2014年10月15日
紹巴紬1 耳が・・・。
幅が出ない、帯の耳があまり綺麗ではない。
ということもあって、今まで避けていた紬糸を織り込んだ紹巴織。
紹巴の靭やかさや風合い、結び心地はそのまま維持しつつ、無地の段階でも
紬の節で味や色をプラスした織組織です。
今まで避けていただけあって、紋を作る段階や素材の選択で、微修正を繰り返し、
完成にこぎつけたこともあり、出来は◎です。
紬糸自体が勝手に周りの糸に影響してくれますので、シンプルに織るだけで、
味になってくれます。気を付けることは、こちらが意図していないところまで、
他の糸の色を食ってしまわないようにする。それだけです。
最近織った紋でこの帯を織ってみましたが、シンプルな柄だけあって、
紬の節が全面に立ってくれました。
ものとしてはコチラの方が面白いかな?、と今のところはそう思います。
『作楽/紹巴紬』
この帯に関しては裏地も『おっ』という柄を作ってみましたので、
また紹介します〜。