2017年8月 8日 22:06

帯揚げ作り/輪宝文でのコーディネート

帯揚げ、使用中。輪宝文。
以前も紹介した、唐長文様『輪宝文』の帯揚げを先日、夏のコーディネートに入れてもらいました。

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『輪宝文の帯揚げに、うちわ(こちらは唐紙)』

仙福屋で扱う帯揚げの中では、ボカシ(二色、三色のもの)が一番多いです。なんでも合わせられる使い易さ、出す色によって雰囲気に変化を付けることができ、一枚で二枚分使う事ができる、お得さもあります。仙福屋では二色ぼかし、三色ぼかし、オールシーズン、他にも生地を変え、様々なバリエーションを制作してきました。製作本数的にも一番多いシリーズです。


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ぼかしでのモノづくりは、単純に見えてしまうのですが、一色の色目と組合せ、生地の風合いだけが勝負です。毎年使う色をマイナーチェンジしてみたり、変わった組み合わせで染めたりと、チャレンジをしています(あまり気付かれていませんが 苦笑)。一年に一回くらいは『あーやってしまった。』そんなこともあったりします。


もう一つ

があります。今までもちょこちょこ紹介もしてきました、帯の意匠を利用して作る帯揚げ。作った動機としては、①着姿にアクセントを付けるため、それとコーディネート側面の理由と同じくらい②『帯の意匠』を帯だけで終わらせたくなかった。モノづくりはそこからはじまりました。今では廃盤も含めてですが、20数柄ぐらいになっていると思います。そんな帯揚げを作ってくれる職人はいつも『帯揚げらしくない柄やな。』と言われながらも、(素材探し、色合わせ、型等)お互いチャレンジして形にします。

さらに、今ではそんな『面白い』個性的なモノづくりが極端に減ってしまったので、仕事が無くなっていき技術自体が失われない様に、魅力あるものを形にする、使命みたいにもなっています。本業はもちろん帯づくりですが、コーディネートの大事な要素でもある帯揚げも、一緒にモノづくりして、見てみたい、面白いとか、合わせてみたい、そんな声をあげてもらう様にしていきたいですね。

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