となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』

2008年03月10日

ハートの和紙。。


フラフラと歩いていて、

面白い素材を見つけました。

和紙素材です。

ハート 和紙 アップ.jpg
『裁断して、帯に使います。』

と言うわけでは、ありませんが、

見て触っていて、

楽しくなる素材です。

アップにすると、良く分りますが、

ボコボコとした立体感が、

なかなか味があります。


何かモノを包むと、

温かさが伝わってきます。

ハート 和紙 アップ.jpg
どこかで使いたいと思います。


今日から、

久しぶりに出張行ってきます!
(一泊です。。)

2008年03月09日

多ければ、いいものではないのですが…、それでも

『何でも増えれば、良い!』

とは思いません。

今、

作っている小物が、『増え』ます。

『仙福屋』の定番で高い評価を頂いている、

『3色ボカシの帯揚げ』のことです。


帯揚4-ぼかし黄ピ緑.jpg
 ⇒
http://senpukuya-web.open365.jp/Category.37.aspx

今ある帯揚げは、

中に3色入っています。

定番として、常に製作しています。


今度は、これとは別に新作として、

4~5色
に増やした、

モノを作る打ち合わせをしています。


用途的には、

3色と変わりませんが、

それでも『作りたい!』

と思いましたので、

今染め出しています。


たまに、

モノ作りをしていても、

上のような『増えれば良い!』

というな話に出会うことがあります。


例えば、

帯と着物の場合、

色数が増えれば、良い!

経ての糸が、増えれば良い!

着物の目方が増えた方が良い!

と言う話をきくことがあります。


確かに、帯の場合も着物の場合も、

全く同じ条件であれば、色数が多い方が、

『高い』方向には行きやすいです。


が、

柄に応じて、素材などの、

その他の要素で

ほとんどのコストは決まることが、

多いです。

個人的には、帯を作る際は、

シンプルにするか!

柄でも何でも引いていく、

モノ作りを考えています。


経ての糸も多い方が、

難易度が上がることが多いです。


でも、糸数が少ないけれども、

経糸同士が、

交差する『羅』と言うのもあります。

その中には、素晴らしく良いものが

あります。


着物も昔は、『目方が‥‥』

と言われていましたが、

着る人からすれば、

間違いなく

薄く・軽く・ハリ・質感がある方が『良い』です。


ですので増える方が、

『良い』わけでは一概に言えません。


今日、

帯揚げを染める中、

上のような話をしていました。


それで、最後に染価を聞くと、


『3色より、もちろん
高くなります。』

とのことです。
(予想はしてましたが‥‥)


以上の話を踏まえて、

色数は、増えますが、

『良く』なるでしょうか~?


帯揚げが上がり次第、

紹介しますね~。


2008年03月08日

織れるか、織れないか?

今日は、

会社が休みなので、

糸を眺めて、

モノ作りを進めていきたい日です。


できれば、

来年のモノ作りの一つ、

となってもらいたい、と思っています。


ちなみに、こんな糸を使います。
竹 生糸 絹 原糸
まだ、何も色も加えていないので、

真っ白の糸です
(本当に綺麗ですね~)。

ちなみに、このまま使うと、まず織れない。

そんな糸なのですが、

触ってみても

確かに織れそうになさそうな、

風合いです。

例えると、綿菓子みたいな、ホワホワで、

繊維がバラバラという様な触り心地です。


この糸は、他でも相当昔、

使われていたらしいのですが、

もうやめられていて、

ほとんど残っていない。


そんな糸ですが、

全く違う使い方で
(出来れば経の糸に)

やるために、合わせる糸や太さを

試行錯誤していきます。
(ブチブチ切れてます‥、糸が。)


まだ、

柄になる相当前の段階なので、

周りから見ていると、糸と話をしている人

にしかみえません。


なので、

休みの土曜日に気にせず、

いつもと少し違うモノ作りができます。


とても貴重な時間です。


皆さんには、

完成して、

帯として見てもらいたいですね~。

2008年03月07日

永遠のテーマ、延長戦

まもなく『永遠のテーマ』の中で、
製作中だったバッグが上がってきそうです。
http://senpukuya5.seesaa.net/article/78836148.html

今、『和専用』バッグも製作しているのですが、
今回製作してみた様々な形の試作を使い、
『どこまで入るのか?』

ということで、実際に入れてみました。

理想のテーマとしては当然、
『小さくても、いっぱい入る。』

そんな無茶な形を職人さんに依頼しています。


最初の試作として、『入れたいモノ』は、
『お茶席』をイメージして、

①小物入れ(大きめの懐紙入れ等)

 →ここには、小袱紗等の小物を入れます

②手帳

③ハンカチ

④化粧道具

⑤小銭入れ

⑥足袋入れ

⑦財布 等々です。

それで、早速入れてみました。

結果は、
まだ少しだけ余裕あり・・・
です。

正直なところ、
『お茶席でも女性ってこんなに持つんだ・・・』
思いながらちょっと感心していました。。

※残念ながら、今回は私物を借りて実験をしましたので、
 写真を撮るのは、ダメでした・・・。

 ただ、試作のいくつかには想像以上に入り、
その上余裕があったので、
かなり期待できそうです。

 完成したときに、改めて写真をとりますね!
 


2008年03月06日

一日で、夏へ。

見せたくない~!と言う

帯が今手元にあります。


帯を装飾品と考えると、

かなりの矛盾と無理が、

ありますが、そんな帯を次回発表します。


何だかわかりませんが?、

そんな思いにさせられてしまう柄です。


日記の導入部分が今日は、

ヘンですが、

それは次回発表の夏号の、

打ち合わせをしていたからです。

(※次回より、
サロンも多少デザインは変わってくると思いますよ。)

話は戻りますが、

見せたいような、でも

ちょっと隠しておきたい帯には、

『千鳥』
が飛んでいます。


昨日の京都は、

吹雪のような冬日だったのですが、

気分だけは、二段跳びして、『夏』になっています。

昨日までは、気分も春だったのですが‥‥
(季節は『春』、気候は『冬』、気分は『春⇒夏』)


2008年03月05日

視覚が味覚に勝った瞬間…


最近は、

いつもよりも根をつめて、

モノ作りをしています。


おそらく、

そのために起きた現象です。


それは‥

近所の居酒屋さんで、頼んだメニューでした。


下の海老チリを見て、

一番最初に、思うことは‥‥

普通は、『美味しそう~!』

だと思いますが‥‥


海老チリ.jpg

この日は、

『あ、良い配色~!』

でした。

口にも出したので、

『しまった‥‥』と思いましたが、


視覚が味覚に勝った瞬間でした。。。


さすがに、海老チリから取った配色で、

帯を作りました、とは言えませんね。。。。


でも、

作るかもしれませんので、

乞うご期待??

2008年03月05日

『今年も、桜。』

もうこんな季節になりました。。

と思う冊子が届きました。


桜マップ1.jpg

やっぱり、お勧めは、『二条城』


こんな桜です ↓
http://senpukuya5.seesaa.net/article/37726193.html
(夜桜へ駈け込む。。)


 ↓ 桜マップ内にもきっちり、孔雀はいますので‥‥
桜マップ2.jpg


ちなみに、

去年も同じ記事書いています。
http://senpukuya5.seesaa.net/article/35427434.html
(京都は、さくら)

自分の中で、恒例になったようです。

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2008年03月04日

新しいスタッフ。。

3月~4月は、新しいスタッフが入ってくる時期です。


今までは、

モノ作りするための美術系の人が多かったのですが、

最近は、様々
です。


美術系の人も、

もちろんいはりますが、

それ以外の人でも、

自分の殻にこもらず、

新しい発想でモノを見れる人が、

一緒にモノを作っていても楽しいですし、

良いモノができる気がします。


一度、評判の良い帯や売れ筋を作ってしまうと

自分カラーを作ってしまい、

そこから離れるのは、

かなりかなり難しいですが‥‥

また、そこからが勉強です。。。


今は、PCで何かを‥‥

いうスタッフが入ってきました。

この日記もそうなのですが、

なかなか普段接することが出来ない方と、

さらに接点を持ちたい、と思っています。


今、企画中で面白いモノが

一つ出来つつあるので、

是非楽しみにしていて下さい!
(現段階では、物凄く漠然と、し過ぎていますが‥‥)


新人社員のモノ作りを、

じっと眺めているのも、

良い勉強になっています。
(発想が飛んでるときもありますので‥‥)


2008年03月02日

マンホールの蓋はなぜ丸いのか?

ちょっと昔、流行りましたよね? それに今ハマっています。 となみ織物の面接でも、 やってみようかな? 気になるのは、 『嘘つきは泥棒の始まりという言葉があるが、 嘘つきの始まりであり、 泥棒の終わりでもあるものは何か?』 気になる方は、読んでみてください。 答えのない問題も、 たまには良いもんです。。
外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番!  問題解決力を試す60問

2008年03月01日

『藍は生きている‥‥』

昨日は、新人スタッフを含めて5名で、

藍染の研修を行いました。


昔、となみ織物でもシリーズとして、

『帯』にも使っていましたが、

今は少し扱っていない、分野です。
(その再検討も含めての研修です。)


藍染めを行っている、

主に反物の後染め(生地の染め)、

の工房にお邪魔しました。


モノ作りとしては当然、

研修としても、

『面白かったのでは?』

と思いました。


最初は行く予定ではなく、

私はたまたま付いて行った

ので、偉そうなことは言えませんが‥‥


その中で個人的に、

強く印象に残ったのは、

タイトルにもある、

『藍は生きている』

という言葉です。


試験染めの際に、

何度も聞き、目で見て、

『なるほどなぁ』と

実感できました。


ちなみに、藍は何日も続けて染めると、

色付き・色目が悪くなるので、休ませないと‥‥、

また、時々栄養として、水飴やお酒を入れるそうです。
(これは、知らなかった‥‥)

少し専門的なことも多かったので、

スタッフによっては、難しく感じた人もいましたが、

一つ一つの工程の大変さには、

圧倒されていたようでした。

研修の後ろにくっついて
 ↑『すくも』と言って、藍の元です。
  
 発酵させて、作っています。

研修の後ろにくっついて
 ↑ 藍です。
  ここの工房では、

  良く見る壺の様なものを地中に埋めるのではなく、

  大きな水槽のようなものに藍が入っています。
  (その理由はあるのですが‥‥、企業秘密です。)

藍染アップ.jpg
 ↑近くで見ると、

 もう藍色ではなく、『黒』 です。


この染料で、反物を数十回染めていきます。

浸けて⇒上げて⇒空気にさらし⇒洗う⇒また漬けて‥‥

 ↓見本の生地
藍染布2回.jpg
 ↑試験で2回、染めてもらった生地です。

  これでもすごく綺麗な色ですが‥‥


 ↓完成品の反物は‥‥
反物藍染
 ↑上とは奥行きが違います(30回以上染め)。


最近良く見る『藍染め風』とは、

手間も色も何もかも違うのですが、

日光の下にさらし、比較すると、

本物の天然藍かどうか、

分ります。

それと、写真を撮ってみる。


ぜんぜん違いますよ。。


ちなみに、染価も相当なものです。


ですが、やっぱり良いモノは、

良いですよ。

当り前なのですが‥‥


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