となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2008年05月31日

涼しげな新潟。

新潟に着て、早くも三日目です。

いつの間にか、5月も最終日で
明日から、単衣ですね。


私は京都にいる時よりも、動くこともあって、
一足早く、単衣を着ています。

この袷⇔単衣、単衣⇔夏物

の時期は、とても嬉しいです。
(何ででしょうね?)


単衣は、裏を付けない=生地が薄いだけあって、
自然を直接に感じられます


さらに新潟は、風がある街なので
着物の中を風が通り抜けていきます。。


とても快適です。


そんな新潟に持ってきたもので、
今の時期に良さそうなものを紹介しておきます。


柄は、撫子の入った、草花文様です。
080531_1000~0001.jpg


これは、お襦袢の生地ですが、
襦袢用の機で織ったのではなく、

御召の機で織り上げたものです。
080531_1000~0002.jpg

生地がしっかりとして、
サラッとした生地です。

今からの季節、使い勝手が良さそうです。

そんな単衣の時期からの、お襦袢でした。


新潟では、

美味しいものを食べすぎて、
男物は、腹で着るを実践してしまいそうです。

今日が最終の夜ですので、
少しだけ気をつけます。。。

2008年05月29日

波の間を飛ぶ千鳥


美しい着物08’夏にも、

載せていた『総紗縫』中の、

『千鳥に青海波』

千鳥 青海波 横段
個人的に自信作です。

千鳥がちょこちょこと、海の上を飛んでいる。
そんな図です。


最初は、この『青海波』、
ベタっと織りあげていたのですが、

そうすると、この千鳥が
海に飲み込まれています。

それで、波に負けずに、
千鳥を大きくすると、

予想が付きますが・・・
飛べそうにない、千鳥になってしまいました。


そこで、というか(これしかない・・・)、
波の織り上げ方を小波に見える
 
ように、一越織っては、空けて、
一越織っては、空けてと、

少し、柔らかくしています。

波 アップ 千鳥 チドリ
どうですか?

上手に、青い海を飛んでいる、
千鳥になったように思います。


さらに、空が晴れて、太陽の光が、
波に照って、色が変わったようにと、

横段を入れています。


さらに、千鳥は、
夜も飛べるように

と思って、
ひと工夫付け加えてあります。

それは、実物を見てもらいたい。。
と思っています。


この帯を見ながら、
『そうそう、この帯は・・・』

と思い出していたことでした。

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2008年05月28日

名古屋

080528_1041~0002.jpg080528_1649~0001-0001.jpg今日は名古屋へ来ています。

車に帯を載せての移動です。そして帰り道の車の中で携帯で打っています。

明日から、6月1日まで新潟へ行ってきます!

写真は移動中と紗の帯をほぼ一通り並べた所です。

帰って着た頃には、モノづくりへの悩みが解消されることを祈って。。

2008年05月26日

金の色、銀の色。

この写真は、

雪柄 結晶 袋帯 配色

雪の結晶の柄を並べて、
配色を考えている所です。


ある意見は、

『遠くから見ると、左で、近くから見ると、右』

『帯を陳列すると、左で、結ぶと、右』

『今の時期は、右で、秋は、左』

と、だんだん聞いているうちに、
分らなくなってしまいそうです。

アップにすると・・・

金色 温かみ
左の帯

⇒金色の箔を使っているので、温かみがあります。

銀色 シャープさ
右の帯

⇒銀色の箔を使っているので、シャープな感じがします。


『金の斧と銀の斧』
で迷っているみたいで、
実は、どっちもダメだったら困りますが・・・


個人的には、銀のシャープさを取りますが、
どっちが良い悪いではなく、完全に好みの世界ですね。。


着物の反物に合わせてみると、
どちらも、うまく収まって、とてもお洒落でした。。


2008年05月23日

ただいま、人気沸騰中。。

ただいま、人気沸騰中

こんな表現、和の業界で使うとは、
思っていませんでした。

総紗縫 日傘 烏瓜 大場松魚

総紗縫の日傘がいいあんばいです。
(あんばいを漢字で書くと、塩梅、知らなかった。。)


美しいキモノでも紹介されたこともあってか、
最近は特に注目度高!。
竹久夢二 鳩羽色
本当に、ありがとうございます<m(__)m>


ちなみに、製作を依頼してから、完成まで
約一か月かかります
(皆さんのご要望に、全然追いついていません)。

諸事情が加わると、
さらにさらに、+されます。
モカ

そんな『仙福屋の日傘』、どこに時間がかかるのか?


と聞くと、

『縫い目』

縫い目 市松 黒
という答えが、

一言
返ってきました。


確かに、帯地でこのように継いで
縫うのはたいへんです。


さらに今では、
縫い手はとても数が少ない、
ということです。
唐長 角つなぎ

そんな日傘ですが、
こう書いていて、いいアイディアが思い浮かびました!


ありがとうございます~。

間に合うかなぁ・・・


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2008年05月22日

続いてサロンは

きものサロンは、
落ち着いた感じの広告になっています。

A.jpg

タイトルにもある『交紗織』とは、
経糸に特徴のある織り方です。

交紗織の中にも『紗』という文字がありますが、
紗とは違います。


ちょっとだけ織り方の話ですが、

紗は、経糸と隣の経糸とを捩りながら織って、
透け感を出します。

捩った部分が透けます。


この交紗織は捩らず、揺らします。

そのため、『透けます。』


交紗織は紗とは違って、
透け感は、均一ではありません。
(透け感のある所とない所となります。)

そんな味のある地に、ザックっとした素材を織り込むので、
全体に柔らかいイメージの帯が多いです。


と書いていて、やはり実物を手にとり、

『なるほど・・・』

と思って頂きながら、見てもらいたい帯です。


上の三本は、
同じ織り方でも少しずつ顔が違いますね。


そして、下に敷いてある?着物は、
御召です。

とても使い易い着物で、すでに
好評を頂いています。

やはり縮緬の優しさに、紬のシャリシャリ感が
お勧めです。


今日は、字を小さくしてみましたが、
昨日と比べてどちらが、見易いですか??

多数派は今日の大きさです。



2008年05月21日

金魚玉。。

金魚玉。

きんぎょだま

キンギョダマ。
神坂雪佳 金魚玉 帯 夏物 単衣

この帯の柄名ですが、

丸い水槽に(イメージする典型的な水槽)

正面から見た金魚を意匠にした柄です。


帯じゃなくても、とても好きな柄の一つです。
(名前も、いい響きです。)


『神坂雪佳の世界』シリーズに、

一柄加わったのですが、

ちょっと異色な感じが漂っています。


涼しげな織方を、この帯のため、

新たに考えたものです。


単衣、夏を中心の織方になりましたが、

重さは、昨日の総紗縫とほぼ同じです。
(結んでいるのを忘れそうな軽さです)


一本が完成して、

裏地を付けて帯になったものを、

見ていると、ほっと癒されます。


配色や織方で苦労したのも

何処かへ行ってしまいました。


そんなことよりも、

結ばれる状態を想像します。

帯を単衣のお召しに結ばれて、

日傘持って、歩かれたら。。。。。。。。


まだ、製作中途中のものあるので、

一歩ずつ製作していきます!

金魚を見ながら・・・

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2008年05月20日

夏だけじゃ、勿体無い。

 
08 夏 美しいキモノ 紗 帯 総紗縫
美しいキモノ 08’夏
 
『本物を見てくださいね。』 とこの帯に関しては言いたい‥‥。
 
雑誌ももちろん大事ですが、
本物の透け感・質感『帯』ですね。
 
 
そして、この総紗縫、TPOに関しては、
今まで、『オールシーズン』 という言葉を枕詞に使っていました。
 
今回は、ちょっと趣向を変え、『夏だけじゃ、勿体ない』 としています。
やはり夏にも結べて、そのまま秋→冬にも継続で行っちゃって下さい。
ということを、表したかったです。
 
そんな枕詞、個人的に、 とても気に入っています。
 
 
他にも、 夏小物も沢山、掲載されています。
気づかれましたか?
 
一つは、『仙福屋の日傘』×2本 (手に持たれてます。)
 
 
 
b-1.jpg
(神坂雪佳の世界より)
 
 
少しずつ、『仙福屋の小物』は充実しています。
 
また秋にも新作が登場する予定をしていますので、是非お楽しみに!
 
 
今から、もうモノづくりの頭は秋・冬に飛んでいます。
 
 
 
 
 

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2008年05月19日

今日は高知で‥

今日は、高知で
帯の話をすることになると思います。

特に、新作発表があるので、
その話ができればと思っています。


雑誌は発売は、
明日か明後日ですね。


今回は、透け感重視です。

そう書くと、今回何を載せたのか
わかってしまいそうですが‥‥


自信作の帯を載せていますので、
是非、見てください。


ほたる、です。


雑誌で発表があると、すぐに『秋』
の打ち合わせがあります。

まだ、夏は来ていない中での秋を想像して、
次は、どんな雰囲気が思いつくのか、
自分でも、楽しみです。


せっかくの南国・高知は、
昨日曇りで、今日は、雨です。
高知 雨

せっかくの高知らしいことは、したので、
(食べたので)良いのですが‥‥
カツオのタタキ 高知

今日の夜には、再び京都です。

2008年05月18日

ただいま高知へ移動中

岡山駅 高知 京都
京都から新幹線で、岡山→高知へ移動中です。

ちなみに、着物は単衣も持ってきています。

江戸小紋の雪輪柄です(女性ものを接いだモノです)。

時期的には早いですが、念のため…

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