一気に暑くなったせいか、
涼し気なものがとても人気です。
うちの涼し気なものと言って、パッと思い浮かぶのが、
総紗縫、日傘、オールシーズンの小物。
北海道でも、総紗縫、日傘はとてもとても人気でしたし、
まだ夏本番になってもいないのに、日傘だけの販売でみても、
今の時点で去年の倍近くなっています。
(追加で製作中)
嬉しい誤算で、オールシーズンの帯締めや帯揚げも
もう在庫がほんの少しという状態です。
(今生地から織っています:夏本番ギリギリです)
本当にありがとうございます~。
夏にからんだ物は、とても人気です。
帯も小物もオールシーズンということは、春夏秋冬使えるので、
登場・出番回数も多いはずです。
当然、作り手からすると嬉しいものです。
ただ、矛盾するようですが、『この季節しかダメ』という
モノも一方で作りたい、という気持ちも沢山あります。
例えば、オールシーズン使える組織(織り方)なのに、
夏専用のモノを作りたい、というモノです。
『総紗縫の蛍』は、その典型ですし、
そんなものをたまにですが『作りたい!!』という強い衝動に
かられる時もあります。。
今回発表しているヨット柄もそうですよ。。
こういう時は、柄が優しくても作っている内面は、
強い気持ちで作っています。
(オールシーズンで無くていいの?という声が響きます)
そんな風にして、出番の多い帯作りと、
そうでないモノづくりの両方に立ちながら、
毎日のモノづくりをしています。
今製作しているのは、3シーズン用と組織は幅広いのですが、
柄はそうでは無いものです。
織は、とてもシンプルなのに、
載せる柄は、全くそうではないものです。
完成したときに、
物凄くシンプルに見えて、『簡単そう』に見えるます。
ただ、そこまでに行くために、あるはずの柄や糸の使い方を
絞ったものなので、手間はとても掛かっています。
ちょうど今進めている途中なので、今からどこに
進むかはわかりませんが、完成形のイメージは出来ていて、
そこまで、一歩ずつ進めていくことにしています。
そんな帯を思いついたのは、
この柄を見ながらです。
『若冲の世界より』(出来立てです。)
キッカケはもらっても
完成はこの帯とは全く違うんですが。。。
今から
モノづくりの一番苦しいところに突入していきます。。。
がんばろっと