となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業

2008年09月26日

きものも進んでいます。

唐長柄を題材に、
帯だけでなく着物を製作してきました。

最近では、南蛮七宝の御召が出来ました。


今製作にかかっているモノも、御召ですが、
唐長柄の中から5柄選び抜き、小紋として

織っています。

イメージとしては、

江戸小紋のような定番として、
着れる着物が浮かんでいます。
江戸小紋
社内では『仙福屋御召 唐長五役』

と呼んでいます。


秋までには数柄完成すると思います。

今のところ、
上がってきたのは、数センチの見本裂だけですが、

見ていると、
どんどんと期待が膨らむものになっています。


私も、着たい!
と思っています。。


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2008年09月26日

きものも進んでいます。

唐長柄を題材に、
帯だけでなく着物を製作してきました。

最近では、南蛮七宝の御召が出来ました。


今製作にかかっているモノも、御召ですが、
唐長柄の中から5柄選び抜き、小紋として

織っています。

イメージとしては、

江戸小紋のような定番として、
着れる着物が浮かんでいます。
江戸小紋
社内では『仙福屋御召 唐長五役』

と呼んでいます。


秋までには数柄完成すると思います。

今のところ、
上がってきたのは、数センチの見本裂だけですが、

見ていると、
どんどんと期待が膨らむものになっています。


私も、着たい!
と思っています。。


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2008年09月24日

東京タワーが光っていたわけでは、ないのですが・・・

京都へ帰って来て、会社へ出てきて、
最初にしたことは、

いなかった日に上がってきた、
目出し(見本裂)チェックです。

その中で、
これは!というものがありました。

春用にと考えていますので、
『ゆっくりと急ぐ』くらいのスピード進めています。

IMGP1098.JPG
『詩情 夢二より』 錦帯の柄を、紗で織ってみました。


まだ、織れるか微妙な所ですが、
蛍光織シリーズに入れたいと思っています。
IMGP1099.JPG
暗い所では、このように(ブレてて、すみません)、
タンポポの綿毛が光ります。。。

蛍の紗にしても、
目を閉じるとホワッとした光が、舞っている。

そんなイメージが湧く、帯作りは、大好きです。

完成した時に、この帯を結んでもらい、
夜歩かれている姿、早くみたい。。。

今から、想像してしまいます。

他にも、若冲など期待作が上がってきていますので、
今日は大忙しになりそうです。

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2008年09月24日

東京タワーが光っていたわけでは、ないのですが・・・

京都へ帰って来て、会社へ出てきて、
最初にしたことは、

いなかった日に上がってきた、
目出し(見本裂)チェックです。

その中で、
これは!というものがありました。

春用にと考えていますので、
『ゆっくりと急ぐ』くらいのスピード進めています。

IMGP1098.JPG
『詩情 夢二より』 錦帯の柄を、紗で織ってみました。


まだ、織れるか微妙な所ですが、
蛍光織シリーズに入れたいと思っています。
IMGP1099.JPG
暗い所では、このように(ブレてて、すみません)、
タンポポの綿毛が光ります。。。

蛍の紗にしても、
目を閉じるとホワッとした光が、舞っている。

そんなイメージが湧く、帯作りは、大好きです。

完成した時に、この帯を結んでもらい、
夜歩かれている姿、早くみたい。。。

今から、想像してしまいます。

他にも、若冲など期待作が上がってきていますので、
今日は大忙しになりそうです。

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2008年09月18日

メーカにとって、大事な仕事。

帯を作る上で心がける大事なことは、
大きく分けて三つあります。

それは、

『色・柄・組織』です。


新入社員は、帯づくりに携わる際、
夢に出るくらい、この3つにうなされるはずです。
(もし、となみ検定があったら、絶対出題されますね~。)

改めて言うと、

一つ目、『色』

そのままで、配色のことですが。
簡単そうで、三つの中で、

最後まで一番踏ん切りが付かないモノです。

 最後のさいごまで、
 『もうちょっと薄い方が良かったかなぁ・・・』と、

 言っていることもありますね・・・


二つ目、『柄』

個人的に色よりも悩みますが、
意外にも、この柄で行く!と決まったら、

進みやすいモノです。
(そんな人を見ると、少し羨ましく思いますが。。。)
 
上の二つは、その帯自体の見た目を決めるもの、です。


そして、『組織』
帯地の風合いや結び心地、等々です。

組織と書くと、何か良く分からなくなりますが、
経糸と緯糸(横糸)の組み合わせ方のことです。
(平たく言えば、織り方。)

帯づくりには、この三つがとても重要です。


いつも、この3つのどこかで自分の作りたいものを、
自分の色が出てくるものを、目指しています。


今日は、『色』ついて、です。

総紗縫の中で、人気のある柄。

というほど・・・


唐長 総紗縫


どうですか?

この柄は、唐長柄を意匠に製作したモノで、
白地の方は発表済みです。

濃い地が上がってきたばかりのものですが・・・

全く違う柄に見えてしまいます

シンプルな柄は、配色を変更すると、

全く別なものに、なります。


モノによっては、別の図案?

と思ってしまうことも、あります。


特に、写真のような
唐長柄というと、何度も書きましたが、シンプル。
(流石に数百年の淘汰生き残ってきただけあります。)

上に、挿す色を変えるだけで、柄の性格まで変わってしまう
やはり『色』は、最後まで悩みます。


今回の濃い地も出来上がりには、満足ですが、
白地が評判良い分、

黒地がどういう評判を受けるかも気になります。


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2008年09月18日

メーカにとって、大事な仕事。

帯を作る上で心がける大事なことは、
大きく分けて三つあります。

それは、

『色・柄・組織』です。


新入社員は、帯づくりに携わる際、
夢に出るくらい、この3つにうなされるはずです。
(もし、となみ検定があったら、絶対出題されますね~。)

改めて言うと、

一つ目、『色』

そのままで、配色のことですが。
簡単そうで、三つの中で、

最後まで一番踏ん切りが付かないモノです。

 最後のさいごまで、
 『もうちょっと薄い方が良かったかなぁ・・・』と、

 言っていることもありますね・・・


二つ目、『柄』

個人的に色よりも悩みますが、
意外にも、この柄で行く!と決まったら、

進みやすいモノです。
(そんな人を見ると、少し羨ましく思いますが。。。)
 
上の二つは、その帯自体の見た目を決めるもの、です。


そして、『組織』
帯地の風合いや結び心地、等々です。

組織と書くと、何か良く分からなくなりますが、
経糸と緯糸(横糸)の組み合わせ方のことです。
(平たく言えば、織り方。)

帯づくりには、この三つがとても重要です。


いつも、この3つのどこかで自分の作りたいものを、
自分の色が出てくるものを、目指しています。


今日は、『色』ついて、です。

総紗縫の中で、人気のある柄。

というほど・・・


唐長 総紗縫


どうですか?

この柄は、唐長柄を意匠に製作したモノで、
白地の方は発表済みです。

濃い地が上がってきたばかりのものですが・・・

全く違う柄に見えてしまいます

シンプルな柄は、配色を変更すると、

全く別なものに、なります。


モノによっては、別の図案?

と思ってしまうことも、あります。


特に、写真のような
唐長柄というと、何度も書きましたが、シンプル。
(流石に数百年の淘汰生き残ってきただけあります。)

上に、挿す色を変えるだけで、柄の性格まで変わってしまう
やはり『色』は、最後まで悩みます。


今回の濃い地も出来上がりには、満足ですが、
白地が評判良い分、

黒地がどういう評判を受けるかも気になります。


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2008年09月10日

しましましまじま

感じの良い帯が上がってきました。

もう、シンプルに『縞』のみの帯です。

縞

となみ織物の中でも、
一番経て糸の多い織物です。
(数千本)

裏から見ると、
縞
目がビッシリと詰まっています。

そのような経を染め分け、
整経して縞を作ります。

経の準備段階だけで、一手間・二手間と、
とても手間のかかるモノです。

こんな形でのモノづくりを、繰り返ししている中で、
少しずつ縞シリーズも充実してきました。

名前も、名無しでは少し可愛そうなので、

縞関係を、

縞らしく『縞々(しましま、しまじま)』
と名付けました(お好きな方で・・・)。


今のところ、袋帯となごや帯、着物等を予定しています。

しましまシリーズ、私が楽しみです。

2008年09月10日

しましましまじま

感じの良い帯が上がってきました。

もう、シンプルに『縞』のみの帯です。

縞

となみ織物の中でも、
一番経て糸の多い織物です。
(数千本)

裏から見ると、
縞
目がビッシリと詰まっています。

そのような経を染め分け、
整経して縞を作ります。

経の準備段階だけで、一手間・二手間と、
とても手間のかかるモノです。

こんな形でのモノづくりを、繰り返ししている中で、
少しずつ縞シリーズも充実してきました。

名前も、名無しでは少し可愛そうなので、

縞関係を、

縞らしく『縞々(しましま、しまじま)』
と名付けました(お好きな方で・・・)。


今のところ、袋帯となごや帯、着物等を予定しています。

しましまシリーズ、私が楽しみです。

2008年06月13日

同柄を小物にすると印象が変わる。

小物を製作する機会が多くなってきたので、

帯と同じような脳の使い方では、混乱します。


となみ織物の、

展示場や会社内には、
何千、何万柄とあるのですが、

目を閉じてみても、どこに何があるか、

ざっとわかります。


反対に
自分の部屋のモノは、

どこへ行ったか、全く分からないことも
よーくあります。


帯の場合だけ大丈夫です。

ただ、

この帯を使った小物に関しては、

まだまだです。


さきほども、こんな会話がありました、


『この帯の花緒作ってないな~?』

『ないと思いますよ。』

『じゃあ作ろう!』


と言った後、
草履の職人さん所へ行くと

ちょうど、
その帯の柄で製作した花緒を

台へ挿げているところと、
遭遇した。。。。


不思議です。
(というよりも、自分の中で気まずいです。)


帯として見るのと、

裁断して形を変えてしまうと、
『その柄』として、

把握していない。

なかなか面白い記憶力です。


今は、
帯と小物を、『仙福屋』から、借りてきて

それをじっと見ていると

やっぱり、
同柄でも帯とは異なります。


帯地面積の小さい花緒だったりすると、
草履11-1.jpg
烏瓜の花緒


分らないでもないですが、


バッグや

紗紬 烏瓜
烏瓜のバッグ

日傘になっても、


higasa16.jpg
烏瓜の日傘


面積が広いといっても、

やはり
すぐに柄とつながらない、

そんな感覚をもってます。


不思議です。

帯を帯として、図案を書いて、
この幅で織り上げる。

帯を一番よく見えるところを、
裁断して、

モノづくりする小物作りとは、
大きく違います。

上手く書けないですが、
初めてそんな感覚を受けたので、

少し書いてみました。

また、
周りからなにをしているのかな?

と不思議な目を向けられてましたが・・・


2008年06月06日

夏だけじゃ勿体ない。

『夏だけじゃ、勿体ない』ものが上がってきました。
定番中の定番、総紗縫の『利休バック』です。

利休バック 総紗縫
 ↑白いバッグを見ると、惹かれます。


白地の葡萄唐草柄です。
薄いグリーンが横段になっています。

マチの部分、持ち手部分、すべて、
総紗縫の帯地を使っています。

もう一柄、
鹿の子柄で、鳩羽色のモノもあります。

利休バッグ 総紗縫 鳩羽

ちなみ、写真ではわかりにくいですが、
少し大きめに製作しています。

普通の利休バッグよりも多めに、
モノが入りますよ!

出来たてホヤホヤの新作のバッグ紹介でした。

もう間もなく上がるはずの一種類も、
すぐに紹介したいです!


意外に、ここ最近はモノづくり不振と・・・
思っていたのですが、

全然そんなことない、
モノづくりをしていたようです。。。
(周りから評判も良いですし・・・)

他にも、紹介したい面白いものが、
上がっていますので・・・

スランプは、気のせいだったのかなぁ?

※『総紗縫』特集記事
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/126581220.html

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