となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2008年10月06日

南蛮七宝+縞々

モノづくりしていて、いいなぁと思うモノがあります。

それは、予想超えたモノが出来たときです。


作っていて、大方のものは想像ができます。

この色をここに入れると、⇒こんな感じ

ここに金糸を通すと⇒こんな感じ

柄を沈ませると全体は⇒こんな感じ と・・・

特に『何が作りたいのか?』というのが、
ブレてしまうと、最後の最後まで苦労します。


今回は、『ブレるか?』というところと、『もしかして』
という狭間で織ってみた柄の組み合わせです。

『縞々』の経糸で、
『南蛮七宝』を織ってみました。

結果は・・・、
予想とは全く違った表情で上がってきました。

縞の部分に入った柄が、地紋と相まって、
面白い色になり、反転したところとのコントラストが

素晴らしく微妙な色になっています。

横に帯を置いて書いているのですが、
なかなか文章で表すのが難しいので、

やはり写真を載せておきます。
081006_1044~0001.jpg
光が射したような色目です。
.
こんな風に。


この一本は見本で織ったのものなので、
帯というよりは、小物作りへと、

回したいと思っています。

また『仙福屋』に載ると思いますので、
お楽しみに・・・(移転後に。)

男物も作りたいです・・・。

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2008年10月05日

作ったなごやはとても人気。。

つい先日、『なごや帯』を製作しました。

それが数本上がってきて、周りに見せると、
とても評判良く、人気です
(まだ出来たてなので、身内+αです)。

とにかく、シンプルに!というのテーマに、
配色等々していますので、

気軽に、着物を。

と思われた時には、ピッタリの帯です。


見本に結んでもらいました。
なごや帯
紬糸をふんだんに使っていますが、
出来る限り薄く、織りあげています。

透けるか透けないかという所まで

細い糸を織り込んでいますので、

袷から単衣まで使える、優れもの帯です。

縞や市松など、合わせ易い柄が数柄ありますので、
その柄が一番人気か?

また、社内で集計しようかな~、
という話をしています。


この帯を見ていても思いますが、
最近は自分のモノづくりが、シンプルになっています。
(引き算のモノづくり?)

良い傾向です。。


2008年10月04日

今日も若冲と・・・

今日も若冲の紋を紋屋さんと製作しています。

写真は紋の製作途中です。
若冲

まだ、マス目に入れる前の段階です。
(パズルの半分だけ完成のようなモノ)

こんな段階でも本当は業秘密ですので、
本来は見せれないので、

少しカメラを引いて、撮っています。

『絵』から『織になる前』の、『気』を入れる瞬間です。
(『魂かも?』)

この作業段階で、
糸の通り方や地の組織が決まります。

上の柄が帯になった時は、
パッと見た目に色が少ないので、使う色糸は少ない。。

とはならず
、近い色目を複数使い、奥ゆきを感じるように、
してみました。

完成するまではもう少し掛かりますが、
自分の頭の中と、どれだけ誤差がないか、

とても楽しみです。

これもまた、若冲の間に入りますので・・・・

2008年10月02日

自分の好み。。

今日は、京都文化博物館へ。
 ⇒http://www.bunpaku.or.jp/index.html

尾形光琳を始めとする、
琳派をモチーフにした着物と帯の展覧会です。
京都文化博物館 琳派
『どれが良かったか?』
と言われると、難しいのですが、

全般的に興味を持って見ていました。
(とは、いっても閉館の15分前の駆け込みなのですが・・・)


昨日も書いていたのですが
今製作している若冲のシリーズを

ますます並べてみたくなりました。


一番印象に残っているのは、
草花柄の正統派と言えそうな訪問着です。

数多く、様々な人の作品を見ていると、
自分の好みが強く分かって、いい機会でした。。

2008年10月01日

若冲に囲まれる想像をする。。

若冲柄を製作していて、
袋帯になったものを見ていました

若冲
↑例えば・・・

少しずつ揃い、今では60柄前後だと思います。

『伊藤若冲の世界』というタイトルで、
一本一本の製作していることを考えると、

この柄数はとても嬉しいです。

まだまだ、製作したいモノは数多くありますので、
これからもコツコツ製作していきたいと思います。


『伊藤若冲の世界』の帯に関しては、大きく分けて、
2つのアプローチに分けられるか、と思います。

一つ目は、若冲の原画を忠実に、織へ。
と言っても、全くコピーではなく

絵として描かれたものを、織らしさを出しながら、
製作していきます。

これは、パッと見た目は、図柄が同じに見えても、
実は、帯としての要素を様々加えています。


二つ目は、若冲をモチーフに図柄を製作する。

これは上と反対で、若冲の図柄をとなみ織物として、

『くずす』過程が特徴です。

それでも、若冲だとわかる。
そこが一番の腕の見せ所です。

合わせて60柄~(正確には調べていませんので・・・)
です。


さらに、着物も製作しているものがあります。
第一期としては、

若冲3.jpg若冲2.jpg
 ↑ この雄鶏図・柄

等があります。

今は、二期目の着物製作です。

手間と時間を掛けている訪問着が一枚。
(とにかく大作です。)

シックな訪問着一枚。

お洒落物が4枚と。。。

さらに、まだ下書きの所で止まっている物が
数枚。

と、一同に揃えれば、それだけで、
『若冲の間』ができそうな・・・

揃った時に、一度会社でしてみたいと思います。

あたり一面若冲。

そうすると、
また何かアイディアが浮かぶかもしれませんね。

2008年09月30日

9月も終わりです。

今日は、帯に関わらないかな?
と思っていた矢先に、帯が上がってきました。

記念すべき?
H20年の9月最後に誕生した帯です。
夢二
紗の中では、かなり個性的です。

表にというよりも、裏地にこの柄を持って来て、
いざ!という時に、結んでもらいたい帯です。

両面選べる帯だからこそできる、遊びです。。

次に上がってくる帯も、なかなかクセ物なので、
しばらく、織り上がりが楽しみです。

この帯で9月は終わりになりそうです。
明日から、衣更えです。

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2008年09月30日

9月も終わりです。

今日は、帯に関わらないかな?
と思っていた矢先に、帯が上がってきました。

記念すべき?
H20年の9月最後に誕生した帯です。
夢二
紗の中では、かなり個性的です。

表にというよりも、裏地にこの柄を持って来て、
いざ!という時に、結んでもらいたい帯です。

両面選べる帯だからこそできる、遊びです。。

次に上がってくる帯も、なかなかクセ物なので、
しばらく、織り上がりが楽しみです。

この帯で9月は終わりになりそうです。
明日から、衣更えです。

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2008年09月30日

明日メルマガで・・・

月末、
社内はいつものようにバタバタしています。

今日は、箱が上がって色目を見たり、
080930_1328~0001.jpg

雑誌の帯色合わせ、

テキスト作りなど、

モノづくりよりも、
帯から離れたことに感けています。
(大事なことなのですが・・・)


そして、明日は10月1日ということで、
メルマガ発行日です。

そこでちょっとしたお知らせがありますので、
購読されている方は是非読んでくださいね。
(『仙福屋』関係です)


それと、来月1,2日と問屋さんを含めて様々な所で、
展示会があります。

『変わったモノがあるよ~』

とお誘いを受けているので、
見に行ってきます~!

今日は、バタバタの中で、静かに一日が過ぎそうです。

2008年09月30日

明日メルマガで・・・

月末、
社内はいつものようにバタバタしています。

今日は、箱が上がって色目を見たり、
080930_1328~0001.jpg

雑誌の帯色合わせ、

テキスト作りなど、

モノづくりよりも、
帯から離れたことに感けています。
(大事なことなのですが・・・)


そして、明日は10月1日ということで、
メルマガ発行日です。

そこでちょっとしたお知らせがありますので、
購読されている方は是非読んでくださいね。
(『仙福屋』関係です)


それと、来月1,2日と問屋さんを含めて様々な所で、
展示会があります。

『変わったモノがあるよ~』

とお誘いを受けているので、
見に行ってきます~!

今日は、バタバタの中で、静かに一日が過ぎそうです。

2008年09月29日

技!

『仙福屋の帯留』を見ていて、
いつも

『凄い技やな・・・』

と思います。


小さい硝子の中から飛び出てきそうな、
迫力ある色目。

自然に入れるのでなく、意識的に入れる気泡。

そして、質感。


織とは違う世界なので、
技術的に細かいことはわかりませんが、

鳥肌が立つこともあります。


先日依頼したものは、
その技術で、向こうむき兎を再現です。
向こうむき兎 帯留1
(『唐長』シリーズの帯でも人気です。)


大きさも、掌に載せて見ると・・・
向こうむき兎 帯留2
小さく、モノ凄い技術力です(みみとか)。


向こうむき兎 帯留3
(裏も硝子をつなげたモノです。)


今のところ、白色のみですが、
もう少し色は揃えてみようと思います。

評判は上々ですし、
早速、注文を頂きました。

全く、価格も決まっていないのですが。。


着姿に、ポツンと入った向こうむき兎
かなり素敵な着姿になりそうです。


『仙福屋』の定番にもなってくれそうな、帯留です。

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