となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2009年05月25日

ここまで綺麗に直ります。

仙福屋の草履』、ずっと『仙福屋の小物』の中で
一番の人気を誇ります。

今まで、山ほどの意見を頂いています。
ありがとうございますm(__)m

『これ履いたら他の履けない!』

という嬉しい意見を多く頂いています。

そのためか、『仙福屋リペア』でかえってくる草履は、
皆さん、め~一杯まで履かれています。

かかとのゴムの交換等で、履かれた草履が
帰ってきますので、どんな状態か良く分かります。

そして、さらに今まで出来なかった、
底のゴムの張り替えも行うようになりました。

そうすると、今度は履きつぶされた草履が
帰ってきます。
Image366.jpg
 ↑内部のキルクまで見えます。

ここまでなるのに、どれほど歩かれたか・・・
と想像が難しいくらいの草履です。

職人さんに見せると、物凄く喜んでおられました。

本当にボロボロなので、
『ちょっと悲しいと思われるかな。』
と不安もありながら、持っていきましたが、

『ありがたいねぇ~。』

と一言。
そして裏の革の張り替えに掛かって下さいました。
0761_01.jpg
この辺りは、
私たちの帯に対する気持ちと同じだな~。

思いながら、話をしていました。

今日は、草履の話ですので、
草履が中心になっていますが、

帯も草履も今後もキッチリと安心して、
使って頂けるように、
さらにメンテナンス等していきたいと思います。

ちなみに、上の草履をリペアにかかると・・・

Image442.jpg
 ↑キルクの所まで、革が入り綺麗になっています。


2009年05月23日

土曜日を利用して、できること・・・

基本的に、西陣というのは土曜日静かです。

機場さんも、
平日に比べると少ないのが土曜日です。
(機音も静かです・・・)

こういう時は、詰めのモノづくりと、
Image383.jpg
この帯は無事完成しました!
(⇒通称マカロン

全く今から手を付けるモノづくりをしています。
自分は、です。)

それに、秋号に向けて、
雑誌の広告デザイン。

普段、
手が出せていない資料の整理。
ある程度まとまった人数での会議。

(最近は少ないですが、)
日程的に合えば、研修で社員全員で
美術館行ったり、お香を習いに行ったり、

と様々できます。
そんな貴重な土曜日ですが・・・

こう書いていて、上の中で、
『急がな・・・』

という仕事を思い出したので、
急いで戻ります!

今週1週間、ありがとうざいました~!

2009年05月22日

見た目に分かり易い履き物2。 『完成』

先日の草履が上がってきました!
『見た目に分かり易い履き物。』

Image368.jpg←こんな台でした。

花緒を挿げ上げると、
こうなります。↓
南蛮七宝 草履 
 ↑久しぶりに登場の南蛮七宝の花緒。
  (バイアスバージョン)

この草履、
相当のお気に入りになっています。

もちろん、
裏には
『made in 仙福屋』です。
090522_0926~0001.jpg


もう一つ、母の草履も上がってきたので、
紹介しておきます。

『おたま』という名前が付いた台です。
090522_0927~0001.jpg
 ↑左が通常台で、右が『おたま』

職人曰く;『初めて草履を履く人はこけそうに
      なるけど、慣れるとモノ凄く履きやすいよ』

という草履です。

形から、
『おたま』
という名前がしっくりきます。。

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2009年05月21日

興味のない方も見て頂けると嬉しいです。 帯地を使った袋物。

『篳篥(ひちりき)入れ』を以前製作したところ、
『あっ』という間に、すべて出ていきました。

あああ.JPG

『篳篥入れ製作』

http://senpukuya5.seesaa.net/article/115075874.html

笙入れもそうでしたが、
隠れた人気作になっています。

楽器入れは特に、
その楽器を使わないと、全く必要ないか、
後はプレゼント用がほとんどだと思います。

ただ、実際に使っておられる方の話を聞くと、
『周りからも声掛けられるし、自慢できますよ~。』
という声を頂けます。
090520_1510~0001(2).jpg
帯にしても、そうなのですが、作ったモノに対しての、
反応は、やはりいつも嬉しいです。

『そんなに需要はないアイテムでしょう』
とも言われましたが、

そう言われると余計にモノづくりに燃えてきます。
『惚れてもらうを!』、と製作しました。

第二弾です。

篳篥に興味のない方も、帯地使った袋物の
良さを伝わると、良いのですが・・・。

2009年05月20日

今日の京都は、夏号にふさわしい暑さです。 美しいキモノ掲載。

今日の京都は30度くらいありそうな
『夏』と思っていたら、

いよいよ、誌面上で新作の発表です。

今回は・・・

美しいキモノ09’6_.jpg


伊藤『若冲』です。

何度か取り上げてきましたが、
いつもと違い、夏らしくシンプルな配色と柄です。

経糸も横糸も出来る限り軽く、生地は薄く、
ハリもある、という所に最大限に気を使い織り上げました。


jyakuchu4.jpg
この日記内でも様々、取り上げてきましたね。。。
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/
   

冲の・・・

『鯉図』
http://senpukuya5.seesaa.net/article/109369286.html


『鶏図』

http://senpukuya5.seesaa.net/article/111307517.html


『鮎図』
⇒まだ、取り上げていませんでしたか・・・?
 (そろそろ、時期なのでまたupします。。)

とすべて、自分で関わった帯ですが、
今回の雑誌デザインは商品部の部長です。

雑誌の中で見ると、白が目立ち、シンプル
とってもいい感じのデザインだと思いますが、

皆さんはどうでしょうね?
これからの評判がとても楽しみです。

ちなみに、以前両方で比較した記事です↓
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/68170520.html
  (結構珍しいことだと思います。)

恒例のきものサロンは『夏』はお休みですので、
この夏は家庭画報に掲載予定です。
(6月1日発売予定。)

いつもと異なる所なので、
これはこれで、今からのお楽しみです。

2009年05月19日

『日傘は?日傘は?日傘は?』

京都は再び暑くなり、今日は『夏』です。

こういう日に着物姿を見ると、
なんとなく涼しくなったような気がします。

特に、
白い帯+白い着物+白い日傘に・・・

(後は、場所・・・)

とまで、揃ったとはいきませんが、

『総紗縫の日傘』を持った姿の写真を
撮っていましたので、載せておきます。

DSCF5228.JPG
この日傘、不思議なのですが、全く見向きも
されない日もあれば、今日みたいに

『日傘は?日傘は?日傘は?』
DSCF5234.JPG
と(暑さが原因かもしれませんが、)
とても注目が集まる日があります。

DSCF5227.JPG
口コミでも広がっているようで、
使って頂いている方には大きく感謝です。

ありがとうございます!

DSCF5226.JPG
『上がってきては売れ~』の繰り返しなので、
  あまり一堂に集まることが無いのが残念です。

一斉に全部広げて、
写真撮ったら『絵』になりそうですね~。

日傘1.JPG

昨日、頂いた本です。
(とてもパワフルな社長さんです。)
植木力さん_.jpg
著者自らから、手渡しで
本を頂いたというと・・・
とても少ないです。

早速帰って、読ませて頂きました。

『やれば良い。』
と分かって、
出来ないこと、なかなかできません。

読みながら、うちの本を
あまり読まないスタッフに話そう~。

と思うことが沢山ありました。
ありがとうございました。

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2009年05月18日

遠出して、歩きまわる。

2日間は京都離れ、
鳴門にある大塚国際美術館へ行っていました。

この美術館が完成した時から、行きたい所で、
一日の長い間いました。

広~い美術館は道順に進んで約4kmくらい・・・
西洋美術1000点余り・・・

陶板で製作されたモノなので、
本物と違い、好き嫌いあるかもしれません。

ただ、日本にいて、オリジナルと同じ大きさで、
ずらーっと見ることができるのは、

良い経験になりました。
(そのうちに本物を・・・と思います。)
DSCF6780.JPG
絵は詳しくないので、知らないものもそれなりに
ありましたが、

真珠の耳飾りの少女⇒牛乳を注ぐ女
⇒最後の晩餐⇒モナリザ⇒ゲルニカなどなどなど
ゲルニカ対比.JPG
と、超有名絵画がドンドンと出てくると、
自然にテンションが上がってきます

途中で、バテてそうになるかもしれませんが、
すこしでも興味のある方は、お勧めです。


2009年05月15日

涼しい、京都は葵祭。

5月15日と言えば、京都では『葵祭』です。

今日は残念ながら、
一歩も社外に出れず、カンヅメ状態だったので、
見れませんでした。。。

ずっと京都にいますので、子どもの頃は、
家から上賀茂神社まで歩いて行けた距離なので、
御所⇒下賀茂神社⇒上賀茂神社

と移動する行列に出会うことがありましたので、
良く覚えています。

今日は、代わりと言ってはなんですが、

帯の『葵祭』でも見て、納得していました。
Image423.jpg


Image424.jpg

帯見です。

明日は、
少し京都から離れて遠出してきます。

2009年05月14日

日傘射したところ

『仙福屋の日傘』をさしてもらっている所です。

2009年05月14日

結構悩んだ、マカロンの裏地。

あまり『マカロン』と呼んでも
反対する人のいない柄を前回紹介しました。
Image383.jpg
この柄ですね

もちろん袋帯ですので、
裏地が必要です。

この柄もいつものように、
どんな裏にするか悩みます。

出来るだけ、表の表情と違う方が、
様々な場面に登場することが多いし、

ただ、
違いすぎると取って付けた感が出るし・・・、
など。やはり悩みます。

しかも今回は、
そこで悩まなくてイイだろうと自分でも思う、
『マカロン似』という事情も多少入ってきて、

結構悩みました。

表が縞の上に、雪輪(マカロン)が散って
いるので、裏は普通の縞?
と言うイメージを持っていましたが、

それに少し加えて、
表とは異なる感じのモノ、

しかも、全体のバランスを崩さず、
使う色目に気を使って作りました。

それが↓です。
Image415.jpg
経糸を縞に整経して、それをムラに見せる
ために消しています

真っ直ぐな縞と違い、遠くから見てもらっても
『味』を感じてもらえるようになったと思います。

『マカロンにふさわしい裏
』ですが、
みなさん的には、いかがでしょうね?

後は、表が上がってきて、実際に袋帯に
したときに、もう一度皆さんに見てもらえる
と思います。


他にも今日は、見本の織り生地
いっぱい上がっていますので、
楽しくて仕方がない日になっています。

まだ、使い方は分かっていないモノばかりですが、
『卵』ですので、ゆっくり大事に育てたいと思います。

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