2021年5月15日 12:30

『紅村帯』-1

京都の清水で四代にわたり、青磁・白磁を制作する窯元。
その四代目 林侑子さんの作品デザインをモチーフに制作する帯です。

帯自体はほんの少し前に完成。
そして、昨日作家さんに出来上がった帯を見て頂きました。

まだ仮称ですが、帯シリーズの名前は、窯元から頂き『紅村』帯
はじまったばかり、立体をどう織物で表現していくのか?
楽しみしかないモノづくりになりそうです。

◯織部分
帯の制作はじめ、今では楽しみと書けますが、立体物を織物で表現するためには?
このモノづくりを進めていく上で、おそらく最重要ポイント、そこでいきなり詰まりました。
ただ、この時はタイミングよく、日本画家 中野大輔さんとのモノづくりにおいて、しぼ織を制作。
そこでの技術技法を元に、帯地に箔を加えるなどのアレンジをして、モノづくりを進めていきました。

◯デザイン面
そして帯の柄は、帯の元になるデザイン画を頂いていたので、それを元に帯図案を制作。

IMG_0079.jpeg

ここからは試行錯誤をかなり沢山挟み、最終的に形になったのは、織りで立体を表現。
しぼ織の御召緯でボリュームを作り出し、鋏で作られた花弁の陰影をつくります。

スクリーンショット 2021-05-14 14.39.37.png
(この表現は、林さんの作品を元にしています。Instagramから

その後、帯地の上に筆で一つずつ拾っていきました。
スクリーンショット 2021-05-14 14.58.36.png

林さんの作品自体が光を感じさせるモノですので、この帯でも光を意識して制作。
どの方向から光が当るのか、それを感じられる帯にしようと考えています。

こんな風に、一柄目の帯は織りと染めを融合させたモノづくりになりました。

DSC09018.jpg
葉の部分をグリーンで染めたモノを制作。
こちらは、しぼの付け方を少し変えています。

そして、早速林さんのInstagram等で帯をUPして頂いています。
 →https://www.instagram.com/yuko_koson/?hl=ja

陶芸と帯・・・。
今後、着物とは異なる業種からの評判も楽しみにできそうです。


===

もちろん、この次のモノづくりも手がけています。
それに関しても、新しいアイデアを入れた形でお見せできるとおもいます。
(今はそれように試験紋をつくっています。)

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