となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「仙福屋」

2015年05月11日

久々にテナントについて。

 

最近は昼2時〜4時までWebチームはびっしりと集中する時間を取って、
様々な作業をしています。基本的に自分の仕事をする時間なので、静か。
そこにMacを持ち込んで仕事をしていると、とにかく捗る。ここ数週間の
ことですが、たまりに溜まった図案や資料の3分の1くらいが無事処理で
きました。それが帯になることもあり、反対に全く陽の目を見ず、文字通り処分
されるモノもありますが、物理的ではない断捨離も定期的に必要ですね。
(外見上変わらないMacを見てても、なんとなしスッキリした様な・・・。)

 

 

さてさて、今日はその京都の本社向かいテナントについて、です。

今はこんなものを陳列しています。

経糸がまだ織れる時に少しずつ製織して貯めた、名古屋帯です。
披露できるくらいの柄数になりました。

たまに、端の方に写ったりもしていたので、ご存知の柄もあると思いますが、
基本的にここ京都に置いておいて、お客さんが来られた時に見ていただく、
そんな限定名古屋にしたいと思っています。

 

FullSizeRender 7.jpg

 

通常、『帯の陳列』というと撞木に掛ける。
ですが、ここのスペースはできる限り、撞木を置きたくない。
(もし置いてしまうと帯ばかり掛けたくなってしまいキリが無くなる(笑)ので、
 掛ける場合は帯以外を。)

丸巻きで並べるよりは、いいのかな?
と思って現状、この様な陳列にしています。

 

この梯子上の棚は出張組が『帯揚げを掛けるものが欲しい』と言っていて、探したモノです。
がやっぱり帯を掛けてしまいました(笑)。

 

これら名古屋帯に合わせる着物。
置くとしたら、無地もしくは南蛮七宝だけ位が面白いかもしれませんね。

 

本社の帯展示場の何千本というのも、帯のパワーを感じるのに最適です。
ただ、選った小物や帯の中にいるのも、居心地がよいとおもいます。

まずは、自分が落ち着けてモノづくりが出来そうなスペース作り、していきたいです。

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2015年02月18日

当たり前にある帯地で魅せてみる。

 

となみ織物の帯と連動した着物を作るようになってから、二十数年経ちました。

 

よく『良くそんなところまで作ってるね。』とその分、言われ続けてきました。。

帯だけであれば、そう広がりは無かったはずですが、
着物が増え、最初の頃から考えると扱う品目は何倍にもなっています。

 

おそらく帯屋だけだったら、帯地を利用して作るモノもおそらく草履バッグ。
それで精一杯だったはずです(実際に初期は固い草履バッグでした。)。

 

どれだけ薄く織っても様々な制約から着物よりは生地が厚くなるので、加工する用途としては、
本当に限られてしまいます(やっぱり、草履バッグですね)。

 

ただ、総紗縫が織れるようになってからは草履やバッグはもちろんのこと、お財布やカードケース、
日傘まで製作できるようになりました。おそらく無理せず、当たり前のようにある素材の一つとして、
使えるのは、帯地ではこの総紗縫くらいのものだと思います。

 

少し前に生地を持って当たり前のように『この帯地で丸絎(まるぐけ)作ってもらってよいですか?』
と言って製作して頂きました。縫いにくい訳ではなくて、縫い目を極力真っ直ぐにして、綺麗に
見せたかったので、腕の良い職人に頼んでいます。

 

最初は帯地という意識があったのか、振り袖で使えそうなくらい太いモノでした。
おしゃれ用なので『できる限り細くして欲しい』と要望を伝え、そこから3分の2のサイズに。
あまり問題なく、それも縫って頂き完成。

 

そこからさらに細くして(まだ行けました。)縫製してもらって羽織紐に。

DSC04438.jpg
『仙福屋の羽織紐/総紗縫

 

今では当たり前の様に製作して頂いています。


無理難題もこなして頂いていますので、最近は帯地と思ってはるのか少々疑問ですが(笑)、
縫製して頂いている『職人』さんと
総紗縫の『織組織』とに本当に感謝です。

 

この羽織紐は、となみ織物の色で作りました。

帯地よりもうんと小さくなっても、同じくとなみ織物が作る着物地の色とは、
とても親和性が高く、コーデイネートに大きな良い影響を与えてくれます。

 

おそらくとなみ織物が着物を扱わなければ、出てこなかった小物です。
少しずつモノづくりのテリトリーを増やしていくのも、色んな相乗効果がありますので、
今後ますます重要になりそうです。

 

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2012年12月12日

新品にしました。

 

最初のお財布は、その型の一番試作でした。

使い出したのは、一年半前。

 

その頃は帯地にコーティングというのも始めたばっかりだったので、

素材、生地的なものや加工方法も手探り。

しかもわたしは使い方が荒い(耐久性を試すには最適です)。

 

良い条件はあまり無い中で、デザインはもちろんこと、使い勝手、

耐久性はバッチリでした。

 

で、今まで使っていたモノは殿堂入りで、

ようやく自分用の完成品を今日から使い始めることができました。

 

L1180625.jpg

『南蛮七宝/二重織コーティング』

 

前のバージョンも気に入っていましたが、

やはり新しいのはワクワクしながら周りに見せますので、

しばらく振りにイイ気持ちに浸っています。

 

初期の試作と比べて、多少のマイナーチェンジはしていますので、

機能的な部分は更に良くなっています。

 

ということで、

唯一の欠点は、見せたくなること=財布の出番が増えることかもしれません。。。

 

他にも、新しい柄でも製作しています。

それらは、おそらく春頃に紹介できると思います。

 

楽しみにしていて下さい!

2007年11月20日

『仙福屋』

『仙福屋』スタッフ集まり、

社内で進めていることがあります。

(遅れていますが‥‥)

その中の役割で、

一つ一つのモノにコメントを付けていく作業を

スタッフからお願いされているのですが、

これがなかなか大変です。

例えば、この紐‥‥

『仙福屋の四分紐』

帯留作りの際に、製作依頼したものです。

自分でもこの紐の良さは、

把握しているつもりなのですが、

改めて文章にすると意外や意外、

難しいです。

まず、いい所を箇条書きに。

1、帯留を通すことができる

2、通常の紐よりも太い(4分)

3、通常の帯締めと同じ長さ

4、色目は、となみ色。

‥‥

します。

それで‥‥

となると、『‥‥‥、‥‥‥』となります。

口に出して、表現するのには慣れてきましたが、

文字にしてみると、表現が難しいです。

一度、作ってみると、

こんな風になります ↓

言いたいことが多すぎて、まとまらない、

長くて読みにくい、

文章が終われない。

本当に、文章力(表現力)の勉強になります。

モノを見て、『う~ん』と悩んでいると、

新しい良さが見えてくることもありますし、

『あっ、これをこうしたら‥‥』

と新しいアイディアも思い浮かびます。

モノづくりももちろんですが、

自分の思ったことや言いたいことが

(120%はいりませんが、)

100%近くまで表現できるように、

というのは、必要なことだと思いますので、

もう少し、勉強します!

伝えすぎも、『開けての楽しみ』が減ると、

思っていますので、目指すは、

『こだわりと期待が伝わるように』

ですね!

2007年11月16日

『仙福屋の雨下駄』(上)

北海道にまだ滞在しています。

今回は少し長期になっています。

京都を出る前の話です。

ほとんどの方は『出張へ行きますよ。』と話をすると

大方は、『大変ですね~。。』

か、『お疲れさまです。』

というどちらかの答えが、返ってきます。

そして、次にくる質問、

『どこへ行かはるんですか?』

答えは、『北海道ですよ。』

『良いですよね~。』

と大体はこの流れになってしまします。

そんな北海道の気温は‥‥

と、

とうとう雪にもあってしまいました。

そして、

雪で地面が濡れていることが、

多い地方の要望で製作したのが、

『仙福屋の雨下駄』です。

草履に関しては、経験も積んで

相当に詳しくなったと思いますが、

下駄に関してはまだまだですので、

製作時は、何をどうするのかで、

〇から、様々な試行錯誤しました。

製作時は、あまり『こうして!』

みたいなのは、少ないので、

まずは方向性からです。

『仙福屋』の名前を付けたいので、、

もちろん花緒は、となみ帯製

下駄であっても、歩きやすさ質感

を大事に。

そして、他とは違う見た目を持ったもの。

それでいて、雨下駄の良さ

云々‥‥云々

という条件の元で、試作を作り、

いくつかの中から、修正+選び出したのが、

『仙福屋の雨下駄』です。

下駄台

        +

花緒

=完成です。

その拘りは‥‥

と、詳細も書こうとしましたが、

前置きが長くなりすぎました。

クイズ番組の答え前のCMでは、

ないですけれども、詳細は後日、

必ず書きます!

お楽しみに~。

2007年10月05日

新作 『仙福屋の帯締め 麹塵染め』


しばらく和から離れていた日記内容でしたので、

今日は出来立て、ほやほやの帯締めをおおくりします。 

『仙福屋帯締め 麹塵染め』


麹塵に染めた糸と通常の糸を使いわけ、

組み上げたモノです。


裏と表で配色を変えていますので、

使い方によって、

数種類のコーディネートも楽しめます!
071004_1334~0001.jpg←房は撚り房です。

もちろん、麹塵の糸を使っていますので、

光線によって色は変化します。

071004_1334~0002.jpg

後は、画面からは伝わらないので、

残念ですが…、風合いも素晴らしいものです!

結ぶと、ギュ・ギューと鳴ります。


今回は新しい帯締めをおおくりしました。。。


久しぶりに、

となみ織物らしいブログになったと思いますが…

いかがでしょう?

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2007年09月26日

コーディネートを

となみ織物HP内の仙福屋会員ページで、

コーディネートについてのページがあります。


うちのスタッフが帯と着物、小物を合わせているのですが、

なかなか拘ったモノがよくあり、感心しながら見ています。

会員の方からもコメント等を頂き、励みにしています。


ただ、最近は更新が止まっていまして、

申し訳ありません。


少し改良を加えて定期的にアップできるようにしています。


もうしばらくすると目に見えて動き出すと思いますので、

是非お楽しみにしていて下さい!


内容は、となみ織物が所蔵する数万の柄の中から、

コーディネートを行って、皆さんにご紹介していきます。

相当以前の柄で、今もコツコツと売れているものもあれば…

出来たてのものまでと、少しドキドキしながら、見ています。


先ほども少しのぞくと、

まだまだ未発表のものもいっぱい入っていました…。

『見て、喜んで、着物って楽しい!

と思っていただけるように、好きにしていいよ!』

といってあるので、

『それはちょっと…』などと、

何も一言も言えませんが…


帯だけでなく、『御召』・『大島紬』・『仙福屋の小物』等も紹介しています。


帯着物・小物何でも、選び放題の中からですので、

皆さんの着姿の参考になるかは分りませんが、

見ていただけると嬉しく思います。


※本当は、会員の皆様以外にも見ていただきたいのですが、
 柄の意匠侵害を受けることがあまりにも大きいので、現在の
 形となっています。

 ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 


2007年09月26日

コーディネートを

となみ織物HP内の仙福屋会員ページで、

コーディネートについてのページがあります。


うちのスタッフが帯と着物、小物を合わせているのですが、

なかなか拘ったモノがよくあり、感心しながら見ています。

会員の方からもコメント等を頂き、励みにしています。


ただ、最近は更新が止まっていまして、

申し訳ありません。


少し改良を加えて定期的にアップできるようにしています。


もうしばらくすると目に見えて動き出すと思いますので、

是非お楽しみにしていて下さい!


内容は、となみ織物が所蔵する数万の柄の中から、

コーディネートを行って、皆さんにご紹介していきます。

相当以前の柄で、今もコツコツと売れているものもあれば…

出来たてのものまでと、少しドキドキしながら、見ています。


先ほども少しのぞくと、

まだまだ未発表のものもいっぱい入っていました…。

『見て、喜んで、着物って楽しい!

と思っていただけるように、好きにしていいよ!』

といってあるので、

『それはちょっと…』などと、

何も一言も言えませんが…


帯だけでなく、『御召』・『大島紬』・『仙福屋の小物』等も紹介しています。


帯着物・小物何でも、選び放題の中からですので、

皆さんの着姿の参考になるかは分りませんが、

見ていただけると嬉しく思います。


※本当は、会員の皆様以外にも見ていただきたいのですが、
 柄の意匠侵害を受けることがあまりにも大きいので、現在の
 形となっています。

 ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 


2007年03月01日

袋にもこだわる!

 
 
 
プレゼント
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=mailmaga
 
 
 
多可良箱
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/shop/takarabako/takarabako.html
  
 
ともに、始まったばかりですが好評をいただいています。
 
 
 
ありがとうございます~!
 
 
 
プレゼントは、今のところ『巾着』の方が人気とのことです。

 
 
 
 
『一の箱~五の箱』の中から、
  
 

ある箱へ入るモノを一つだけ、載せておきます。
 
 TS340002.JPG
 
 

袋の中に『仙福屋の日傘』が入っているのですが、
 
 
 
実は、この袋、着物の衿を意識しています。
 
 
 
素材は、もちろん絹=帯裏地です。
 
 
 
かなりいい感じに思えるのですが、みなさんどう思われます??
 
 
 
 
『仙福屋』のスタッフが制作したものですが、面白い発想で感心します。。 
 
 
 
 
 
 

2007年02月07日

『多可良箱』着々と。


今、多可良箱の箱を詰めています。


(多可良箱?⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/32721179.html


今のところ、箱には…


大・中・小


とあって、中身は草履をはじめ、

ショール、日傘、帯〆・帯揚げ等などを入れています。
(あと、オマケもありますよ)

すべておススメのモノばかりです。

それと、プレゼントは…

VFSH0098.JPG

となみの帯地を使った巾着です。

お洒落な着物に持って頂いけます。


男性の方でも、持てます!
(私も、普段持ちますよ~)

両方とも、もう少しお待ち下さいね!

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