となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2009年08月09日

下の写真

昨日から京都を離れて、新潟にいます。
ごく一部なんですが、うちが干支の帯を陳列しているのは珍しいので、一枚撮ってみました。

明日帰りますが、今日は花火があるそうなので見れたらイイなあ、と思いながら空を見ていると雨が振っています。

さてさてどうなるでしょうか?

2009年08月09日

陳列してます~。

attached.jpg

2009年08月06日

ちょっと努力が必要。

普段配色をする時に、
『こんな感じの色で配色しよう。』

色を口に出すことがあります。

他にも、図案家さんとも色の話をしますし、
色目はとてもとても大事です。

メーカーとして、大事なのは、
『色・柄・組織』と三つ挙げます。

となみさんの帯で、いい所を一つ挙げろと言われたら、
色目やな~ともお客さんからは良く言われます。


そんな大事な色ですが、いつも伝える時は、
『微妙な表現』です。

例えば、
『この朱に、青混ぜたというよりも、
青が混ざってしまった色。』


『黒は良いけど、もっと晴れの日の黒』

『白じゃない白』

など、その時によって変わりますし、
普段の人間関係が出来ていないと、
まず間違いなく伝わりません。

よく言われるのが、
『日本の色目名で言ったらどうですか?』

とも言われたので、以前こんな本を買ってきました。
 ⇒
http://senpukuya5.seesaa.net/article/83398163.html

41P0D83ZC4L._SL210_.jpg

いつも机の上に置いてあるので、
手に取る機会が多いですし、パラパラ見て、
新しい発見もできます。

随分、役に立っているのですが、
糸の色と印刷の色が見比べると光沢等で、
違って見えるのが難点です。。。

ただ、あまり今では使わなくなった色目の名前を
もっと、使いたいと思っていますので、
良く使う色は徐々に自然と覚えつつあります。

色目は、みんなに伝わってないと、使えないので、
社内テストしようかなぁ・・・

2009年08月04日

夏の中の人気の小物。。

やっと梅雨明けした京都ですが、
IMG_0797.JPG
日が痛いです。

IMG_0798.JPG
とうとう来た『夏』という感じです。
(車内の気温計は、38℃・・・

半期も終わったので今日から数日、
室内で数字の山に籠る日々が続きます。

かなり冷房の利いた部屋に長くいるので、
気温差で相当夏バテ気味になっています。


ただ、一日の少し時間『数字から解放され』るため、
社内の小物置き場を見に行きます。

いつもは一杯なのですが、
今日は、『がらん』としています。
(密度が半分くらいに・・・)

整理をしてすっきりしたのか?
それとも、売れてしまったのか?

ちょっと気になったので、その流れで
なにが人気があるのか、調べてみました。
(結局、どこへ行ってもこうなります。)
http://senpukuya5.seesaa.net/article/118815612.html
(4月も行っていました)


同率五位・・・『カードケース』
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/360640/360665/list.html
0886_01.jpg
小さな生地でも、柄や色など帯の良さを
楽しめる良いアイテムです。。

シックなモノが多く陳列されているので、
地色はシックで、少し利き色が入ったモノが、
人気です。

最近では、革を使ったものも・・・
0777_01.jpg
社内は、
名刺入れ』としてプレゼント用にも大人気です。


同率五位・・・『総紗縫の日傘』
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/384749/list.html
0841_01.jpg
この季節だけのものと思っていましたが、
『着物と合わせて一年中使いたい!』
というコメントも頂いています。

まず生地を織って、裁断して
一本ずつ生地をつないで

と製作するのに、相当時間もかかるので、
一堂には揃いませんが・・・

そういう希少性も含めて人気なようです。


四位は・・・『花緒留
hanaodome_img3.jpg
草履と一緒に定番になりましたよ!

個性的なモノから、シンプルなものまで
様々あります。

三位は、『懐紙入れ』
http://www.senpukuya.jp/SHOP/384745/list.html
0754_01.jpg

こちらは、最近派手目が大人気です。

季節によって、人気の色が変わっていくので、
使い分けられているのかな?

以前の時より(2位)もランクダウンですが、
懐紙入れへのアクセスは日に日に伸びています・・・

個人的に注目の懐紙入れは・・・
0758_01.jpg

ブルー地に十字の絣が・・・
好きな色と柄とシンプルさです。

二位は、『帯締め』で
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/360639/360677/list.html

特に、『仙福屋の小田巻』が人気です。
 ⇒http://www.senpukuya.jp/SHOP/0156.html
0156_00.jpg

色目は、『紫』が一番人気です。

最近では、『小田巻(おだまき)』と呼ぶより、
『たまちゃん』と呼ばれることの方が多いです・・・

そして、一位は・・・
予想通り、やはり『草履』でした。。
 ⇒

http://www.senpukuya.jp/SHOP/360635/360649/list.html

その中でもダントツは、
やはり『真綿入り草履』

それをさらに細かく見ると、
下の三色がほぼ同数で人気です。

『濃いグレー』
0570_01.jpg

『ブロンズ』
0428_01.jpg

『薄グレー』
0575_01.jpg

おそらく、90%くらいを占めます。

そして、
台の形状は一段と三段がほぼ同じくらい。

目立つのは、雨草履です。
 ⇒色目はこちらは、濃い地が人気
amazori_top.jpg

『梅雨前に人気!』というのであれば、
わかりますが、終わってから急上昇なので、
少し不思議です。。

やはり、今年は雨が多かったので、
梅雨で必要性を感じた人が多かったのかな?
と想像していました。

などなど

長ーくなりましたが、
月初にこういうのを恒例にして、
自分に調べるクセをつけようと思います。

それでいても、自分の好きなもの
・使いたいしか作れないでしょうね。。。

タグ:

2009年08月03日

注文をもらって製作した草履ですが・・・ 最高にカッコいい草履です(男物)。

注文をもらっていた草履です。
IMG_0781.JPG
高の草履を』ということで、製作した
草履です。台には、『ホースヘアー』を使っています。

ホースヘアーは、写真でも質感が伝わるほどもので、
革とは違った光沢もあり、

漆のような奥深さを感じる台になっています。
IMG_0782.JPG

今回は
『帯地+ホースヘアー』ということですが、
『帯地+革』、『帯地+和紙』など、もしました

様々な素材とコーディネートをしても、
そこまでは前に出ず、上手くその場に嵌まってくれます。

それは、柄なのか?素材なのか?
織物には、まだまだ不思議な魅力が沢山あります。

他素材よりも摩擦には弱い所もありますが、
手触り、色・柄など、は利点もあったりと、

一長一短ですが帯作りの傍らで、
ちょっと色々な『生地実験』をやってみたいと思います。

二日間、スイカとモモばかり食べていたので、
今日は気持ちだけか?、疲れが取れた気がします。

IMG_0754.JPG

最近、果物を食べる人が減ったということですが、
そういえば、自分も食べていないですね・・・
IMG_0777.JPG

食べると、やはり美味しいので、
意識して、食べようと思っています。

桃を食べている時は、ちょっと幸せです・・・


ちょっと赤・ピンク系のモノを食べたせいか、
ここ一週間かけて、アイディアを出した帯は、
ピンク色が印象的に入っています。

もしかして、桃とスイカのお陰かもしれません。

2009年08月01日

半期もおわり・・・

となみ織物の半期が終わりました。
今日は棚卸です。

『五代目日記』を検索すると
計五回も取り上げています。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/

社内は、大変バタバタとしています。

毎年、大掛かりにしているので、
大変なのですが、普段目にしない
埋もれた柄を探せることは、とても良いことです。

見慣れていたはずの柄でも、久しぶりにみると、
新しい発見があるのは、毎度のことですよ。

他にもちょっと可哀想ですが
完全に忘れていたりする柄もあり、
『オッ~』と反応できることが、毎回あります。

昔の帯や図案、紋図、糸など
歴史が積み重なっているので、
それを浴びるように見れるので
とてもいい時間です。

まだ今のところ『これは!』というのは、
ありませんが、楽しみです。


話は変わりますが、昨日『仙福屋』のアップされる
新作商品をじっと見ていました。
(多分、スタッフはやりずらかったと思いますが・・・)

その中の『若冲モチーフの帯留
見ていました。
0907_01.jpg 0909_01.jpg

0910_01.jpg 0908_01.jpg
硝子を使って、高熱に熱し、
一つ一つの細かい作業の積み重ね
製作していきます。

この技術自体は昔からあるもので、
それを限界まで遣い切り作ったというのが、
帯留から伝わってきます(気みたいなもの)。

この帯留をされた時に、帯が負けない様に
帯からも気が伝わるようなこだわりを込めていきたいと
思います。

ちょうど、半期で気が緩みがちなので、
気を張るイイ機会です。

明日から、もう一度再スタートです!

2009年07月29日

今日は日記です。

今日は、日記になっています。

毎朝、会社が始まる1時間前くらいに出社して
図案を出してきたり、
書類の整理か読書をしています。


この時間はとてもとても貴重です。


一応の始業時間後は、①誰かに会ったり、
②話したり、③書類見たり、の繰り返しで
『仕事内自分時間』は、なかなかありません。

基本的に朝のこの時間は、
会社へ出社してくるスタッフの声。

『おはようございます~。』

しか聞こえないので、
じっと集中できる時間です。

今日は、ずっと本棚にあって、
購入してからとても時間の経った本です。
41QNuNeuKNL._SL210_.jpg

有名な本ですので、
読まれた方も多いと思いますが・・・

もっと日々の仕事を大事にしたいなぁ
、と静かに机の上で感動していました。

本を閉じ、そうこうしているうちに
社内のバタバタ感いっぱいの空気

が近づいてきて
午前中の営業時間に突入です。


普段、午前中は紋屋さんが来られます。

図案を広げて、紋図を広げ、じっと職人さんと話しながら
コツコツとモノづくりをしていきます。

今日もいつものようにこられ、
打ち合わせです。

その打ち合わせは、
初めて織ったモノなどの見本裂をみて、

『これは止めとこ~』
『やりなおしやな』
『これでいこ!』

等々の話をしつつ、頭の中は徐々に
『今から進めていくモノ』へと移ります。


例えば、今日の中心の話題は、
この柄の最後の詰め話でした。


紋図というのは、
織の目をマス目で表しています。

顔料で書かれたものを、織り機で織れるように
マス目に入れていくので、

図案(アナログ)⇒紋図(デジタル)へ
置き換えるようなものです(図案の再構成)。

(歴史あるデジタルです。)

同じ図案でも、携わるメーカーや人によって、
完璧に異なります。

ですので、
この工程でどれだけ自分らしさを出せるか
というのも、技の一つです。

勝手に自分らしくなっているような気がしますが・・・

そして、上の写真の完成度までくると、
最初の段階の線書きと比べ(最初の紋図は線だけ)、

再び図案へと近づいているので、
作業は随分分かり易いものとなっています。


織り上がりのイメージへと
直結しますので、最後の詰めです。


と言っているうちに、いつの間にか
一日が終わり、時計を見ると、

もう19時前・・・

あっという間の一日でした。
(毎日こんな感じです。)

2009年07月28日

『経の織物、作り。』

まだ上がりたての袋帯。
経の織物、作り。』でも紹介していた

『鳴錦』です(新作名は。トワルパント)。
IMG_0677.JPG

グレー濃淡のみで柄の陰影を出し、
様々な着物と合わせ易い帯になっています。

ちなみに、この帯の最大の特徴は・・・

『この薄さ』
IMG_0679.JPG
袋帯なので、裏地が付きますが、
薄いもの同士なので、ほとんど変わりません。

これを表現するのに、何枚も撮りましたが、
今考えれるのは、上の写真です。

もう少し、工夫して『なるほど・・・』
と感じてもらえるような表現で見てもらいますね!

触った感じを言葉で書くのは難しいですが、
こんな感じです。

紙や布よりは、厚いけれども、
帯とは想像できない薄さ。

感触を確かめると、
柔らかいけれども、芯が一本入った感じ。

グッと握ると、それに合わせて
『ギュ』という音が聞こえてきます。

2009年07月27日

んん?

ちょっと風変わりな利休バッグの製作依頼していて、
やっと見本が上がってきました。

あくまで、見本です・・・

IMG_0659.JPG

パッと見てもらっても、『何がちがうの?
と思われるかもしれません。

雑誌へ掲載したのも下のような感じです。
premium.jpg
(ちょっと分かりにくいですね・・・)

仙福屋の利休バッグ』こんな感じです。
0666s_01.jpg


さて、一番上の写真の反対側は・・・
IMG_0660.JPG
一番上との違いがわかりますか?

では、一番分かりやすい裏を・・・。

IMG_0661.JPG

では、
私がしたいこと、わかりますか?

2009年07月25日

砺波(となみ)にいます。

attached.jpg
富山まできました。
『大根×鯖』
『かまぼこ×昆布』です(富山名物)。
左は、『ホタルイカ沖漬け。』

前の10件 47  48  49  50  51  52  53  54  55  56  57

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...