2018年11月 4日 23:55
京都のとあるイチョウ
昨年末ギリギリに完成したのが、この帯。
この帯の配色を行った時のテーマは、
『ここのイチョウが黄色に紅葉し尽くしたときに、最後まで残った黄緑の地色の帯。』
というもの。
色糸を糸棚から選ぶときには、
この『』内のことが常に頭の中を行ったり来たりしながらの配色となりました。
写真では大変出しにくい色ですが、柔らかく癒やされる様な、淡い黄緑です。
今年の京都の紅葉はだいぶん、色づき始めましたが、
この指定色が出てくるのは、もうちょっと先になります。
再確認の意味でも(笑)、今年もしっかり見たいと思っています。
そして、今年はストレートに(笑)ここの紅葉の黄色を使った、配色を考えています。
まずは(光悦蝶じゃない予定です)南蛮七宝の文様で織りつつ、上に柄を載せた方が良いのか、検討中です。
こんな風に自然の色をまず糸に落とし込んで、さらに織物にする。
正直、すんなりと行ったことはありませんが、上手くできた時の満足感。
他のモノとの差、特に帯における『色・柄・組織』の『色』部分に関しては、本当に素晴らしいものがあります。
こんなチャレンジをさせてもらえる文様やモノづくり環境に、ほんとに感謝です。
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