2017年4月21日 22:00

となみ帯と大島紬のイベント

つい先日、となみ帯と大島紬とのイベントを行いました。

去年も鹿児島の産地100周年を記念として様々な作り手、メーカーを取り上げ、となみ帯の主に経錦とコーディネートして開催しました。今回は趣向を変え、大島全般ではなくて、主に3つに絞りました。


恵織物

東郷織物

りんぐ大島

通常の大島紬ではなくて、レアか超レアなものだけ(笑)、普通のモノはほとんど置かない。また、コーディネートするとなみ帯に関しては、前回とは反対に様々な種類を持ってきて展示しました。

はるか以前のとなみ織物の帯であれば、大島紬とコーディネートできるものは、ほんの僅かしかなかったのが、現在は逆、むしろ多いくらいになりました。

R0370056.jpg『恵織物/白恵泥 ✕ 作楽(袋帯)』

この移り変わりはメーカーとして面白いです。

今回は奄美大島から、③のりんぐ大島を一緒に制作している職人さんが来られ行動も毎日一緒だったこともあって、日常の会話はほぼ大島のモノづくりが中心。

会場にいたスタッフも、気を使ってもらったのか(笑)、全員が『どこかに大島紬を入れる&となみのモノ』とそんな見どころもありの面白いイベントでした。

そして、私のきものは、今までも登場した『縞りんぐ大島』(淡くグリーンの草木染め)です。
IMG_0827.jpg
(女性巾の反物を男物として、単衣で仕立)

今回は『りんぐ大島』職人さんに、この着物を仕立て上がりの形で初披露ができました。そもそも実験的なことも兼ねて着ている着物です。たとえば、新しい草木染めの実験をしている、着倒しながら耐久性&染料によっての堅牢度/色落ちなどなどをチェックするため、などなど。しかも荒々しい扱いで(わざとです)着はじめてから3,4年は経っていて・・・。

そんな雑な扱い状態でしたので、職人さんに見せるときは、実験・試験だとしても「ちょっとイヤな顔されるかなぁ・・・」と思っていたら。返ってきた反応は『その色(草木は)良い色やねー。(染めたことを)忘れてた(笑)。』でした。

そのまま話が盛り上がり、次のモノづくりは、この着物の草木染をベースにしたものになりそうです。だいぶ、心配して損した気分です(苦笑)が、本当に帯とも相性の良い着物です。

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