2017年11月27日 22:03

帯を寝かす

先日はこの日記、メルマガでは少し詳しく触れていたモノづくりです。
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/2017/11/post-165.html


IMG_0197.jpg

現状をさきに言うと第一号試験織(上の写真)が、固く当初の予定とはちがった。
そのため、経糸と横糸の合わせ方(織組織)を少々崩し、もう少し素材感が表に出る、
そんな意匠図を作った。修正の意匠図は上がってきて、現在第二号試験織を製織中です。
 ↑ いまはこの段階。

そして、それで織ったら、今までの固さが取れて、イメージ通りの風合いになった。
 ↑ 何回か試験、修正を繰り返した後は、このように書きたい(苦笑)。

というのが予定でした。

帯を長く作っていたのに当たり前すぎて忘れていたこと。
それは、織物は生鮮食品の様に新しく織りたてが良い。
ワケではなく、『織ってからしばらく寝かす』ということ。

なぜなら、経糸の間を通り抜けていく横糸は筬を打つことで織物になる。
経糸がピンと張ってあることもあって、打ち込みで打たれた帯地は時間が経つと、
段々とこなれて行き、風合いも長さも変わる。

この新しい織物の場合、寝かしている間に予想よりも大幅に様子が変わり、
織られてから、5日くらい経った今では、結構別モノぐらい、柔らかくなりました。
(もしかして、カバンの中に入れている間の揺れが良かったのかも?)

これで止まるのか?
新しい紋が必要なくなるほど、まだ進行するのかは、分かりませんが、
せっかく修正したので、そちらも織ってみて、比較したいと思います。

また、報告いたします。

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