2022年3月27日 12:32

仙福屋の御召の新柄づくり

仙福屋の御召は、かなり長いこと定番として製織している御召です。

初めて着物を着る方から、かなりの着物好きの方、
超ベテランの仕立て職人さんにも、『今まで一番着易いと思った着物です。』と評判の良い着物です。

今はその御召の新柄を制作しています。

IMG_7907.JPG

同じ織物ですが、モノづくりは帯とは違います。
基本的に御召の場合、地と柄。

帯の様に表情が欲しいときには、糸を足したり、余分に感じたら引く。
御召の場合は、なかなかそれはできません。

そのため、最初の試験を織ると、帯の様に近いけど何か違うから修正。
ではなく、ほぼ完成品に着地するか、一体これは何?
くらい両極端な上がりとなります。

ちなみに、写真の御召試験織は前者。

この柄ともう一柄を進めていましたが、うまく着地に近かったのは、この柄です。
そして、もう一つの方は、これから大きく修正に入っていきます。

似ていても異なるモノづくり、
これが帯の方にもいい影響を与えてくれます。

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