2018年12月11日 21:00

昨日は恒例の撮影会を行ないました/雀形七宝の名古屋帯(袋帯仕様)

帯や着物を作っているだけでなくて、コーディネートされての着姿を見せてもらうこと。
これが意外にメーカーが一番抜けているところ。
自分たちが作ったものが、どんな風に入り込んで、どんな着姿になるのか?
このことを日頃からちゃんと意識しておかないと、独りよがりのモノづくりになってしまいます。

特に、モノづくりだけをしていると、
そちらの方向へ気が付かないうちに自然と、さーっと惹かれて行ってしまうのが、
面白いところです(苦笑)。

そんなことが強くあることがあるので、お客様の着姿を直に見せて頂くことや、
今回の様な撮影をさせて頂くことは、とっても大事です。

その今回は、『着物一枚に帯三本』という様に、
着物一枚に帯をいくつか撮らせてもらいました。

そのうちの一本、この雀形七宝の帯(名古屋帯を裏地を付けて袋帯にしたバージョン)は、
今年、帯から着物まで(バッグも)、様々モノづくりをしたので、大変お世話になった意匠です。

L1002019-2.jpg

織りは、経糸に箔を使った、いわゆる佐賀錦。 横糸に通す糸も、金銀糸に白の糸。
と本当にシンプルな構成で製織した、セミフォーマル&礼装用の帯です。

オシャレ帯ほど、いつでも結べる帯ではありませんが、
お友達の結婚式とか、二次会くらいにはちょうどいい雰囲気を作ることができる帯です。

こういった雰囲気が出る帯は、唐長シリーズでもいくつかありますが、
今回のように一柄結ばれたシーンを見ていると、やっぱり凛とした雰囲気も良いなぁ〜。
と思います。

撮ると、今度はそれに基づいてモノづくりがしたくなる。
今も、確かに検討していますので、例に漏れず、良い循環になっています。

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