2017年2月 1日 20:30

2017年最初の棚卸しです。

今日は通常業務はお休みして、棚卸しの一日です。具体的に何をするのか?というと、帯や着物、小物はもちろんのこと、図案、紋図、糸等々の原材料を含めた様々なモノを決算のために、チェックしていきます。そのため、今日のメインとなる仕事は、まず数を数えていくことです。

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また、陰の仕事もあります。となみ織物では多くの織組織・意匠によって織られた、膨大な(と良いと思いますが)帯を長い間、作り続けています。そのため、数えていく中の帯には懐かしく感じるものもあります。それをチェックしていくのも仕事です。

商売的には、作って直ぐに販売。在庫を持たず、全部売り切ることが重要かもしれません。ただ、かなり昔に制作したモノ、失敗に近いものづくりをしてしまった帯を見つけた場合、いつもであれば、写真等の資料で目にするものでも、実際帯の形で見ると、感じる取れることは沢山あります。

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たとえば
『色が惜しいとか。』
『織組織は良いのに。』
『地紋は次使えそう。』
『もしかして、ここを変えれば、今向きかも・・・。』
などなど。

IMG_9946.jpg
『裏地/丸巻き』

見直したり、そこから学ぶためには、良く売れた帯も重要ではありますが、それよりも、特に失敗した物なんかは、今になってやっと冷静に見れたりもしますので、たいへん役に立ってくれます(痛々しくなりますが 苦笑)。こんなことも、長い期間、大きな規模で試行錯誤してきた、となみ織物としてのモノづくりの強さになっているのだと思います。

たまに、異端な柄や強烈な配色の帯が(売れ)残っていたりすると(苦笑)、『やっぱりな・・・』と冷たい目線と空気になるのも、この棚卸しの醍醐味?かもしれません(笑)。

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