の良くわからない回答をしてしまい、
周りは微妙なくうきになりましたが、
本当は、こういう形の下駄から来ているそうです。

とても使い易く、さらに真綿も入っていますので、
履きやすく、おススメです。

今までの『仙福屋の草履』とともに、ご愛用頂けたらと
思っています。

今週の金曜日から登場です。


この草履の良い所は、真ん中部分が膨らんでいるので、
足が小判型以上に落ちにくく、
安定するというところにあります。

足に優しいだけでなく、外反母趾などの方にも
おススメできる草履です。

ほかにも、脱いだ時他周りの草履とは違う形をしていて、
優しく可愛い感じも受けていただけると思います。

今後、人気が出るか・・・
職人さんもとても楽しみにしてはります。。


話は大きくそれますが、店長と話をしていた時・・・
『この柄をこうした方が面白かも・・・』
と言われ、メモしようとしたら・・・

近くに紙がなかったので、
iphoneアプリのお絵かきソフトで初・書いたモノです。

イメージを伝えようと思ってのことですが、
やはりもっともっと練習が必要です。。。

下手すぎて、反対に無限の可能性を感じそうですが。。
本当に下手ですね~

iphone
やっぱり、しばらくは紙と鉛筆は必需品です。


2009年09月29日

モノづくりの前の儀式

再び『0』からモノ作りをスタートしました。

今度は、
シンプルな濃淡+αという帯です。
IMG_6005.JPG
上は、その見本となった帯です。

とは言っても、全くの『0』なので、
今からそこら中にある資料を見て(漁って?)、
頭に詰め込んで、
なにかパッと浮かんでくるものに
期待をしているのですが。。。

こちらは、昨日に夜行っていた撮影の風景です。
IMGP1931.JPG

昨日の晩も今日と同じです。

さすがに、すぐ『これ!』という構図は出て

来ないので、とにかく、まずは行動。

小物並べたり、コーディネートしたり、
グラデーションをつくったりと・・・
寝転んで、言葉を探したり・・・
思いつく単語を書き留めていったりと・・・

なかなかいいアイディアは、
降りてきませんね~。

と言った傍から、形ができたので
一歩進めました。。


今日のことは、今日明日と、
東京から店長が来はりますので、
何か刺激を受けてきます。

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