2017年9月 8日 22:35
『雀形七宝の御召』/初反の織り上がり
唐長文様『雀形七宝』を意匠にした御召が織り上がってきました。
まず、大事な初反、一本目です。
今までの御召とは違った新しい組織です。
特徴は、ボリューム感。地から文様が浮き出ているように織っています。
これは、経糸と緯糸の関係性(綴じ方)を変えて作ります。
こうすることで、緯糸が地色と混ざりにくくなり、
色をくっきりと出しやすくなる、そんな利点もあります。
(近づくと織り目が綾になってボリュームが付いていることが、良くわかります)
コーディネート的に合うか合わないかは、置いておいて、
この帯を上にのせたくなりました・・・。
今までの御召とは、総紗縫と上品綟の関係と同じような関係で、どちらが優れているか?
ではなくて、その意匠をどういう織りで表現するのか?そこの違いになります。
と言っても、まだこの御召は一反目。
これから仕立てをして、着心地(軽さ・裾捌き)等のチェックをします。
それ全部を上手くクリアすれば、完成。
名前は『仙福屋の綾御召』にしようと思っています。
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