五代目日記-二冊目

2020年6月 1日 12:30

見た目だけではわかないこだわりのモノづくり。
「説明しないとわからない、こだわりは必要ないんじゃないか。」と言われることが、
なんか最近多かったです。

確かに、ぱっとその商品から伝わらないことは、今の流れに沿わないことかもしれません。
が、着物の世界にはまだそういうところが多いのかもしれません。

だから、余計に伝わるように努力することも、モノづくりのもう一面で大事だと思っています。

似たようなモノづくりで、ずっと安くなればそれでイイ。
そんな考えを否定するつもりはありませんが、それであれば着物である必要もないような気もしますので、
「わかりにくいけど、こだわり続ける部分」
そこは技術を廃れさせないためにも、きっちり説明して残せるようにしていきたいです。

この動画では、綜絖という仕事の、筬通しを撮影しました。

図案を書くのでも、糸を染めたり、織るのでもない部分。
経糸を筬に通す工程です。

モノづくりには欠かすことの出来ない工程の一つ。
こういった仕事が積み重なって、一つの帯になる。

知らないと、帯からは想像できない、モノづくりの一端です。

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