となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2009年01月31日

試作の試作の試作。

帯地の小物を今作っています。
(いつもとは、一風変わったモノづくりです。)

作っているのは、
『帯地革』を合わせたモノです。

帯地×帯地というのが今までの小物作りの
大部分でしたが、

大きく革を入れると、好みはあると思いますが、
全く別のモノに仕上がってきます。

特に、となみ織物の中にある織組織に関しては、
革との相性が抜群に良いようです。

何度か製作した中で、帯を生かしつつ、
革も生きつつ、というモノづくりになりましたが、

ようやく形になって、紹介できそうです。

写真は『試作の試作の試作』を
南蛮七宝の帯地で製作したもので、

今、使っています。
(使い勝手・縫製や生地の耐久性などチェック)

090131_1359~0001.jpg
今『海路』シリーズで製作中です。

絹糸の風合いを普段から、いつも
(スーツを着た時でも)手に持っていられます。

自分や普段着物をそこまで着ないスタッフでも
『欲しい!』と言います。

『和』普段の生活にも入っていけるように
少しずつアイテムを増やしていきたい、と思います。

そのうち、着物だけでなく洋服の生活で
持つモノも

made in tonami になれば。。。

と思っています。

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2009年01月29日

一部を紹介します!

うちの部長の手と一緒に写っているのは、

090128_1105~0001.jpg
(実際の色目は、もっと明るく深いですよ。)

近々、発表するだろう、帯です。

紹巴織に引箔を使った技法で、
地のぼかしや配色、バランス、

個人的にかなり好きな帯です。

『五代目日記』ということで
あまり自分の関わった帯以外は載せることは、

とても少ない(無い・・・?)ですが、
『早速、載せよう!』と思った、

それだけ、力を感じた帯です。

今自分が作っている帯とは、
全く違った方向のものですので、

この帯を見られたお客さんの反応に
今から興味を持っています。

お太鼓は『さらに、いい』ので、
好きな人は、ハマりそうな帯になっていますよ。

好きな帯を見ると、がんばろっ!と思いますね。

2009年01月28日

着物が似合うようになる食事。

ここしばらくは、京都にいて


書類整理等が多いので、


そのまま打ち合わせ&食事ということが


続いています。

食べ終わった後は、どこに入ったか、

分からないことも多いです。。


ただ、お互いに熱心に話しながら食べて
いますので、めー一杯、お腹に入ってます。


090127_2001~0001.jpg

この日は、バテない様にと、久しぶりに


焼肉を食べてきました。

(打ち合わせは、決算前の重要な話ですが、

写真は焼き肉です。)


090127_1942~0002.jpg


(序盤に出てきた、タンのワイン煮。)


今日も晩もそうなのですが、

ちょっと太ってきました、、、

周りは遠まわしに、着物が似合うと

言ってくれますが・・・


※今まで、意外に焼肉話を書いていますね。
 ⇒こんな感じ

2009年01月27日

決算の段取り。

となみ織物も今月決算ということで、
バタバタの最中です。

いつもこの時期になると、
机の上には、様々な資料が山積み。
(帯の案になりそうなもの混ざってますが・・・)

期越えをしないようにと、職人さんも多く来られるので、
戦っているという感じになります。

たまに聞かれることですが、

『モノづくりって静かな所で、
     ゆっくりと考えてするのですか?』

ということです。


答えは、全然そんなことありません、です。


ほとんどと言ってよいほど、パッと思いつくのは、
何もかも並行して行っている時です。

ただ、思いつくのはそうですが、

形にするのには、静かな環境と、ワクワクした感情
必要かもしれません。

今年は、色々な変化があるためか、
いつも以上にバタバタなので、

その分、終わった時には良いものが出来そうです。
多くのワクワク感をもらえそう、と思っています。

先ほどお土産にもらった『赤福』と一緒に、
静かに籠りながら、モノづくりしてみたいと思います。

明日は、新しい紗が上がってくると思います。

2009年01月23日

お店を開きます。『仙福屋』

 

となみ織物がはじめてお店を開きます。
  ⇒http://www.kyo-tonami.com/shop/webshop.html(移転しました。)
 
詳しくは、後ほど書きたいと思いますが、
      「質感を大事に、持っていて何かうれしくなるもの」
というモノづくりをコンセプトとした商品を並べていきたいと思います。
第一弾は、もうすでに発表していますが「帯留」です。
 ちょっこと説明しますが、最近では良いこともありますが大量生産モノが増えています。
 もちろんコスト面を考えると、否定はできません。
 ただその一方で、国内で経験を積まれた職人の手で作ったものが、一緒くたにされて、良いもの悪いも のを区別する機会・手にする機会が本当に少ないです。
 場合によっては、国産か海外か全く売る人も知らない場合もあります。
 そういうのは、無しにして、良いモノを作りました。
 

2009年01月21日

これも大事な仕事の一つ。

これも大事な仕事の一つなのですが、
(雑誌掲載の)商品発表・色校正というのがあります。

20090121_115720.jpg
前回の雑誌掲載は ↑

基本的はに、
大まかなコンセプト⇒細かいレイアウトを決めた段階で、

ほっと一息つくのですが、

090121_1128~0001.jpg

今回は、この帯の色目で時間を取っています。
(携帯の写真では色はでません・・・)

何度も、何日も色を合わせていますので、

それだけ、自信があると言いたいところですが、
帯⇒ポジ⇒紙媒体になりますので、

完成するまでは何とも言えませんが、
何とか、色で惚れてもらえる帯になると思っています。

『百楽』
 となみ織物中でも、上位に位置する帯シリーズです。
 見えない所に通常以上、拘った(意匠と紋図)ものです。

 


※今日の日記は、少しだけ帯に触れれました。。

2009年01月19日

草履職人さんからの提言。

草履職人さんと何気ない話をしていて、
『へぇ~』という話が沢山出てきました。
(『仙福屋の真綿草履関係です』)

まとめてしまうと、
『モノ凄く良い草履と普通の草履の違い』

と職人さんの自慢話になりそうですが、

裏を返すと、それだけ一足ずつ製作する、
モノづくりに自信を持っている、のだと思います。

草履は、

履き易さ、草履の形など見た目、素材の良さ、
など、ある程度見れば差が分かれるけれども、

パッと見ただけでは分からず、ある程度履いてみてから、
でしか分からないこともあります。

その一つが、草履の内部の作りです。

草履は履きやすければ、良いかな?
と思われるかもしれません。

画像-0111.jpg

上の写真は、少しわかりにくいのですが、
台の天部分と、台とが外れています。

これが、底の革と台部分の時もあるそうです。

粗悪品でなく普通レベルのものでも、歩いていると、
何かの衝撃で、剥がれることがあるそうです。

もちろん、綺麗に直すのは難しいですし、
そのまま履くのは足に良くありません。

話をしていた職人は、
『うち真綿草履のは、絶対に剥がれないし安心して』

と、言われていました。

100%絶対というのは、万が一ということもあるので、
言い切りませんが、

職人さんがこうやって圧倒的な自信作を
作り出してもらえるのは、嬉しく安心できます。

こういったことも、うちの草履のウリなのですが、
上手く伝えるのは、とても難しいですね。

着物→犬⇒今日は草履
なかなか、新年始まって、帯に戻れなくなっています・・・

明日は日帰りで、広島へ行く予定です。
(人生初かもしれません)

2009年01月18日

たまには、こんな写真も。

昨日は法事があり、北区にいました。
(もちろん、京都市のです)

うちには、犬がいるのですが、
(猫も一匹、でもこの日は見当たらず)

法事の最中、じっと机の下で、こんな感じで
寝ていました。

画像-0110.jpg

いつもなら、吠えていることもあるのですが、
画像-0109.jpg

その日は大人しくしていたので、

日記に登場させてみました。
たまには、こんなのもいいでしょう?

以前はよく『神坂雪佳の世界』にある狗児をみて、
 ⇒この犬です

『この帯の柄は、飼っている犬ですか?』

と聞かれることがありましたが、
そう言われれば・・・

やっぱり似てないですね~

法事は無事終わりました。

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2009年01月16日

帯にしようと思ったのですが、着物になりました。


先日、春用の新作、お召が上がり
私用で一反、仕立てに出していました。

今日、それが上がってきましたので、
少し自慢させてもらいます。
(何枚目でも嬉しいものです。。)

090116_1038~0001.jpg

唐長さんの菊市松という柄を敷き詰めたモノで、
色目も薄地、

柄と色のバランスに惹かれて、
自分用に仕立てをお願いしました。

今まで何度も何度も書いていますが、

やはり何百年も受け継がれてきた柄というのは、
シンプルで、落ち着きがあり、飽きがこない。

着物にしても同じです。

090116_1039~0001.jpg
(女性物ですが、少し幅広めで織りましたので、


私でも裄は大丈夫です)

これは単衣仕立てにしましたので、
まだまだ、出番待ちですが、

厚めの羽織着て無理やり、出番を作ろうかなぁ?

とも思っています。

さすがに一月は、周りの目線が、
気になるので、春先早々にでも。。。


ちなみに、この御召女性物の場合、
嬉しいおまけがあります。。。
(それは、上がり次第自慢しますね。)


他にも、唐長さんの『南蛮七宝』柄も新色が、
上がってきそうですので、

一月のモノづくりも順調に進みそうです。

  ※それとは反対に、つい最近ある話を聞きました。
   それは、唐長柄の南蛮七宝帯、と言い販売している類似品がある、
   とのことです。モノづくりの立場から、とても悲しいですね。。

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2009年01月15日

この帯締めは・・・

以前、お願いしていたモノの試作が上がってきました。
(帯締め)

日記にも書いています。
 ⇒最近だと思ってたら、結構経っていました

その試作です。 ↓
090115_1323~0001.jpg
この組は、今では少なくなったモノで、
少し面白い由来があります。

それに関しては、もう少しお待ちくださいね!

帯も上がってきましたので、
明日は帯に専念です。

京都帰って来てだけでなく、
モノづくりの現場にどっぷり浸かると、

居心地良くはないのですが、
落ち着きます(変な日本語・・・)。

※PCも復活して、快調です。

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