2012年02月26日
新作の締め心地
新しい素材ができたので、試し締めです。
用途は単衣、夏。
出来る限り無駄なものを削いで、
それでいて生地がクタクタにならないように、
それ以上にお太鼓にした際に、ハリを持たせる。
微妙な糸加減というか緯加減で織られていますので、
何度目かのチェックです。
製作側からは、全く問題のないと言っても、
それに加え、結んだ方の意見が大事です。
さて、この織物はどうでしょうか?
(◎のOKでした)
となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。
五代目日記 > モノづくり業
2012年02月26日
新しい素材ができたので、試し締めです。
用途は単衣、夏。
出来る限り無駄なものを削いで、
それでいて生地がクタクタにならないように、
それ以上にお太鼓にした際に、ハリを持たせる。
微妙な糸加減というか緯加減で織られていますので、
何度目かのチェックです。
製作側からは、全く問題のないと言っても、
それに加え、結んだ方の意見が大事です。
さて、この織物はどうでしょうか?
(◎のOKでした)
2012年02月15日
この辺りは趣味です。
『となみ織物/宗介の角帯』
総紗縫の機を紬糸(太紬)を使って、角帯を織ってみました。
綟り織に改良を加えた織物ですので、透け感はありつつ、
紬のざっくりさも持っている、とても面白い生地です。
せっかくなので、柄は葵や瓢箪、更紗など、あまり角帯のモチーフに
ならないモノで、大きさで、色目です。
自分でも結んでみたいものや、それはちょっと・・・。
と思いながら、そういったものは周りのスタッフに高評判など、
全体的に面白いものが出来ていると思います。
一本目ではなくて、何本目かに欲しい人が多そうな帯です。
もう少し柄がわかるようにFacebookへ上げています。
2011年06月30日
頭の中は、秋・冬の帯なのですが、
夏前に頼んでいた帯留めがドンと上がってきました!
見ただけで、夏!という帯留めです。
『帯留め;ひまわり5』
他にも同時に3つ、夏・夏・夏というのが上がってきました。
(右上に見えてしまっているのが、そのうちの一つ・・・)
それらは、またメルマガなどで後日紹介します!
(コーディネートを考えていますので。。)
この帯留めの素材は、モレッティ硝子で出来ていて、
一つ一つ手で製作しています。
いつも伝えたイメージ通りに上がってくるので、
恐ろしいくらいです・・・。
ホントに天才のわざですね。
『ケルティックドラゴン5』
→http://www.senpukuya.jp/SHOP/0865.html
これもそうですし、この千鳥もそう。。
『小千鳥5』
帯留めの製作依頼をした後、上がってくるのが毎回楽しみです。
も一つ、帯留めの名前の後ろについている『5』は、
五代目の『5』ということで、他の帯留めと混じらないように、
付けました。
もし、これがいい!という時は、
この『5』に注目してみてください。
時期的なことを考えると、期間限定のモノばかりの帯留めなので、
早く皆さんに見せたくて今日は紹介しました!
2011年06月15日
今年の4月に美味しそうな帯を作って・・・、
と書いていました。
そのときは、アイスクリームにチョコレートみたいで、
単純だった、と書いていましたが、今度製作したのは、
周りから見ると、今度はチーズケーキだそうです。
『しぼしぼ:十字十』
シンプルな柄というか、説明のし難いがらというか、
作っている本人も、イメージのままなので、説明しにくいのですが、
市松らしき市松の中に、クロス(十字)で市松を作っています。
そして、その外側も京都の碁盤の目のように、地を使った十字が
浮いてくるように、織りを変えてみました。
それでこの柄の通称も『十字十(じゅうじじゅう)』です。
(裏の糸)
袋帯になると、裏地が付くので、なかなか裏糸は見ることが出来ませんが、
どんな色目の糸を使って、表の柄を織り上げたか、というのが分かります。
この帯は、薄目の繊細な優しい色目ばかりを、重ねて行って、
上のように全体がホワっとした、柔らかな色に見えるようにしました。
今は6通の柄ですが、お太鼓にポツンと一つ置いて、お腹にも2つか3つ、
置いたほうが、色んな面(軽さ、インパクト)で利点もありますので、
その辺りの改良はするかもですが、ほぼ完成です。
これよりも、美味しそうな柄、思い浮かぶかな〜?
と次の柄を考えています。
タグ: しぼしぼ
2011年03月24日
以前、紹介していた『作楽:水仙(黄)』
『作楽:水仙』
この『青』のように、
『作楽:水仙』
帯、帯留めともに好評だったので、
黄色の方も帯留めを製作して、帯の上に乗せてみました。
この帯留め、実は帯ができるよりも先に作ったので、
帯の配色の際、(特に最終段階の)修正では、
結構活躍してくれました。
そのため、帯の黄色には少し透明感が出るような、
工夫をしています(糸の合わせ方など)。
ちなみに、この帯柄自体は水仙をモチーフにしたモノですが、
色目は、淡路島で見て、ずっと頭に残っていた花を配色しました。
頭の中では、もう少し枝や葉が土の色に近くて、
黄色の花だけが、目に入って来るようなイメージです。
今から、皆さんの評判を聞いていく帯ですので、
とても楽しみにしています。
青は、静かな落ち着き感、
黄色は、動き・元気が出ていますので、
同じ柄ながら、上手く対比できたと思っています。
2011年03月22日
新人研修というよりも、
新人、実地モノづくりです。
毎日のモノづくり終令や職人さんところへ行ったり、
事細かく、『これは、こう。あれもこう。分かった?』
と優しくモノづくりの話をしたつもりですが、実際に
作ってみると、思い通りには行かないのが、
帯作りです。
今日は、形になったモノが上がってきました。
こんな感じです。
この帯に取り掛かる前に、
『まず、どんな帯を作りたいのか?』
という質問をして、
『こういう感じです。』
という返事が返ってきたので、半歩以上下がって、
モノづくりを進めているのを、じーっと見ていました。
図案→紋図→今回の目出しと進んで。。
彼が、これを見た時、どう感じたか分かりませんが、
多分、イメージと『全然違った』と思います。
私的にオススメなのは、
『いい帯を作る!』よりも、『自分の作りたい帯』
を作れるようになるということ。
そうでないと、いつまで経っても、
偶然に頼らないとダメになってしまいます。
最初の時期が何をしても周りのように上手くいかないので、
一番さまよってしまうのですが、
ちょっと遠く離れて、何か聞いてきたら、
なにか応えるスタイルで、
遠くから見るモノづくりを
楽しみにしていきたいと思います。
2011年03月16日
しばらく止まっていたモノづくりを再度、
進め出しました。
最初は、これです。
といっても、白生地なので『???』という状態ですね。
この生地の用途は、ちりよけで、透け感+ムラのような味のある
地風が特徴です。柄は絶対に作りたかった『南蛮七宝』。
まだ試織に近い段階だと思っていたのですが、
白生地を一本で見ると、もう完成です。
(最後は、二つの織り方でどちらが良いか、迷いましたが・・・)
当然、まだ色が入ってなく、これを見て想像します。
薄い色がいいのかな?
ムラサキかな?
それとも・・・
これからは、いつもの帯作りと違って、柄があるところに
色を乗せていく、そんな工程なので、まだ想像だけですが、
完成した反物を思い浮かべると、ちょっとだけ嬉しくなります。
見てもらった人に、
『着たいなぁ』と思ってもらえるような『南蛮七宝のちりよけ』
後、ちょっとです。。。
2011年03月04日
今日は、帯を紹介しようとしていましたが、
上がってきた帯留めを帯の上に載せると、
とても良かったので、再び今日も帯留めです。
『仙福屋』でも、とても人気のミニ帯留め『瑞玉(みずたま)』。
それを職人さんに依頼して、千鳥アレンジしてみました。
『みずたま千鳥』
『モレッティ』や『ノーススター』という硝子を使っていますので、
相当の加工の技術を要するのですが、
その分日本の硝子よりも特徴のある素材です。
(透明度と硬度が高い)
硝子素材に熱を加え、一つずつ手を加え、形を整え
製作していくことを考えると、ホントに職人さまさまです。
千鳥の下にある柄はまだどこにも発表をしていない帯で、
地図をモチーフにしています。
千鳥が空を飛んで、旅行しているみたいに見えますね〜。
かなりいい出来で、他の帯にも。
複数付けると、かなーり
お洒落だと思うですがどうでしょう?
現在、他の色目も製作中です。
千鳥の編隊が見れる日も近そうです。
タグ: 仙福屋
2011年02月15日
先日紹介していた作楽の水仙黄色バージョン。
前回、紹介時には、配色OK→織っている最中で、
一本の帯と見たらどうなるか?と思っていましたが、
上がってくると、イメージ通りの仕上がりでした。
最後の最後まで、花の縁を白にするか、ベージュか、
と決めかねていたのですが、スッと見える白にしました。
全体のイメージはどうですか?
両方共に、納得行くまで配色をし続けていたので、
満足です。
後は、皆さんの好みを聞くのが楽しみです。
午後からは唐長さんへ行ってきます。
タグ: 作楽
2011年02月07日
最近、帯に帯留めを合わせるのが、
とても楽しくハマっています。
こんなのも作ってみました。
依頼とノリで製作したものです。
(巳年にちなんで・・・)
一つのモチーフの帯留めをこれだけ帯に並べると、
一つのチームのように見えて、とても仲良く見えますね。。
一人の職人さんに依頼したのですが、
すべて手で作られていて、裏の3分紐を通すところも、
硝子で本当に惚れ惚れするできです。
そうそう、上の写真の中に、
一つだけ違うモチーフのモノが混ざっていました。
そちらは・・・
『ケルティックより』
結び目=ケルトノットをモチーフにして、
製作の依頼をした帯留めです。
サイズ的には、帯のネーム部分と比較してもらうと、
よく分かります。
このサイズで溶かした硝子を結び目のように加工して、
(当然色目も)そして裏に硝子のループを付ける。
やはりこの職人さんならではの技ですね。。。
今日は、
小物を通して、モノづくりの刺激を
もらえました。
渦と紐と、長いものが頭の中にグルグル
回っています。
2017.01.03
五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…
2016.12.28
今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…
2016.12.26
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2016.12.23
2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…
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