2017年5月 5日 23:55

写真整理2日目/作楽・アリス帯

こないだの打ち合わせの時に、スタッフから『今年の春は作楽の人気が良いよ。』そんな話が出ていました。しばらく新しい柄作りのペースは鈍っているので、また制作の再スタートをしていきたいと思います。
作楽自体、今まで100近く制作しました。『作楽』、作る楽しみを結ぶ人にも感じてもらいたい。そういうコンセプトと、いつ見ても古さを感じることの無い普遍性。これは唐長さんにもろ影響を受けての永遠の課題みたいなものです。
また、帯の配色を変えるだけで、雰囲気や空気感も別の帯の様になる。そのための土台(意匠図)をしっかりと作っておく。当たり前なのですが、そんなモノ作りを心がけています。もちろん全ての柄が完璧に出来ているとは言えませんが、作楽の人気の傾向は作って直ぐは全く注目浴びず(苦笑)、しばらくしてからジワジワ人気が出てそれがずっと続く。。そんな柄も多いことからも、ある程度は上手く行っているのではないかなと考えています。
その代わりに意匠図を作る時間よりも、一度完成した帯の配色だけを変更する時(2色目の配色)の方が時間が掛かってしまった。そんなことも多々あります。
写真を整理していて、『この帯は!』と未だに大好きな、もしかして自分も作ったときよりも段々好きが増えて今の方が好きな帯もあります。
その一つは、このアリス帯。
DSCF9315.jpg
『作楽/アリス』
『ふしぎの国のアリスのどこの場面?』と聞かれると不思議の国の全体的なイメージ、特にウサギを追いかけて行って穴に落ちた後から、しばらく間をイメージして意匠にしたもの。
制作したときは一緒にお腹に入れるウサギの帯留めも作りました。
いまだに現役のモノ作り(配色を替える)を続けている自分の中でも大事な袋帯です。

<<前の記事   次の記事>>

検索

LINE@はじめました
友だち追加

最近の投稿

五代目日記 一冊目