2017年5月 6日 23:58
名古屋帯の本仕立て後の帯は、
注文を頂いた名古屋帯。
状態は本仕立て後→検品、納品直前の発送前。
袋帯の場合、仕立て前には仮仕立てとして既に裏地が付いています。
そして、検品した後は、そこへ帯芯を入れ本仕立てします。
写真では仕立て前後、その区別は意外に難しい。
でも、名古屋帯の場合、通常仕立て前は丸巻き(反物)状態の形をしています。
そこから本仕立てをすると、写真の様に見慣れた帯の形に。
メーカーとしては、通常本仕立ての帯を見ることが少ない(普通は小売店等が仕立てるため)。
袋帯でも名古屋でも、この本仕立てをすると、中に一枚の帯芯が入るだけなのに、
裏から生地が押し出されるためなのか、文様の立体感が増した様に感じます。
これは織の帯だけかもしれませんが、少なくない帯が本仕立ての後、
花開く、それくらい印象が変わります。
流通があって、帯がそこを流れて行くため、
これからも本仕立て後の帯を見ることは増えることはないですが、
いつもそこをイメージして帯つくりをしていることをみなさんには知って頂きたいことの一つです。
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